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【野球動作改善スペシャリスト養成プログラム】第1期生募集開始!
【野球動作改善スペシャリスト養成プログラムの開始にあたり】
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BCSベースボールパフォーマンス代表取締役の前田健です。
私が阪神タイガーストレーニングコーチを辞めて、野球の動作改善指導専門の個人コーチング施設『BCSベースボールパフォーマンス』を立ち上げてから20年が経とうとしています。
その間ずっと「動作の仕組みに基づく具体性のある技術指導を野球界のスタンダードなものにすること」を自分の使命として邁進してきました。
気が付けば、良くも、悪くも、野球の動作に関する多くの情報が飛び交う時代背景も相まって、NPBではストレートの平均球速は直近12年間で140キロから147キロへと7キロも上がり、高校球児でも150キロを投げる投手が珍しくなくなるなど、各カテゴリーの野球選手の動作は洗練されてパフォーマンスは年々飛躍的に向上しています。
その一方で、中学野球、高校野球では合同チームが増えるなど、野球人口減少の流れは止まることなく、今いる選手を確実に育てる育成力がこれまで以上に問われる時代になってきたと言えます。
お隣の韓国(全高校野球チーム50数校のみ)のように野球エリートだけを英才教育しているのと違い、日本は4000校を超える人気の高校野球を目指す中学チームと地域の少年野球チームの学生野球人口の多さが野球界発展の基盤になっています。しかし、その基盤が縮小し続けている中、今後の野球界の発展は各カテゴリーでの指導力の向上がカギを握っているのは間違いありません。
そのような中、私はいずれ必ず『指導者育成事業』に力点をおくときくると考えていました。
感覚やイメージによる曖昧な表現に終始してきたこれまでの投打の技術論が、『投打動作の仕組み』として成り立ちや原因が明確に分かる具体的なものになることで、日本野球界の技術指導レベルも、トレーニング指導レベルも必ずや加速的に発展します。本来、最も肝心なはずの投打の技術論が漠然としたものから明確なものへ変わるのですから必ずそうなります。それを世界に先立って日本野球界のスタンダードなものにまで普及させ、国際野球界をリードしていく。
このことを、20年前から「私が最も野球界に貢献できること」、「私がすべきこと」と思い込んでずっと活動してきました。おそらく折り返しを過ぎた野球指導者人生で私はこれをどうしてもやりたい。そのために、私の持ち得る野球動作指導のノウハウのすべてを伝える指導者育成事業に全力で舵を切ります。
2025年より、指導者育成事業『野球動作改善スペシャリスト養成プログラム』がスタートします!
個別説明会はこちらから
【野球動作改善スペシャリスト養成事業の目的】
①野球選手のセカンドキャリア支援と日本野球界の技術指導の変革
元プロ野球選手など野球選手が現役生活を終えた後に、コーチとして、あるいは野球の技術指導の専門家として活動していくにあたり、野球の動作の仕組みの理解を基礎にした適切なコーチングスキルを身につけることで、自身のプレーヤーとしての高いレベルの経験や感覚と融合し、必ずやこれからの日本野球界の技術指導をリードしていく指導者になっていくことでしょう。
影響力の高いプロ関係者の技術の捉え方に「動作の仕組み」が加わることで日本野球界の技術指導の発展はより一層加速するものと考えます。
元プロ選手の動作指導のコーチングスキルを高めることは、プロのみならずアマチュア業界にも必ず波及するため、これからの野球界にとって非常に重要なミッションです。
②アマチュア野球界の各カテゴリーにスペシャリストレベルの指導者を増やし、日本野球界の技術指導レベルを高め、野球界が直面する課題を解決する
少年野球、中学野球、高校野球、大学野球、社会人といったアマチュア野球各カテゴリーの指導者が、野球の投打動作に関してスペシャリストレベルのコーチングスキルを身につけることで、野球界が直面している『野球人口減少』、『複数投手養成』の課題に対して、限られた選手への育成力が高まり今まで以上の人材輩出が可能になることでしょう。
また、各人が自チームの勝利はもちろんのこと、地域の投打指導をリードする立場となって、日本野球界の技術指導レベルを高める一翼を担うことで、充実した野球指導者人生を歩みつつ、その情熱を次世代に継承していただきたいと思っています。
③少年野球、中学野球段階で、日本全国どこにいってもいい投げ方、打ち方が身に付くような的確な指導が受けられるようになる
父兄のボランティアコーチが中心の少年野球や、野球人口の減少により、初心者の入部が増加している中学部活動の野球などでは、どんな選手が入部してきても基本を押さえた合理的な投げ方、打ち方をマスターさせられる指導の普及が急務です。
私がプロ選手に行う基本動作確認とそのベースの関節の動きを高めるための指導においても、小学生に行う基本動作習得のための指導においても、すべての選手に必ず行う『動作改善ドリル』を指導者がマスターすることは、この野球界の大きな課題解決のためにうってつけの手法と確信しています。
