外用剤のデザインを考える

外用剤には、軟膏以外にクリームやローションのものも存在し、皮疹の部位や病変の性状によって使い分けている。中でも頭部に使用することが多いローションタイプのものは、キャップが上部についているため、避けて通れない問題がある。

実は、容器が固い素材でできているため、残量が少なくなるとローションがなかなか出てこなくなるのである。保管する際にキャップを下にして置ければよいのだが、キャップの先端がとがっていて逆さに置けない形状のものも少なくない。

もし、最初から容器の下がキャップになっていれば、最後の一滴までスムーズに出せるようになるのではないだろうか。キャップを下にできないのであれば、せめて先端の形状をフラットにして、ひっくり返して置けるようにしてもらいたい。

歯磨き粉も、昔は小さいキャップのアルミチューブのものしか売っていなかったが、今ではキャップを下にしたデザインのラミネートチューブが主流になっている。外用剤のボトルデザインも、そろそろ見直してもよいのではないだろうか。