ギタリスト大村憲司氏
こんばんは。
突然ですが…最近、大村憲司さんを聴いています。
僕が大村さんを知ったのは…
1994年に発売され購入した近藤房之助さんのアルバムでした。
購入してジャケットの写真にて知り、そして1997年夏のギターマガジンにてジョン・サー・テクノロジーの試奏紹介記事にて「あぁ、あの人だ」と改めて思いました。
そして翌年1998年に御逝去され、ギタマガでの追悼特集にて新たに興味を持ち聴いていた時期があります。
最近、新たな憲司ブームが自分の中に入ってきて繰り返しになりますが聴いています。
憲司さんは様々なギターを使用されていましたが、個人的にはフェンダーストラトがトレードマーク的なイメージですね。
憲司さんが奏でるサウンドは美しく、アーティキレーション豊かで、なんかこう切なさを感じることもあります。
保守的な方かと思いきや、1983年インタビューで私の好きなゲイリームーアの事を
「エディ・ヴァンヘイレンとかゲイリー・ムーア〜とか、今の連中の方が上手いくらいだろう。音も良いしね…」大村憲司のギターが聴こえる引用
を読んで、速弾きギタリスト系も聴かれるんだぁ。って思いました。(氏のレコードコレクションにもアル・ディ・メオラのエレガント・ジプシーとかあったし。)
大抵私の周りの先輩方はテクニカルな事を否定するギタリストが多かった。
僕が若い頃、セッションに参加したら
「速く弾くもんじゃない」と言われた(爆)
対して、例を挙げると…
【テクニックは何よりも重要だ。「一音に多くの意味を込める」とか、「一音で雄弁に語る」なんて事を言ってるギタリストに限って何も出来ない。】ジャズギターブックvol.18引用
とアル・ディ・メオラは答えています(笑)
確かに僕も速ければ良いとは思わない。
テクニックだけで無く…音色、フレージング、タイム感などなど様々な要素が絡み合わせ自然に聴き手の鼓動を突き動かす事が出来ることも大切だし。(これらもある意味技術でもあるが…。)
だけど速さを追求する人も居て、それはそれで有りだと思う。
…脱線しました(笑)
最近、YouTubeで憲司さんがレコードで弾いていた歌伴を違うギタリストが弾いている映像を観たのですが、
違うなぁ…
って思いましたね。
その方も好きなギタリストでしたが、やはり間の取り方やアーティキレーションが憲司さんが上手と感じました。
しかも憲司さんのイクイップメント。
ブティック系でも無く誰でも持ってるヤツですよ。DS-1とか。
それらであれほどのサウンドをと思うとまさに
引法筆を選ばず
ですね。
長くなりましたが、聴かれたことない方は一度憲司さんを聴いてみて下さい。
おススメですよ。