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【ポケモン映画 徹底考察(後編)】20XX年、リコ・ロイではなく〇〇が公開!? 次回作の内容を予想します

こんにちは、ケンです。
大変お待たせしました!

今回は、ポケモン映画考察の後編になります。前編の内容を踏まえて、次回作がどんな内容になるのか徹底的に予想していきます。

先に結論を述べると、テレビアニメとは関係ない全く新しい主人公の映画が公開されると考えています。ぜひ、最後までよろしくお願いします!


⚠️この記事はあくまで考察なので、事実とは異なる場合があります。予めご了承ください。

前編のおさらい

初めに、前編の内容を軽くおさらいしましょう。

ポケモン映画は2020年を最後に次回作が公開されておらず、公式からの発表は全くありません。その理由として「マンネリ化」「興収の低迷」の2つが憶測としてあげられています。

しかし、以下の要因からどちらも理由として成り立たないことを説明しました。

  1. 日本アニメは今後、既存の人気ジャンルに頼りすぎないことが課題になっている

  2. ネット配信を中心にポケモンの映像作品が増え続け、表現の幅が広がって物語が多様化している

  3. 新作映画がなくても、過去作を楽しんでいるファンが存在している

  4. マリオ映画の大ヒットによって、ゲーム原作映画への需要が高まっている

「ポケモン映画 徹底考察(前編)」より


⬇️まだ前編を読んでいない方は、こちらよりチェックをお願いします!

アニメ映画の種類

次は、アニメ映画の種類について解説します。

日本のアニメ映画は、おおまかに3つの種類に分類されます。

次回作の内容を徹底予想

これらを基に、どんな内容なら劇場公開できるかを予想していきます。

TVアニメの劇場版

まずはこれをイメージするでしょう。

現在、リコとロイの2人が主人公のアニメが放送されており、一部では彼らの劇場版が出るのではないかと噂されています。私は現在のシリーズを楽しんでおり、もしリコ・ロイの劇場版が来たら喜んで観にいきたいです。

リコとロイ [1]

なお、サトシについては物語の多様化を目指している観点から除外させていただきます。決してサトシやリコ・ロイを否定している訳ではないので、ご理解いただけると幸いです。

では最初に、次回作がリコ・ロイになる理由を説明していきます。

一つ目は、テレビアニメとの関連性を継続するからです。

これまでに製作されたポケモン映画は、全てテレビアニメに基づいています。パラレルワールドとして扱われることが多いですが、サトシといった主要キャラは登場し、ゲストキャラと共演するものがほとんどでした。

次回作でもこの伝統を引き継ぐので、リコ・ロイが主役になるのが自然だと思います。

[2]

二つ目は、リコ・ロイの露出度が増加していることです。

彼らの活躍はアニメに留まらず、様々なイベントで見かけることが増えています。例えば、JR東日本主催のポケモンスタンプラリー、東京スカイツリーとコラボした「ポケモンと青空スカイツリー 〜キミとポケモンのかがやく想い出〜」などのイベントが開催されています。

これによって、彼らの認知度が高まっているので、その流れに乗って劇場版を公開してもおかしくありません。

[3]〜[4]

三つ目は、TVアニメのテーマが映画にぴったりだからです。

今作は、空を中心に物語が展開されています。大迫力の空中戦やポケモンの謎を巡る冒険は、映画館の設備と相性が良いです。大画面のスクリーンと音響効果によって、更にスケールアップした劇場版になりそうだと考えています。

イメージとしてはこんな感じ。
引用 https://ikebro.tokyo/imax_grand_view/、[5]

以上が、リコ・ロイになる理由でした。
ここまで来ると、本当に公開されるのではないかとワクワクしますよね。

ここからは、次回作がリコ・ロイにならない理由を語っていきます。

一つ目は、まだ定着していないことです。

確かに放送開始時よりも認知度は上がっていますが、それでもサトシほど知っている人は多くいません。そのため、リコ・ロイで劇場公開しても話題性に欠けてしまい、再び最低興収を更新してしまうリスクが高いです。

[6]

二つ目は、OLMの人手不足です。

前編でも少し触れましたが、今のアニメ業界は人手不足が深刻になっています。

それは、ポケモンの制作会社であるOLMも例外ではありません。OLMでも、数年で半数もの従業員が辞めているかリストラされています。具体的な数値は不明ですが、キャリア採用にある2つの職種には急募と記載されています。

