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食べたことないモノ、勧めないでしょ?

前回の記事(→コチラ←)でも書いた、
 『中身が見えるか見えないか。』
これは塾の進路指導においても、実は重要だ。

送り出した生徒さんたちが次の3年間を過ごす場所となる高校は、安心して勧められる、安心して送り出せるところがいいに決まっている。
高校生になって顔を出してくれた生徒さんからは、楽しくて充実した高校生活の話が聞きたい。
この学校に入って良かった、と感じてもらいたい。
そのためには、どんな学校でどんな雰囲気でどんなことをしているのか、学校の中のことを情報として持っておきたいし、知っておきたい。

今までの公立高校は、学校のホームページの記事やその高校に在校している塾生・卒塾生の話から情報(ただしフィルターのかかったモノw)を得るしかなかった。
在校している塾生がいない高校のナマの情報は得ることができなかったし、何となくのイメージしか持てなかった。
だから、進路指導も偏差値などの数値の話のみに徹するよりほかになかった。

しかし今は違う。

SNS(まあ、やっぱりメインはInstagramですけど)上で、今までとは比べ物にならないくらい、学校の雰囲気や生徒さんたちの様子を知ることができるようになった。
生徒さんたちや保護者さんたちと同様、我々も学校との『心理的距離』は縮まっていると思うし、それはおそらく公立高校の先生方が我々にお持ちになっている印象に関しても同じなんじゃないかと思う。


そういえば。
秋にお手伝いさせていただいている進学相談会≪入試ファースト≫の際、公立高校のブースにご挨拶にうかがったのだが、今までにはなかった遣り取りがあった。

「会場でお手伝いしております、木下と申します。本日はよろしくお願いいたします。(と、名刺をお渡しする。)」
「(名刺をご覧になって)ん?教学館…?ああ!教学館さん!いつもインスタに反応ありがとうございます。w」

こんな感じ。
SNSでのつながりから、とてもフランクな感じでご挨拶することができた。
以前ならばこちらも緊張しているし、公立高校の先生方もコイツと何を話したらいいんだ?という感じだったと思う。
はっきり言って近寄り難かった。w
今年度の彩の国フェアを見学に行ったときにも感じたのだが、公立高校の先生方の雰囲気が柔らかくなったような気がした。
話しやすくなった、というべきか。
公立高校の先生方はどう感じていらっしゃるか分からないが、我々…というか私としてはこんな感じで、公立高校の先生方とも気軽な会話をしたいと思っていた。
ありがとう!インスタ。


閑話休題。

SNSを通じて、我々も以前よりも学校の中身、姿を知ることができるようになった。
でも、それはナマに近いけれどナマではない。
校舎はどんな感じか、校内の雰囲気はどうか。
生徒さんたちはどんなふうに授業を受け、逆にどんな授業が展開されているのか。
やっぱりナマで見たい。

今までは、こと公立高校に関しては机上の空論的な進路指導しかできなかった。
公立高校志望者が多い埼玉県で、公立への進路指導がじっくりとまともにできない。
公立高校についてもっと知りたいけれど、でも知る機会がない。
ジレンマ。
でも今は、随分とそのジレンマが解消されてきた。
SNSに加え、ジュクセツを開催してくださる公立高校が増えたからだ。

ジュクセツで実際に学校にうかがえば、校舎や施設を見ることができるし校内の雰囲気を感じることもできる。
生徒さんたちの様子や授業風景を見ることができる。
そして、学校の先生方ともお話しすることができる。
学校にうかがうことでたくさんの情報を得ることができる。
これは大きい。

「私立高校ならまだしも、推薦基準がない公立高校で何を話せばいいんだよ、話すことないよ。」とお考えの先生方もいらっしゃると思う。
やっぱり、ジュクセツっていうと私立高校が推薦基準を発表する場、みたいなイメージあるし。
でもそこは、私立高校のジュクセツに倣わなくていい、と私は思う。
学校の現状や生徒さんたちの実情をたくさんうかがいたい。面白可笑しくお話してくださったっていい。
(ジュクセツではなかったが、浦和高校の説明会は笑える話が散りばめられていて楽しかった。)
オカタイっていうイメージ(勝手に)の公立高校が一気に身近になる。
「推薦基準が発表されるわけでもないし、公立のジュクセツなんて行く意味がない。」という声があるのも事実。
だけど、少なくとも私は無意味だとは思っていない。
それどころか、「え!ぜひうかがいます!」的マエノメリな姿勢だ。w
私の周りの塾関係の方々も同じスタンスだと思う。

そもそも公立高校のジュクセツにうかがうのと私立高校のジュクセツにうかがうのでは、目的が違うと思っている。
公立高校のジュクセツの場合、一番の目的は『中身を見てくること』だ。
今までなんとなく気持ち的にアンタッチャブルだった公立高校に足を踏み入れて(校地内に足を踏み入れるときはドキドキする。まだ慣れない。w)、ナマの情報を仕入れてくることだ。

最初にも書いたが。
知らなきゃ胸張って勧められない。

直接学校にうかがって見て聞いて、面白いなと感じたこと、興味をそそられたこと、感心したこと。
少なくとも私はその日の授業で話す。
「△△高校、めっちゃオモロいんだよ。」
「□□高校ってすごい取り組みしててさあ!」
みたいな。
ライブ感満載で。w
で、殆どの場合、こうオチを付ける。
「○月○日に説明会があるみたいだから、興味があったら行っといで。」

めっちゃ微力だが、何らかのお役には立ててるんじゃないかな、と思う。
本当にちょびっとだけど。

ジュクセツはちょっとハードルが高いんだよな、とお考えのときは。
生徒・保護者向けのフツーの学校説明会の案内にちょろっと一言練りこんでおいてください。
「塾、教育関係者も来ていいよ。」
時間の許す限り、マエノメリでうかがいますので!


そういえば先日1/11の開催された埼玉県立杉戸高校での地域貢献事業の教育講演会。
そのあとの説明会でこんなお話があった。
「説明会は生徒、保護者の皆さんの不安を解消するための場です。」

そう!ホントそうなんですよ!
それ、ジュクセツでも同じなんです。
言うなれば、
「ジュクセツは塾関係者の不安を解消するための場」
なんです。


(*´-`) .。oO(こういうのをちゃんと分かってて説明会するから、杉戸高校さん、人気出てるのかもなー。

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