地域移行は進んでいる?~運動部活動の地域移行トピック~
先日、こちらのニュースが報じられました。
2024年10月23日「部活、平日も「地域移行」推進案 スポ庁部会、26年度から」(東京新聞)
様々な問題を背景に、その解決策として推進されている部活動の地域移行。これまでは休日について移行していくというものでしたが、次いで平日についてもその動きを進めるということのようです。
降って湧いてきたわけではなく、以前にもこの話は挙がっていました。
2024年8月22日「部活動地域移行、平日の活動も検討へ」(日本教育新聞)
改めて読んでみて、「地域移行はそんなに進んでいるのか?」って言うのが率直な感想。部活動に関わっている時間が長いですが、あまり実感として持てていないが、別な世界の話なのか。
そんなわけで改めて報告書等を読んでみました。
そんな時はスポーツ庁のHP
こちらが配布資料
まず、ここに示されているデータは中学校のものであるということ。
普段、高校生に関わる機会が多いので、そこまでの実感は持てないのかな。
この資料の中で活動形態の変化について見込みも含めて掲載されています。
*資料4,「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドラインに係るフォローアップ調査結果(速報値)」令和6年8月
この中に示されている数字がこちら。
休日の部活動の形態について
この数字などから地域移行が進んでいるということが示されています。
ひとまずここがうまくいっている、ということでさらに平日もということですね。
ちょっと言葉が気になったのですが、
地域移行:地域スポーツクラブでの活動
地域連携:合同部活動や部活動指導員の活用
という括りになっているので、そうなってくると高校でもこれは確かになぁ、という感じでしょうか。ちょっと印象は違うのですが。
部活動指導員、あまり増えてないんだなぁというところは気になりますね。
やはり待遇面・人材確保が難しい面もあるだろうし、部活動の数そのものが減っているので、そうなると部活動指導員の数も増えないのか。。
実数も掲載されているので、それぞれの形態の合算値も出してみましたが、やはり全体が減っている。「地域連携」については積極的な策ではなく、存続のためにそうせざるを得ないという部分もあるのではないでしょうか。
地域移行にかかる課題
もちろん、全てが順調にまわっているのではなく色々な課題も挙げられています。数日前に第1回の議事録がアップされました。
こちらを見るとよくわかる。
地域スポーツクラブ活動ワーキンググループ(第1回) 議事録‐2024/10/18
実際の取り組みには地域によっても差があります。
さらには「地域移行」という言葉から改称されるようですね。
そして、学校から切り離すわけではないということ。
このあたりは言葉の印象も含めて捉え方は異なりそうです。
今後も注目していきたいと思います。