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gary moore その2

こんにちは。前回の続きです。私の記事で少しでもゲイリーに興味を持って頂けたらと思います。

その知り合ったギタリストの彼から大いなる野望、炎の舞やジャーニーの楽譜等、貸して頂き(後年、突然お電話で、もうギターは弾かないからと楽譜をゴミに出そうとしたが…私のことがよぎって…と無償で譲って頂いた(TT) )、コピーをしたり、その彼とバンドでFalling In Love With Youをカバーしたり。とにかくゲイリー一筋だった。

ソロ後のアルバム考察(ヴァージンレーベル)

もちろん、それ以前にもバックオンザストリーツやダーティーフィンガーズ(レコーディングは以前のレーベル在籍時。大いなる野望ヒットにより以前のレーベルが発売。よってお蔵入りにはならなかった。)など出ていますが、やはりこちらから行きます。プロのライターではありませんので、いちゲイリーファンとして手短に綴ってみたいと思います。

大いなる野望(CORRIDORS OF POWER)

1.明日への出発

ストレートなハードロック。ゲイリーの力強いリフとゲイリーのヴォーカルによる新たな挑戦の始まり。このアルバムでは基本グレッグ・レイクバンドの頃、購入したサーモンピンク(現在ではフェスタレッド)の61年製ストラトをメインにイクイップメントはBOSS DS-1とJCM800、時折りワウペダル。

2.夜明けの誓い

唯一レスポールをフィーチャーしたお洒落なバラード。トミー・アイアーによるピアノ前奏から始まり、徐々に切ない想いが盛り上がってくる素敵な楽曲。プロモではストラトで、弦を切りながらも激しく雨の中弾くシーンがあるが、音源はレスポールでソロ最後は22Fのチョーキングである。

3.Wishing Well

ポールロジャース率いるフリーのカバー。原曲の良さを生かしゲイリーは力強いリフを奏でる。

4.Gonna Break My Heart Again

アーミングで始まり重圧なリフへと繋がるハードロック。まず、音が太い。ゲイリーは他のギタリストよりも音の粒が一つ一つ太く、この曲でのソロ最後に出てくるシーケンスフレーズのブリブリ感が最高である。ちなみにこの楽曲では本人は使わなかったと発言しているが、黒のシャーベルを使用しているのでは?とスコアに記載されていた。

5.想い焦がれて

素敵なバラード。愛しい女性に対しての切ない想い、振り向いてくれないけどどうしようも無いこのココロ…。歌詞の内容もさることながら喰って入ってのチョーキングの伸びやかさはどう頑張ってもマネできない。素晴らしい楽曲。

6.End Of The World

のっけからギターソロ(ヴォーカルはジャック・ブルースとゲイリー)。1982年当時世界最速と言われた例の重圧なシーケンスフレーズ。当時もアラン・ホールズワース、アル・ディ・メオラはもちろん、ショーン・レーン、イングヴェイ・マルムスティーン〜等、速い(速すぎる)ギタリストはいたが、まだ前者以外知られて無かったこともあると思う。ただし、フルピッキング、スウィープ、レガート等〜演りやすさも違うが音の太さはゲイリーが一番だと感じる。ちなみに当時のスコアではゲイリーのテクニックはホールズワース、ディメオラと方を並べたとある。ゲイリーもホールズワース、ディメオラ共にジョン・マクラフリン、ジェフ・ベック、スティーブ・ルカサー、ラリー・カールトン〜等好きらしいが…。余談ですが、以前、ジャズライフ誌にディメオラがフルピッキングは感情も表現できるが、スウィープは誤魔化しであり感情表現は出来ないと語ったインタビュー記事を読んだ事があるが、同じチック・コリアとのバンド経験者(ディメオラはリターントゥーフォーエヴァー、ギャンバレはチックコリアエレクトリックバンドにて)のフランク・ギャンバレ(スウィープ奏法元祖)に向けてるの?と思ったことがある。しかし、最近、スティーヴ・ヴァイ(ホワイトスネイク在籍経験有り。スウィープ奏法のスペシャリスト)と親しく何度もジャムっているし、考え方も変わってきてるのかな?って思った。

7.Rockin' Every Night

例のギタリストの部屋で聴かされ衝撃を受けた楽曲。速いリフで捲し立てるように激しく歌う。ギターソロも激しい。

8.Cold Hearted

ゆったりとした、しかし、重いリフで始まる楽曲。一匹狼調の歌詞。周りに左右されない氷の心を持った男。ラウドネスが好きな知り合いのドラマーからこの曲良い。演りたいね!って言われた…25年経つが演ってない(^^;;    。

9.I Can't Wait Until Tomorrow

ブルージーなストラトサウンドを奏でるゆったりとした楽曲。ギターソロもロングトーンを基調に段々と雪崩れ込むように激しく盛り上がっていく。

ボーナストラック

現在発売の大いなる野望のCDには3曲のボーナストラックがあり、そのうち2曲は想い焦がれてのスティーヴ・レヴィン(カルチャークラブを手掛けた事がある)によるミックスとインストヴァージョン。そして…

Love Can Make A Fool Of You

ゲイリーの楽曲としては珍しくサックスソロが入った都会的で洗練されたお洒落なスタイルの切ないバラード。大いなる野望2002年10月発売盤に初めて収録された。私も当時予約して手に入れた。手にした帰りの車内オーディオで信号待ちの時、聴こえてきた思い出がある。浜田麻里さんもLOVE LOVE LOVEとタイトルを変えて歌っている。

個人的に疑問に思う事があり……97年炎インタビューではこの曲の事をインタビュアーが未発表曲に関する質問で「Love Can Make A Fool Of Youという未発表曲がありますね?」との問いにゲイリー「何で知ってるの?(苦笑)。」インタビュアー「日本の浜田麻里というシンガーにプレゼントしたでしょ?」ゲイリー「そうだっけな。ヴァージンのスタッフがベスト盤用にどう?って言われたから聞き返したばかりなんだ」と語っていたが、06年ヤングギターインタビューでは、「(レコーディングを)初耳だぞ!許可していない。」と語っていること。そして、この記事を書いてる現在、02年発売のライナーを改めて読んでみたら「レコード会社が同じことや、84年2月来日時に対談等で接点があったことで〜」と記載されていて……どっちなの(笑)

それではまた次に続きます。











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