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「下を育てる」の落とし穴?

部活動に限らず、どこでもあること。確かに下級生のスキルアップはチームにとって不可欠なこと。伸び幅も大きい。上級生になれば劇的には変わりにくい、と思うかもしれないけど、、、

チームのスタンダードをつくるのが上級生、スタンダードの浸透度を示しているのが下級生

上級生はチームで上手く、強いはず。その能力を伸ばしたらチーム力が上がるのは自明のことではないかと思います。もちろん下級生が戦えるようになるのは大事、でもそれに引っ張られ過ぎて自分たちが伸びないことがチームにとっていいことなのか。

もう随分と昔、アメリカンフットボールに関わってた時の事。大学4年生のポジションリーダー(ポジCapとも呼ばれてた)が発した、

「俺は自分が上手くなるための練習を組む」

という言葉。今でも印象に強く残っています。もちろん額面通りじゃなく色々な意味が含まれていたけどその意思を明確にできることが冒頭の「下級生を育てる」という大義に対する大事な答えなんじゃないのかなと思ったわけですね。もう15年も前だけど。

自分たちが上手く、強くなれば練習のレベルが上がる。
もちろん怪我のリスクはある。普段の怪我を減らすには練習を軽くするのが一番。そのかわりに試合で壊れる、もしくは負ける。
強い練習相手と組むと強くなれるように。
その姿勢を上級生は貫いてほしい。

戦力の平均化は大事だけど、絶対レベルが下がった状態で均一になってもしょうがない。最後にそごに逃げずに苦しくても(見た目にわかりにくくても)勝負してもらいたいですね。

教えることもその一環。
教えることで、自分自身にも気付きが生まれて改善しようとしたり、
口から発したことをできてなきゃまずい、とかそういったことを知ってさらにやらねば、、とならないと。



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小平健太郎
読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。