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ラグビーでの負傷傾向(H24-R3 中学校・高校)
学校管理下の災害(令和4年版)が公開されました。
令和3年度の学校安全給付の対象となった件数がまとめられています。
その中で、中学校・高校でのラグビー(体育的部活動)での負傷傾向推移をまとめました。
学校管理下の災害(令和4年版)https://www.jpnsport.go.jp/anzen/kankobutuichiran/kankobutuichiran/tabid/3020/Default.aspx
これまでにも同様のまとめはしていますが、今回は発行年ではなく、「対象年度」に変えています。
いずれもラグビーでの負傷数の中で各項目に該当する割合で示しています。
ラグビーでの種類別負傷傾向
中学校では、骨折の割合がたかくなっています。
高校では靱帯断裂・損傷や脱臼が多くなる傾向です。
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ラグビーでの部位別負傷傾向
続いて、部位別での負傷傾向です。
中学校・高校での傾向の差として
中学校>高校:上肢、高校>中学校:下肢、顔部
となっています。
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【詳細】部位別負傷傾向
部位別の傾向をさらに詳細にみていきます。
中学校-高校での比較では、
中学校では前腕部と手部・手指部が特に多いことが確認できます。足・足指部も多いです。高校では膝。
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まとめ
ラグビー人口の減少やコロナ禍などの影響もあるため、ラグビー活動全体に対する割合として表記しました。
同じ競技でも中学校と高校では負傷傾向に違いが出てくるところもあります。この辺りは実際に両方に関わられている方が実感できる部分なのかもしれません。
あくまで給付対象となったものであり、実際の外傷・障害発生件数でないところは注意しなくてはいけないところです。
おそらく、病院にも行っていない、あるいは申請・給付に至っていないものもあるはずです。
その時は大きな怪我でなくても、のちの年代に持ち越してしまう影響もあります。最終的には目の前で接している生徒に対してということになりますが、まずは全体の傾向として。
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