引用 https://olm.co.jp/recruit/career/

ここから、かなり厳しい状況に立たされており、新作映画を作る余裕がなくなっていることが読み取れます。

三つ目は、近年の映画における傾向です。

『ミュウツーの逆襲』から2016年までは、当時放送されていたテレビアニメと連動する劇場版が続いていました。

2017年公開の『キミにきめた』では、第一話をベースにしつつも、ホウオウに会いに行くというオリジナルストーリーが展開されました。

本作以降もそれが主流になり、アニメオリジナルの舞台とキャラクターに焦点を当てるようになりました。

ここから、テレビアニメとの連動を完全に外し、映画に特化した作品を目指していることが推測できます。

[7]〜[8]

それと一応、リコ・ロイの総集編をやる選択肢もあります。

基本的に既存シーンを再構成するので、新作と比べてかかる予算が少なく、制作期間を最小限に抑えることができます。新規映像も追加することで、新たな視点で楽しめる作品に仕上がります。

でも、久々に公開されるポケモン映画なのに、総集編が来たらがっかりしませんか?

引用 https://knowyourmeme.com/photos/(右2枚)、[9]

総集編がダメだと言っている訳ではありません。だけど、どうせなら新しいポケモンの物語を映画館で観たいですよね。

以上より、リコ・ロイを劇場公開するのは難しいです。残念ですが、この現実を受け止めるしかありません。

全く新しい主人公の映画

冒頭でも話した通り、これが一番有力だと考えています。そこには、2つの理由があります。

一つは、オリジナルキャラが主役になる傾向が強くなっていることです。

前編でもお見せしたポケモンの映像作品一覧ですが、これを登場人物にフォーカスして見てみましょう。

ポケモンの映像作品一覧
(2020〜2023)

『薄明の翼』や『PokeToonシリーズ』、『放課後のブレス』等の映像作品では、ゲームに登場しないキャラクターが主役になっています。つまり、ここ最近はオリジナルキャラの主人公が目立ってきています。

[a]〜[c]

もう一つは、幅広い層のファンにアピールしているからです。

大ヒットしたアニメ映画は、20〜30代のコア層をターゲットにしている作品が多いです。また、週替わりの入場者プレゼントを配布することで、リピーターを増やしている事例も少なくありません。

これに対し、ポケモンはゲームを遊んできた人だけでなく、あまりやったことがないライト層も大切にしています。

一部では「ダイヤモンド・パール」以前を遊んできた大人たちに支えられていると言われていますが、それだけでは興収が大幅に伸びるとは考えにくいです。

参考に、こちらのデータをご覧ください。このように、6割の人がゲームをプレイした経験がないことがわかります。

[α]

そのため、昔のファンだけに絞ってしまうと、ゲームをやったことがない、或いはポケモンの知識が浅い人を置いてきぼりにしてしまいます。

オリジナルキャラを登場させることで、昔からのファンは新鮮な体験を味わえるだけでなく、あまり知らない人でも安心して観ることができます。

これによって、現役ファンと過去ファンの両方が楽しめるようになります。また、ゲームとアニメの相乗効果が得られるメリットも生まれます。

[d]

しかし、映画やアニメの制作会社は企業である以上、収益を得なければなりません。人材不足や話題性という制約からリスクを回避したいと思うのは当然でしょう。

けれど、それでは新たな挑戦ができずに表現の幅が狭まってしまいます。

もしポケモンがこう考えているとしたら、この2つを両立させて新作映画を公開させるにはどうしたらいいでしょうか。

だったら、これならいけそうかも?
ずばり……

複数の短編を集めたオムニバス映画

オムニバス映画とは
→ 数本の短編映画を特定のテーマにしたがって集めたものをさす。 エピソードごとに異なる監督がそれぞれのスタイルで演出しているので、さまざまなタイプの映像世界を楽しむことができるのが、オムニバスの魅力。

引用 https://imidas.jp/genre/detail/

短いエピソードをいくつか束ねて、一つの作品に仕上げるのが特徴です。料理で例えると、フルコースではなく、たくさんの小皿料理をとって食べるようなスタイルです。

最近、“オムニバス映画”という言葉自体がほとんど聞かれなくなりましたが、現代風にアレンジされた作品が、洋画・邦画を問わず存在しています。

例えば、『詩季織々』というアニメ作品があります。『君の名は。』の制作スタジオが手がけ、「衣食住行」を共通テーマに、中国の若者たちの現在と未来が描かれています。

(C)「詩季織々」フィルムパートナーズ

前編でも述べた通り、ポケモンの種類は既に千匹を超えています。

マンガ原作のアニメとは違い、コナンのような主要キャラがいないので、複雑なストーリーを作るのが困難です。「ピカチュウがいるだろ!」とツッコまれそうですが、あくまで看板キャラなので立ち位置が異なっています。