子供達が基本を習得することで上達を実感し、試合で活躍し、益々野球が楽しく大好きになり、次のステージでも、その次のステージでも、野球をずっと長く続けたいと強く願う選手が今以上に増える野球界になるように。
④肩・肘の投球障害からの復帰をサポートする理学療法士や柔道整復師、トレーナーなどの全国の医療従事者にスペシャリストレベルの投球動作指導ができる人材を増やす
野球肘、野球肩と診断された選手の多くは、投球フォームの改善をアドバイスされます。また投球障害からの復帰を目指すリハビリテーションにおいては理学療法士の指示の下、機能改善訓練と並行して投球動作指導も行われます。しかし、医療の現場での投球動作改善指導スキルは十分とは言えないのが実情でしょう。
日本全国のこれらのシーンでスペシャリストレベルの投球動作改善指導が広く行われるようになることで、その影響は競技復帰にとどまらず、予防のための投球動作指導への介入にも波及して、球数制限ばかりに頼ることなく動作改善の面からも、現場と外部指導が一体となった投球障害撲滅の課題解決の仕組みが充実していくことでしょう。
【野球動作改善スペシャリスト養成プログラム参加対象者】
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【野球動作改善スペシャリスト養成プログラムのコースと期間】
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<スペシャリストコース>
投打の『動作改善ドリル』のマスターはもちろんのこと、投打のメカニズム理論講習、様々な事例のケーススタディミーティング、実際の指導の記録映像の視聴や指導見学などにより、普遍の原理原則に加えて前田健の動作改善指導のノウハウと物の見方、考え方を余すことなくお伝えし、小学生からプロ野球選手までのどのカテゴリーの選手に対してでも投打のパフォーマンス向上を的確にサポートできる真の動作改善指導のスペシャリストを養成するメインプログラムです。
※具体的な学習方法は【学習カリキュラム】と【プログラムの流れ】の項目をご参照ください。
<個別プログラムカスタマイズ(ドリルマスターコース)>
『投球/打撃動作改善ドリル』の完全マスターを柱に、必要に応じて『ケーススタディ』などを加えていくように、スペシャリストコースの学習項目を分割・選択して受講していくサブプログラムです。
例えば、「スペシャリストじゃなくていいから、関わる子供達、生徒達が皆、基本を押さえた合理的な投球動作、打撃動作を習得させられる確かな練習方法を提供できるようになりたい」という方向けのコースです。
※後からの受講項目の追加によって、最終的に『スペシャリストコース』の全講習カリキュラムを履修することも可能です。
※詳細は個別説明会でご確認ください。
【『動作改善ドリル』について】
<『動作改善ドリル』徹底マスターを重視する理由>
①『動作改善ドリル』は私がプロ選手に指導を行う場合でも、小学生に指導を行う場合でも、すべての選手に初期段階で行う『動作の仕組みの理解』と『効率的動作実現に必要な関節の動きの向上』のための練習法です。
フォームが未熟な選手の動作改善に効果的であるのはもちろんのこと、プロ選手のようにある程度のいいフォームの選手でも、毎日のルーティンワークとして取り入れることで、日々最も良く動く身体の状態を準備して、動作の精度とスピードを高め、ベストパフォーマンスの安定的な発揮につながっています。つまり、プロアマ問わず、基本動作を確認し、その動きの習得やよりよく動く状態をつくる『動作改善ドリル』はすべてのステージの選手に通用する有効な手段だということです。
②例えば、一般的な公立高校が限られた部員数で甲子園出場を手にするためには、投打の個の力を強豪私学と互角にまで育てる必要があります。しかし、公立高校と強豪私学とでは、投打の効率的動作実現に必要な関節の動きのレベルが入学時点で明らかに差があるため、まず、良く動く身体を開発しなければ動作習得はままならないのが実情です。
その際に、各種ストレッチや体操で可動域を改善しただけでは動作は必ずしも変わるとは限らず、目指す動作の仕組みを理解しながら、その動きを直接高めていく『動作改善ドリル』を中心に据えて、各種ストレッチや体操を補助的に行うことが目的に適う手段と言えます。
公立でも私立でも、私がサポートしている高校で甲子園出場を果たしているチームに共通しているのは、『動作改善ドリル』による良く動く身体の開発と基本動作の習得がすべての練習に優先されるほど徹底して行われて、確かな育成手法としてチームに根付き、基本として必要な動作を選手が明確に理解しているということです。
③上記のように、初期段階で体が思うように動かない選手の投打の個の力の開発に『動作改善ドリル』が有効であるということは、小中学生段階での投打の基本動作習得に『動作改善ドリル』は間違いなく最適です。
④『動作改善ドリル』は動作の仕組みを背景にして方法化されているため、方法論の学習からスタートしても、その中で投打動作と身体の構造や身体機能との関係など動作のメカニズムの理論学習もでき、解剖学や物理学、運動生理学などの座学から入るよりも直接的で習得が早い。
直接必要なことの理解から、もっと詳細で基礎的な人体の構造などの知識の必要性を感じたときに、その都度学んで深めていく方が実践的である。
