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メンソレータムとアンメルツヨコヨコと谷山浩子のオールナイトニッポン

ラジオを聞き始めて好きになったのか、好きだったからラジオを聞き始めたのか、40年近く前の記憶は定かではない。しかも今の自分の記憶の中では、なぜか谷山浩子のオールナイトニッポンは、中島みゆきのオールナイトニッポンの後だったことになっているけど、現実はなかじーは月曜の一部で、ウィキペディアによれば谷山浩子のオールナイトニッポンは木曜の二部。別の世界線でもない限りありえないことになる。

当時のボクは中学生である。谷山浩子さんが好きで好きで好きだったボクは、もちろん曲は聴いていた(レコード?録音したカセット??)し、エッセイは買って熟読していたし、谷山浩子さんがファンだったタイガースの曲も聴いていたくらい好きだった。なので、谷山浩子のオールナイトニッポンは一週間の最大の愉しみと言っても過言ではないくらいのものだった。

だがしかし、オールナイトニッポンの第二部は深夜3時から。

いくら夜更かしな家系とはいえ、平日の深夜3時は中学生のボクにとってとてつもなくハードな時間帯だった(24時間営業が当たり前の今とは違うのだよ、今とは!!)。

親にばれたら当然怒られるわけで、少なくとも布団は敷いてなければならないし、電気だって親が寝静まるまでは消しておかなければならないし。そんな状況で、3時まで起きているのは本当に至難の業だった。

布団にもぐって懐中電灯を点けてマンガ読んだり、多分、第一部のビートたけしのオールナイトニッポン聞いたり、事前にコーヒーを飲んでおいたり(ただしうちの家系は毎朝コーヒーを飲んでいたせいか、コーヒーを飲んで眠れなくなることはまずない)。それでも3時まではなかなか起きていられない。

そんな中で編み出したのがメンソレータムとアンメルツヨコヨコなのだ。

そう、眠くなってきたらおもむろにメンソレータムを目の下に塗る。最初頬の上くらいに塗ってたんだけど、それでも眠っちゃう率が高かったので、どんどん上の方に(けっして真似しないで!)。ぎりっぎりまでいくと目に激痛、目が開けてられないレベル。

そしてアンメルツヨコヨコ。これは顔には塗れない。危険。なので使い方は…、首の後ろや肩、二の腕なんかを水で濡らし、その上に塗る。これが結構な激痛。ヒリヒリを通り越して激痛。

なにより家にある。どちらもたいていの家にあるから買わなくていい。薬棚からこっそり拝借すればいいのだ。

そうして辛い時間を過ごして深夜2時55分。

やった、聞ける!努力が報われる!!!

と気を緩めた瞬間に寝落ちしてしまうこともしばしば(涙)。

なので聞けたときの喜びといったらもう^^

とてもお世話になりました。メンソレータムとアンメルツヨコヨコと谷山浩子のオールナイトニッポン!


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