第22回全国高等学校選抜ラグビー先発出場選手体格調べ
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大学や専門学校で身体の仕組みに関わることや運動・トレーニングについて講義をしながら、運動部活動でトレーニングサポートをしています。
noteでは日々の雑然としたことや、スポーツ選手の体格に関わるデータをまとめています。
今回は久々、、になってしまいましたが、熊谷で行われている第22回全国高等学校選抜ラグビーフットボール大会を取り上げます。
高校ラグビーの主要3大会というとこになるでしょうか。国体もあるけれど、各校単位で競うのは今回の選抜と7人制の全国大会、そして正月の「花園」になります。
今回はコロナ禍の影響もうけて、出場校決定までには各地域で様々な対応がなされたようで、例年通りに決められなかった地域もあります。
大会方式
32校がそれぞれ1回戦を戦ったのちに、敗退したチームも敗者戦(コンソレーション)を戦います。したがって最低2試合は行われる形です。例年はグループリーグも行われていましたが、今回はこのような形式。
熊谷ラグビー場は補助グラウンドも含めて多数のグラウンドがあるため、1日で16試合が可能になっています。とはいえ、関係者の皆さんのご尽力によるものですね。。
データの抽出
3/25,3/26の2試合でのポジション別平均値を算出してチームデータとしました。対象は先発選手です。これは交替によってポジションが入れ替わる可能性もあるためです。これに加えて、ベスト8進出チームはそこまでの先発選手データを加えています。
戦績の区分
1:1回戦×、コンソレーション×
2:1回戦×、コンソレーション〇
3:2回戦×
4:2回戦〇 ☞ベスト8進出
といった形で4段階に成績を分けました。
FWD/BKSの体格
やはりベスト8(表中”4”)に進出するチームの大きさは目立ちます。FWDのスクラム換算でいくと60kg以上違うことになります。FWD/BKSともに平均値を越えているのはBEST8進出チームのみ。
ポジション別データ
ポジション別のデータです。
PR(1・3)
LO(4・5)
FL(6・7)
HO(2)・No.8(8)
SH・SO
CTB(12・13)
WTB(11・14)
FB
選抜、ということであっても体格差が開いているケースも多いですね。シードもないので、1回戦は差が開いてしまうゲームもありましたね。もちろん体格だけではないけれど、大きな要因。これは毎度言っていることですが。
花園と比べてみた
今年度の第100回「花園」での体格データと比較してみます。選抜方式も抽出方法も違うので、あくまで参考の参考です。
こちらが花園のデータ
今大会のデータはこちら
もっと全体的に差が出るのかなと思ったんですが。もちろんポジションによっては体重差が大きいところもありますが、1-3番あたりはあまり変わらないんですね。3月という時期もあるのかな。確かにここから大きく伸びるかというと、、という部分もありますからね。
あるいはこれが今年特有のものなのか。
過去のデータを洗い出してみるのも面白いかなと思ってしまいました。選抜の過去の推移も見たいところですね。
登録選手での比較
先発選手だけでなく、試合ごとに登録されている選手のデータをすべて含んで比較しました。リザーブ選手のデータをなかなか反映させられていなかったですが、こういうやり方ありました。
より大きさが際立ちます。リザーブ選手もみんな大きいということですね。
あとがき
やはり調べていると色々気になります。これは今年だけの傾向なのか、今まではどうなんだろうか。特に今年はコロナ禍という影響もあるのかなと思うので、花園との差も普段はもっとあるのか。。。
幸いにも花園での推移はまとめられているので、こちらのデータを掘り起こしてみようと思います。テーマが決まると大して時間がかからないんですよね。今回引用したデータなどはこちらにもあります。
あくまで参考データですが、興味のある方に覗いてもらえたら、またふらっと辿り着いた方にもラグビー知るきっかけなどになればとも思います。
最後まで目を通していただきありがとうございました。
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