※後日、動作改善ドリルの動画のリンクを掲載予定
【是非参加したいが申し込みをためらう部分がある方の『個別プログラムカスタマイズ』】
ここは、本プログラムに興味を持った方には重要だと思います。
少年野球の父兄コーチの方や中学校の部活動の顧問の先生など、プログラム参加にとても興味はあるけど、「スペシャリストじゃなくていいから、とにかく関わる子供達、生徒達が皆、を習得させられる確かな練習方法を提供できるようになりたい」というニーズもあろうかと思います。また、費用面でためらう方も当然いると思います。
私がここで目指すのは、『小学生からプロまでの日本国中の野球の指導者が皆、基本的な動作の仕組みを理解して、それぞれのステージでこれまでのような感覚やイメージでの曖昧な表現で終わらない、具体的で的確な投打の動作指導ができるのが当たり前になること』ですので、より多くの指導者の方に参加していただくことが大切です。
そのために、せっかく興味はあるのに申し込みをためらう部分があるのなら、それを解消する方法に知恵を凝らしたいと思います。
これまで野球の技術(動作)について、感覚やイメージで捉えてきた部分がほとんどで、明確な『動作の仕組み』での理解は不十分だと感じる方が、本当に動作改善指導のスペシャリストになるのであれば、『理論』『方法論』『ケーススタディ』の3つは絶対に必要でしょう。
しかし、まず目の前の子供達がいい投げ方、打ち方を身に着けられるようなメソッドだけ指導できるようになりたいんだという場合なら、理論は方法論を通して学ぶこともできるし、『ケーススタディ』は間違いなく重要ではあっても、一旦、ベースとなる『方法論』を学んで実践していく中で、後から『ケーススタディ』も学んでいこうという進め方もできると思います。
そうすることで投打どちらか一方ではなく、両方ともスタートできるなら、むしろその方がいい方もきっといるでしょう。
プログラムのカスタマイズです。
いずれにせよ、本当に指導力を高めるのなら、セミナーなどでかいつまんで知識を得るのではなく、体系化された確かな理論や考え方、指導メソッドを自分のものにする学びのスタートを切ることが大切です。
私もそうしたことに対応していく中で、より多くの方のニーズにマッチしたより良い指導者育成カリキュラムが整備されていくものと思っています。
個別の説明会で相談してください。
【学習カリキュラム】
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【第1期生プログラムの流れ】
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【資格認定】
全カリキュラムを終了した後、資格認定試験を受けることができます。
試験に合格された方には『日本野球メカニクスコーチ協会』(※設立予定)が定める次の認定資格を発行いたします。
資格認定試験には、27,500円(税込み)の受験料が別途必要です。
また、資格更新には年1回の必須研修(オンライン16,500円)への参加または課題提出(27,500円)が必要となります。
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投球/打撃動作改善スペシャリスト(SS級コーチ)
ピッチング、バッティングのあらゆる動作について、動作の仕組みを的確に見極めて、問題の原因を迅速に特定し、選手の能力に応じた適切な改善方法を処方して、的確に動作改善・パフォーマンス向上へと導くことができる。
また、指導においてリアルに動きを示しながら必要なメカニズム解説や練習動作指示を具体的かつ明確に行うことができる
投球/打撃動作改善スペシャリスト(A級コーチ)
ピッチング、バッティングの基本的な動作の仕組みに関する知識を備えて、主だったパターンの問題動作について原因を特定でき、選手が一定以上の運動学習能力を有していれば、的確に動作改善・パフォーマンス向上へと導くことができる。
また、指導においてのデモンストレーション能力は不十分でも、映像などを用いて必要なメカニズム解説や練習動作指示を具体的かつ明確に行うことができる。
動作改善ドリルについての指導における運用については『ドリルマスター』と同等以上の知識と技能を持つ
投球/打撃動作改善ドリルマスター
特に、動作改善ドリルの特性を深く理解して、基本的な動作の仕組みに関する知識を有して主だったパターンの問題動作について原因を特定でき、選手が一定以上の運動学習能力を有していれば、各種ドリルを使いこなして動作改善・パフォーマンス向上へと導くことができる。
※主に、『個別プログラムカスタマイズ』での参加者が対象で、後から『ケーススタディ』や『理論講習』を追加受講することで、『投球/打撃動作改善スペシャリスト』の資格認定試験を受けることができます。
各コースプログラム受講終了証書
認定資格試験の合否に関わらず、プログラム受講終了証書を発行いたします。
【BCSジュニアベースボールスクールにて指導研修可能】
プログラム受講途中であっても、一定レベル以上の知識と指導スキルを有していると認められた方には、BCSジュニアベースボールスクール東京明大前校、東京江戸川校にて、指導経験を積んでいただくことができます。
プログラム終了後でも同様です。
【個別説明会】
こちらから個別説明会にお申込みください!
