【マーケット考察】2022.10.29

米国株式相場は6営業日続伸。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比828.52ドル高の3万2861.80ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は309.78ポイント高の1万1102.45で引けました。ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億1559万株減の9億6487万株。
 
前日の取引終了後に米IT大手のアップル、インテルが7-9月期決算を発表しました。アップルは売上高、純利益ともに同四半期としての過去最高を更新。インテルは市場予想を上回る売上高となったほか、大幅なコスト削減策を明らかにしました。両銘柄には序盤から買いが集まり、ダウ平均の上げをけん引しました。
 
また、前週末21日以降、米連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な利上げペースを減速させるとの観測が根強いことも買い安心感につながり、ダウは終日堅調な展開で、ダウ平均の21日からの上げ幅は2500ドルを超えました。

先週で、巨大IT企業の四半期決算発表を終え、市場の関心は来週の #米連邦公開市場委員会#FOMC )後のパウエルFRB議長の記者会見にシフトしてきています。

米短期金利先物市場では、来週の連邦公開市場委員会(FOMC)では、FRBが4会合連続で0.75%ポイントの利上げを決定するとの見方が依然として大勢ですが、その後は12月のFOMCで0.50%ポイント、続く2回のFOMCでは0.50%ポイント以下の利上げが決定されると織り込まれています。

一方、インフレが減速しているという確固たる証拠がない限り、FRB当局者の積極姿勢が緩和することはないと言えます。現在の米労働市場と消費者のバランスシートの強さは、FRBに多くの利上げ継続余地を与えています。株や資産価格を見れば、FRBの緩和観測が足元ですでに織り込まれていることが分かります。

直近では米国経済指標の悪化傾向が続いており、12月FOMCでの利上げ幅の協議は、0.75%か0.50%ではなく、0.50%か0.25%になる可能性も市場では語られ始めました。

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