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RWC2019データ:ベスト8進出チーム選手のプレータイム
はじめに
ラグビーワールドカップ2019が閉幕しました。
今回の躍進を受けて、ファン心理としても次の4年後に向けて!となります。ベスト8という結果もこれまでからみたら最高位。でも、そこを突破したからには、、、という欲が出てきてしまう。そんな簡単でないこともわかっています。
次回も日本は予選免除ですが、組み合わせ抽選でどのグループに入るかは上位進出に向けても重要な要因。
そこをどう乗り切るかというのも準々決勝に挑む上でかかわってきます。ということで予選プールでの出場時間に注目して、他チームと比較をしてみました。
1.日本代表出場メンバーとプレータイム
予選から準々決勝の南アフリカ代表戦までの出場時間を調べてみました。
核になっている選手が予選を通して長い時間出場していることが確認できます。もちろん怪我などのアクシデントもあって予定通りということではない部分が多々あることと思いますし、相手あってのことなのでスコアによってプランを組み替えたところももちろんあるでしょう。
その結果、中1週間での規則正しいスケジュールで5試合に挑む形になりました。前回あったような、中3日ということはなかったけれど、それでもタイトなスケジュール。
全5試合、フルタイム出場したのはラファエレティモシー選手と松島幸太朗選手。リーチ選手やラプスカフニ選手、姫野選手、中村選手なども長いプレータイムでしたね。
2.ベスト8進出チームとの比較
他のチームはどのような状況であったか比較してみました。
まずは総試合時間数に対する割合の分布。台風の影響で中止となった、NZL、ENG、FRAは240分で計算しています。他は320分。
プレータイムが長いということは他チームも同様に75%以上出場している選手の割合は30%~40%に上っています。一方で日本代表では時間が短い選手の割合。37.5%に達していない(4試合なら60分以内)選手の割合は高くなっていますね。
メディアでも報じられている通り、23人にエントリーされなかった選手の役割も大きなものがあります。もちろん他チームも結果的に、かもしれないですが。
3.個人での試合出場時間割合
上の表はチームの総試合時間に対してですが、こちらは各個人が出場した試合数から算出しています。3試合出た選手ならば240分に対する割合です。
それぞれに役割があるので、長い時間出場するということだけが全てではないけれど、これで見ても日本は出場時間が短い選手が多いことがわかります。試合終盤での入れ替えなどはあったけれど、そういった選手がスタートで臨むということが少なかった結果でもあったのだろうと思います。
4.ランキングの影響
そういったことの一因にはグループでの対戦相手もやはり関係していることは挙げられます。どこだったら楽だったか、なんてことはそうそうそうないだろうけれど、開幕戦から競った試合が続きました。
ラグビーワールドカップでは組み合わせ抽選前のランキングでグループが分けられます。これはサッカーなども同じかな?
今回であれば以下のような分類(下記記事より引用)
バンド1:ニュージーランド(1位)、イングランド(2位)、オーストラリア(3位)、アイルランド(4位)
バンド2:スコットランド(5位)、ウェールズ(6位)、南アフリカ(7位)、フランス(8位)
バンド3:アルゼンチン(9位)、日本(11位)、ジョージア(12位)、イタリア(15位)
バンド4:オセアニア1、アメリカ1、欧州1、アフリカ1
バンド5:オセアニア2、アメリカ2、プレーオフ(欧州2対オセアニア3)の勝者、最終予選の勝者
※()は5月1日付けの世界ランキング
今大会の組み合わせは2017年5月に実施されました。そうするとどのグループに入るか、ということが重要になります。4年後を目指した強化、の中で1年半後までにまず結果を出す、8位より上位を獲得するということも次の大会に向けて大事になるのではないかな。
23年フランスW杯の概要です。
— NIKKEI Rugby (@nikkei_rugby) October 30, 2019
・会期は9月8日~10月21日
・参加チーム数は今回と同じ20(日本は今大会の成績により出場権を獲得)
・全国の9会場で実施
・258万枚のチケットを発売
・20年11月に組み合わせ抽選会
・21年3月に日程発表
【W杯特設ページ】https://t.co/88sa4avHdI pic.twitter.com/oyNAK8Oj6r
こちらによると2020年11月に組み合わせ抽選、、、なんと1年後。
開催概要はこちら↓
そうなってきたら、現段階で考えると体制の継続強化は必要であって、ここで一区切りになってしまっては勿体ない。他チームでも体制変化がある中ではそこで同様の歩調でいいのか、、、と思います。それはヘッドコーチなどだけでなく、協会も。そう考えていくとずっと継続体制が必要になるということですね。。こちらの記事にもありましたが、基本軸がブレずにスペシャリストを適宜配置していく、ということも
ランキングの作用によって、バンドが変わることで「死のグループ」なんて呼ばれるものが生まれることになりますが、こればかりはわからないです。
今回の躍進によって強豪チームとの対戦可能性も増えるのでは?といったことも挙げられています。そこでの結果ということもこれまで以上に注目していきたいと思います。ハードルは高いけど、チャンス、ですよね。
2023年はラグビー校でボールを持って走り出したという、エリス少年の逸話からちょうど100年後にあたります。
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![小平健太郎](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/47310794/profile_e54f43a8cd7c740b667854b0fb66c098.jpg?width=600&crop=1:1,smart)