[10]

数匹の人気ポケモンに絞るよりかは、幅広く扱うことでキャラクタービジネスの活性化を図っています。

それぞれの好きなポケモンが多様化している観点から、どのキャラでも主役にできるように模索していることが考えられます。

そこで僕が思いついたのが、10代、20代、30〜40代の3人がそれぞれ主役となり、ゲーム、TVアニメ、カードの3つの思い出を振り返る物語です。

現実世界の悩みと向き合いつつも、ポケモンとの関わりを通して「今を生きる大切さ」を改めて実感します。このテーマを統一させることで、どの年代にも共感しやすくなり、お互いの視野を広げることができます。

特に、YouTubeやTikTokの短い映像に慣れ親しんでいる若い世代には、ぴったりのスタイルかもしれません。

また、OLM以外が制作を担当する作品が増えてきています。ここから、異なる制作会社で短編が構成される可能性もあります。

これならば、短編とほぼ同じ作業量で済むので、一本の長編ほど負担になりません。更に、新しい表現に挑戦できる機会も生まれるので、ポケモンに最も適したジャンルだと考えています。

幅広い世代を大事にするストーリーやキャラクター設定を行うことで、視聴者層の拡大と共感を得ることができます。新たなテーマに挑戦し、様々な年齢層に訴求する作品にすることで、多様性溢れる映画になるでしょう。

公開時期を予想

では最後に、皆さんが気になっているであろう公開時期を予想していきます。

公式の発表がないため、今年中に公開される確率は極めて低いです。そのため、今のところは過去のデータから推測するしかありません。

歴史映画まとめ

歴代ゲームや周年イベントも交えているのは、第10世代と30周年を考慮に入れているのが理由です。

ゲームは基本的に、3年間隔で完全新作が発売されるので、次の第10世代が出るのは2025年になるのが自然です。

3〜4年ごとに完全新作が出ています

しかし、その年には『ポケモンレジェンズ Z-A』の発売が控えています。

[e]

また、SVの発売当時は不具合が多数報告されたことから、その反省を活かして延期する可能性も0ではありません。

他にも、ゲームが30周年を迎えることや、噂されているスイッチの後継機に出すことを考えると、第10世代は2026年に発売される見込みになります。

しかし、これまでにゲームの周年イベントでアニメが盛り上がることはあまりなかったです。ここから、ゲームとアニメは別の扱いであることが推測できます。

次は、アニメに焦点を当ててみます。これまで、TVアニメが〇〇周年を迎えたときは、何かしらの特別イベントが開催されていました。

特に注目してほしいのが、25周年で行われた過去作のリバイバル上映です。

[11]

新作ではありませんが、劇場公開していることに変わりはないので、アニメの30周年には何かしらの劇場版が出るかもしれません。そう考えると、次回作は2027年に公開されるのが濃厚だと思います。

また、リコ・ロイになってもアニメ関連のイベントでは「夏はポケモン!」というキャッチコピーが引き続き使用されているので、次の映画も夏に公開されるのは確実です。

サンシャインシティのイベント

以上のことを踏まえると、ポケモン映画の次回作は2027年夏に公開されるのが僕の予想です。

あくまでも予想なので、公開時期が前後する可能性もあるため、そこはご了承ください。

結論

ポケモン映画の次回作は、2027年夏に完全新作のオムニバス映画として公開される!

さいごに

ポケモンには、様々な分野で活躍できるポテンシャルを持っており、映画でも大きな成績を残せると信じています。

賛否はありますが、とりあえず今はネットの情報を鵜呑みにせず、新作映画のアナウンスがあるまで楽しみにしましょう!

今回は以上です。
ポケモンの冒険は、つづくったらつづく!

参考サイト

※一部画像引用([α])

【数土直志の「月刊アニメビジネス」】劇場映画がなくても拡大中「ポケモン」アニメの戦略

アニメ映画 (あにめえいが)とは【ピクシブ百科事典】

エンタメ狂がモノ申す-ポケモンは誰のモノ?-ポケモンマーケティングを考える-

[α] 世代を超え親しまれてきた国民的IP「ポケモン」を調査 ゲーマーの約4割がポケモン関連ゲームのプレイ経験ありと回答

いま「進化系オムニバス映画」が面白い! 注目4作『カム・アンド・ゴー』『悪なき殺人』『スパゲティコード・ラブ』『ゾッキ』

YouTube 【アニポケ】今年のポケモン映画について

画像引用元
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku © Pokémon
(ヘッダー、[1]〜[11])

©2023 Pokémon. ©1995-2023 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
(ヘッダー、[a]〜[e])

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