【Tukiji-HUB日記3】築地でやる意味

コワーキングスペースを始めようと思ったのは?

 業界の大先輩に群馬県の町おこしに協力を依頼された。とりあえず行って話を聞くことにした。多分、田舎で生活したいな的な話をしたのがきっかけだったと思う。当時、スキー場の近くで仕事しながら生活できたらと漠然と思ってた。そして町おこしのアイデアを聞いたり、調べたりしていくと町おこしのほとんどに実効性のないもの、実現性のないもの、永続性のないもの、目的のないものなどなんだなーと感じてしまった。
 ここは企業のスキームで考えていたからかもしれない。しかし、目的もなく繰り広げられる町おこし、一部の業者(他の都市に母体がある)が儲けて地域になんら貢献していないような町おこしが多いことにも気づく。
 町おこしの目的として指標PKIは何なんだろう。当時考えたのが、人口増加、税収(経済効果の結果)なのかなと考えた。その為の施策として考えたのが、実はコワーキングやリモートワークと体験による観光収益アップなのだ、それから自分でやってみようと始めたのが築地街歩きなどである。

町おこしとしてのコワーキングスペース

 当時は、そこそこの会社に勤めていた。グループ会社でのビジネスコンテストがありそこに応募した内容が、地方にリモートオフィス+コワーキングスペースを作る。そこに小学生ぐらいまでの子育て世代の社員を地方で業務させる。子育て世代を地方に住まわせるメリットは大きいが、とりわけ通期時間の節約と教育コスト低下などあげれる。そして社員にとっては、コワーキングスペースを活用することで、外部との接触が生まれて刺激になり、時には新しい業務コラボが生まれたると感じた。
 当時の多くの夫婦では、両社が東京都心部の会社に勤める場合、家が遠いい場合は多くは女性が子育てを担当するためにキャリアを犠牲にする。旦那は通勤に時間のかかる距離に住むことが多く起きてる子供の顔を見ることもない生活。じつはかなりロスが大きい。
 また、共稼ぎの収入を基に近くに住むとなると、保育園などに預ける。下手すると保育園に入れず民間に預ける。小学生になれば学童?放課後スクール、習い事など高コストとなり生活費は多くなる。
 この事業企画をプレゼンをしたときに、若い女性社員の反応は良く。偉い部長さんの反応が悪かったのが心象です。

それ地方でやるニーズはあるのか?

 そう、これがその部長の言い分だった。当時は日本は人口減少していても東京には人が集まってくる。地方に行きたいと思っていないのではないか?個人的には自分ができなかったことをズバリ言ってしまったのが問題だったかもしれません。部長の言では数字からみれば明らかに東京一極集中であり、今回の地方へ社員を送るアイデアは受け入れられない。まだまだ会社の組織としての効率を優先するイメージだったようです。当時は時期尚早だったのかなと思います。コロナ後の提案なら少し考えてもらえたかな。
 しかし、これは過去から今まである地方での町おこしに共通して言える課題です。統計的に考えれば東京に人は移動しています。地方に移住する人もいますが人数は東京に移動するのに比べれば、はるかに小さいです。
 あなたの町に行く価値がありますか?数年前の移住フェアなどで言われることは、自然が自慢です。教育環境が整ってます。どの自治体も言っています。そこを少ないパイを取り合っている状況です。それじゃ無理ですよね。

 今回、色々な話を聞きなおしたり、調べたりしていった中に、コワーキングスペースをベースに移住者を確保している事例は多くありました。また、地方へ本社を移すようなIT企業も増えてきましたね。そういったところに活路はあるかもしれませんね。
 でも、多くの企業がフルリモートをやめ始めたのはちょっと気になりますね。
 地方でやる価値あるの?そこにニーズがあるのか?

観光体験を作る身となって考えた時。築地という土地の面白みがみえてきた。

 そうして、コワーキング作る話もペンディングになったのだけど。築地で体験を提供しているうちに、社員研修の企画手伝い、海外の輸入業者から豊洲市場をつないだり、バス会社の観光ルート作成、TV局関係のお手伝いなどなどいろいろと人をつないできた。築地でやれば、仕事のコラボを作れるのではないかなと思った。そして築地では店舗だけなので作業するスペースがあってもニーズはありそう。食事可能スペースや簡単な体験ができそうなスペース作れば色々なコラボをつくれて、コワーキングが面白いんじゃないかなと思い始めた。

PS.1月3日に出す予定の記事が出せていなかった。残念ながら3日坊主でした。


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