さらなる大型化と外国籍出身力士の台頭~大相撲の歴史を覗く-4~平成期までの幕内力士の体格と気になる話
大相撲力士名鑑調べも平成まで来ました。資料が令和1年11月場所現在ということで、令和の項目に記載されている力士数はかなり限られてしまいますので、実質的には平成までとしておきます。
体格の比較
この通り、平成年代に入ると大型化が加速したことが確認できます。
BMIの比較
BMIで比較するとさらにはっきりとします。BMIが1変動するということは、1kg変動するとは大きく意味が異なります。そういう観点からも一気に大きくなったということが言えますね。3つ目のグラフのように、BMI35を下回る力士の割合が一気に減りました。BMI46-55の分布が大きく増えていますね。
外国籍出身力士の増加
平成では外国籍出身力士の数が随分と増えました。圧倒的に多いのはモンゴル出身力士。平成年代では25名にのぼります。あくまで幕内以上の力士なので、実際にはもっといたのでしょうね。
多い順ではモンゴル(25)、ロシア(5)・米国(4)・ジョージア(3)・ブルガリア(2)と続きます。
さらに韓国・エストニア・中国・ブラジル・チェコ・エジプト(順不同)となっています。
大型化の影響?
この年代だけではないですが、過体重ゆえか内臓疾患で引退を余儀なくされたり亡くなっているという記載も多く目にしました。また、競技の特性もあるかもしれませんが、膝や腰の怪我が力士生命に大きく影響を及ぼしたと思われる力士も多いことが寸評からもうかがえます。
賭博問題
この年代にはプロ野球賭博問題も起きていました。。
次回、、最終章
年代別での集計はここまで。次回は最後に全年代を通した比較?まとめ?を取り上げてみます。平均値は上のグラフでも確認できるので、力士単位でみていきたいと考えています。
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読んでいただきありがとうございます。日々の雑感やスポーツ、運動にまつわる数字を眺めてまとめています。普段はトレーニングサポートや講義を行なっています。