コロナワクチン接種が超過死亡率を増加させることを示唆するビッグデータ分析論文
論文：ビッグデータ解析が示すコロナワクチン接種による高接種率北温帯・寒帯国における超過死亡率の増加
Sakura Ken氏率いる独立研究者チームは、コロナワクチン接種と超過死亡率の因果関係を結論づけるプレプリント論文(https://osf.io/preprints/osf/zv6j8)を発表した。この結論は、人口11億9000万人をカバーする29カ国の公開データを用いたビッグデータ分析に基づいている。
超過死亡率、コロナおよびコロナワクチン接種
コロナのパンデミックの間、超過死亡率はコロナが死亡者数に与える実際の影響を監視するための重要な指標であった。しかし、同時にコロナワクチンの重篤な副作用の可能性についての懸念も生じている。コロナワクチンは、通常の医薬品承認プロセスをすべて経ていないため、副作用が原因で超過死亡につながる可能性がある。
超過死亡率の予期せぬパターン
研究者たちは2021年に超過死亡率のモニタリングを開始し、2022年に異常なパターンに気づいた。2021年冬のオミクロンの波の後、集団免疫が形成されつつ、新規感染とコロナによる死亡は大幅に減少した。しかし、超過死亡率はこの減少傾向に従わなかった。例えば英国では、コロナによる死亡は2022年1月以降減少しているが、超過死亡率は高止まりしているか、わずかに増加している。同様の傾向はオーストリア、ベルギー、デンマーク、ドイツ、リトアニア、オランダ、スウェーデン、スイスでも見られ、グローバルな現象であることがわかる。
英国では、2022年5月以降も高い超過死亡率が持続し、コロナの死亡による2021年のパンデミックレベルの超過死亡率を上回った。
以上のことから、観察された高い超過死亡率には他のグローバルな要因が寄与している可能性が示唆される。
コロナワクチン接種の役割の調査
研究者たちは、コロナワクチン接種がそのような要因のひとつになりうるかどうかを検討した。解析は2つの仮定に基づいて行われた：
ワクチン接種が超過死亡を引き起こすのであれば、ワクチン接種率が高いほど超過死亡率が高くなるはずである。
超過死亡率への影響は時間の経過とともに増加する可能性があり、ワクチン接種後のさまざまな期間にわたる相関を評価する必要がある。
図2のように、結果はコロナワクチン接種量と超過死亡率の間に明らかな正の相関を示し、その効果は時間の経過とともに増加する傾向になった。
コロナ後遺症が交絡因子になるかどうか
もう一つの仮定は、コロナ感染後の致死的な後遺症が超過死亡結果の交絡因子の可能性があるということであった。時間の経過とともに感染者が増えれば、致死的なコロナ後遺症に苦しむ人が増え、超過死亡率が増加する可能性がある。その場合、超過死亡率と経過時間の相関は正となり、増加傾向を示すはずである。これを検証するため、研究者たちは超過死亡率と各期間との相関を測定した。
その結果、図３の通り、各期間（季節）と超過死亡率の相関値は増加するどころか減少しており、コロナ後遺症は図2で観察された現象の交絡因子ではなく、現在の高い超過死亡率の原因ではないことが示された。
結論と示唆
超過死亡率に「世界的」、「パンデミックレベル」、かつ「ポジティブで増加傾向」にある他の要因がないことから、研究者らは、図2に示したコロナワクチン接種と超過死亡率の関係は因果関係があると結論づけた。
その他の疑問点
図3については2つの疑問が残った：
これらの値は何を表しているのか？
なぜマイナスで減少しているのか？
研究者らは、これらの値はコロナとワクチン接種の影響を除外しているため、従来の死因による死亡率を表していると説明した。マイナスで減少傾向にあるのは、コロナとワクチン接種が超過死亡を継続的に引き起こし、その他（従来）の死因による死亡率の赤字が大きくなっていくためである。
研究者らはこの回答に基づき、現在の超過死亡率の計算方法は、パンデミック前（2015～2019年）の死亡率をベースラインとしているため、大幅な過小評価につながると指摘した。しかし、図3に示すように、本当のベースラインは大きな赤字になるはずである。現在の計算方法では、多くの国で超過死亡率が0％に近づいているように見えるが、これは実際のベースライン死亡率がマイナス値であるからである。なので、実際には超過死亡率が大きなプラスになるはずである。
超過死亡率に対するワクチン接種の影響の推定
最後に、彼らのモデルでは、2021年から2023年までの平均で、ワクチン接種がコロナの1.7倍の超過死亡率を引き起こし、最新のデータではこの効果は3.4倍に増加していると推定している。その結果、研究者らはこのショッキングな調査結果に基づいて、コロナワクチン接種プログラムの即時中止を求めている。
著者らから：
この研究全体はGitHubで共有されており、著者は誰もがこの研究結果を検証することを歓迎している。