【野球指導事業を行う方への注意点】
本プログラムの参加に当たって、1点だけ注意していただきたいことがあります。本プログラムに参加して、新たに野球指導事業を開始される方、あるいはすでに野球動作指導事業を行っていて、本プログラムに参加される方には、毎月の野球動作指導事業の売上の10%をお支払いいただくことになります。
これは、BCSベースボールパフォーマンス各支店が全国にあり、そこで働くスタッフがいる中、闇雲に同業者を増やさないためです。
この点を了承の上、本プログラムにご参加ください。
ただし、そうした事業者の方は適切な動作指導力を携えた認定資格保有者として当社HP上に掲載いたします。
また、特に指導力があると認められ、ご希望される場合には『BCSベースボールパフォーマンス』のフランチャイズ店として活動していただくことも可能です。
上記に該当する事業者(以下、該当事業者)については次に定める通りです。
<該当事業者>
野球動作指導を主要事業として活動される方はもちろんのこと、接骨院や各種治療院、コンディショニングルーム経営の方、トレーニング指導事業を中心に活動されているトレーナーの方などが、事業内容の一部として野球動作指導サービスを公に告知して、受講者を募る場合も含みます。
反対に、プロ球団や社会人野球チーム、大学野球チームなどでコーチとして報酬を得ていても、公に指導の受講者を募ることがない場合はこれに該当しません。
また、病院勤務の方がリハビリテーションの一環として、野球の動作指導を行う場合も、公に野球動作指導の受講者を募ることがなければこれに該当しません。
【前田 健 プロフィール】
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前田 健(まえだ けん)
BCSベースボールパフォーマンス代表取締役
1968年生まれ 埼玉県出身
筑波大学体育専門学群、筑波大大学院体育研究科で体力トレーニング論を専攻後、社会人野球の日本石油野球部(現ENEOS野球部)で9年間トレーニングコーチを務める。
2003年に当時監督であった星野仙一氏から入団を要請され、「野球の動き作りと身体作りの専門家」として阪神タイガース一軍トレーニングコーチに就任。同年の18年ぶりのリーグ優勝に貢献した。
2005年、「野球界最大の問題点は投打の技術論が感覚やイメージを表現しただけの曖昧ものしかないことであり、それでは的確な技術指導も、真に有効な野球のためのトレーニングもできるはずがなく、動作の仕組みに基づく技術論の具体化こそが野球界のパフォーマンス発展を加速させる鍵だ」と気づき、それまでトレーニングコーチとしての強みであった動作分析力を生かして主戦場を動作指導に転身し、野球の動作改善専門の個人コーチング施設『BCS Baseball Performance』を兵庫県芦屋市に開設(芦屋店)した。
以降20年間で、東京店、武蔵浦和店、名古屋店、仙台店、福岡店、韓国ソウル店と広がり、プロ、アマ問わず野球選手のパフォーマンス向上をサポートする傍ら、「動作の仕組みに基づく技術論」を野球界のスタンダードなものにすることを使命に活動している。
2025年より指導者育成事業『野球動作改善スペシャリスト養成プログラム』開始予定。
<著書>
『ピッチングメカニズムブック』(理論編・改善編)
『バッティングメカニズムブック』(理論編・改善編)