いのちのとりで第7回総会記念講演 「人としての平等を!優生保護法の提訴から高裁判決の歩み、そしてこれから」参加所感。
2022年6月25日にあった藤原精吾弁護士の講演会所感をFBに記載したい。
なお、此方の投稿はあくまでも私の所感であって全容を載せたものではない事は載せたいと思います。
そもそも優生保護法とはなんだったのか、という定義から始まり、どういう人が手術の対象となったのか、優生手術が対象とした疾患障害もパワポで解説があった。その中では身体障がいや精神知的障がいもあったし、有名なハンセン病も含まれている。具体的な例として、12歳で強制不妊を命じられた脳性麻痺の女性の話を紹介されていた。
また、パワポから、
「法には書いてないが」
という説明があった事を講演会で話されていた。 「法には書いてないが」というのは、簡単な言い方ではあるが、法律による行政がなされなければいけないので違憲な勧めかたであり、大問題であった。
また、「騙したり、、、、身体を縛っても構わないことになっている。」
というのも、憲法から照らし合わせば、違憲状態であり、大問題でしょう。
次に、優生学についての提議の解説がありました。また根底にあるもの、そして現在も生き長らえる優生思想と題して、
やまゆり園事件、
ALS患者嘱託殺人事件、そして障がい者の方が65歳になると今までの介護ニーズが変わらないのに、障がい者総合福祉法から介護保健法の適用になり介護保険優先適用が問題となった天海訴訟が扱われていました。
当時者の方々が人権回復を目指して全国で提訴があったものの、6地裁で、除籍期間を理由に原告棄却判決があったのも問題でしょう。ただ、大阪高裁と東京高裁も国家の責任を認め賠償責任を認める判決も出された事は、原告の方の頑張りがあった事は否定できないと思います。
最後に裁判で勝つためにはどうすれば良いのか?という事も勧められていた。エンパシーという言葉を根底に裁判官は何を知っているかという問題を提示されていた。パワポの中では、 裁判官は貧困を知らない。 障がいのある人を知らない、 社会保障が必要な人を知らない。 という問題を挙げて裁判官の価値を揺り動かす必要性を説かれていた事は新しい発見である。 もし、今後時間があるならば、
「他人(被害者)の靴を履いてみる。」
「裁かれる裁判所」
という著書を読んでみたいと思います。