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中途半端な現地語は余計か
ドイツの日曜日午後5時、主要駅での電車待ちで
ドイツ語で話しかけられた。
見ると二人組の12歳くらいの子どもが笑っている。
ドイツは改札がないので誰でもプラットホームに入れる。子どもたちは電車に乗る気はなく、ホームで暇つぶししているようだ。
どうやら、電車を待っている人にチケットを見せろと言って遊んでらしい。
ドイツでは電車に乗る前にチケットを見せる必要はない。チケットは電車に乗ってからでいい。
わたしはそれを知っているので軽く笑ってあしらったし、子どもだとわかったので話しかけてきた時から最初から怪しいとは思った。
観光客などを相手に困らせてその反応を見るのが楽しいのだろう。
それにしても、日曜のこの時間にこんな遊びをしてるなんて、ドイツはいかに娯楽が少ないか分かる。
簡単なドイツ語が分かるのは嬉しい。
でも、街や駅で話しかけられて本当に困っているなら助けるのは武士だが、関わらないほうが良いかどうかはだいたい雰囲気でわかる。
現地語がわからないといろんな手続きが自分で出来ないし、コミュニティにも入れないし、外国人であることを思い知らされる。
だが、それを差し引いても、現地語を分からないほうが余計なことに関わらずに済むので良いのかもしれない。