中学ラグビーと高校ラグビー、負傷傾向の違いを探る
スポーツ庁の学校安全給付の対象件数から、中学ラグビーと高校ラグビーの部活動での負傷等の違いについて確認してみました。
母数に違いがあるので、それぞれ割合で示しています。
また、あくまで給付件数からの算出であるため、実際にはもっと発生している可能性もあります。軽症と捉えられたもの、医療機関に行っていないものは含まれていない可能性もありますね。
https://www.jpnsport.go.jp/anzen/kankobutuichiran/tabid/467/Default.aspx
負傷種類の比較
主な負傷の割合について比較しました。
順番としては
骨折→挫傷・打撲→捻挫→靱帯損傷・断裂→脱臼
ということで違いはありませんが、割合では違いが確認できます。
部位別比較
中学校では上肢、高校では下肢がトップに来ています。
【中学ラグビー】
1.上肢,2.下肢,3.体幹部,4.顔部,5.頭部
【高校ラグビー】
1.下肢,2.体幹部,3.上肢,4.顔部,5.頭部
部位別詳細
部位別の発生率を項目別に区切ってみていきます。
発生率の高い部位は中学校、高校で似ていますが、その順番などはここも違います。
部位別詳細-中学校
多い部位:頭部、肩部、手・手指部、腰部、足関節
部位別詳細-高校
多い部位:肩部、手・手指部、腰部、足関節、頭部
最後に
いかがだったでしょうか?
実際に関わっていらっしゃる方はこの傾向の違いをどう捉えられているのか、両カテゴリに関わっている方はどうでしょう?
もちろん発生割合が低いから軽症ということでもありません。頭頸部や体幹部などでは選手生命、あるいは生命そのものを脅かすものもあります。
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読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。