和歌山カレー事件に並々ならぬ関心を持ち、冤罪説を懸命に否定する田中舞子さんへ4
今回は、以下のコメントについて。
田中舞子さんへ
今回はまず、林眞須美死刑囚の実母が亡くなった経緯について、事実関係をお伝えしておきますが、実母は『PL病院』で受けた健康診断と『日本赤十字社和歌山医療センター』で受けた再検査により急性骨髄性白血病だと診断され、後者の医師に「もって2カ月」と言われたのち、『愛晋会中江病院』で入院治療を受けてから亡くなっています。
こうした事実関係に照らすと、あなたが上掲のコメントの1段落目と3~5段落目において、林夫婦が林死刑囚の実母をヒ素で殺したうえ、医師を買収し、偽の死因を書かせ、多額の保険金を得たように述べているのは、林夫婦のみならず、上記3つの病院や各病院の医師に対する誹謗中傷にあたります。
また、あなたは上掲のコメントの2段落目で、〈実母が亡くなった直後、従業員一人も不審な死を遂げています。これもヒ素で〇したのではと疑われていますが、時効で捜査できませんでした。〉と書いていますが、この部分もまったくの事実無根の虚偽です。
なぜなら、実母が亡くなった1996年10月11日当時、林健治さんはかつて営んでいた白あり駆除業をすでにやめていたので、そもそも〈従業員〉など存在しませんし、1996年10月11日以後に発生した殺人事件については、公訴時効は成立していないので、〈時効で捜査できませんでした〉ということはありえないからです。
上掲のあなたのコメントに関し、お伝えしたいことはとりあえず以上ですが、それとは別にもう1つ、お伝えしたいことがあります。
私は最近、和歌山カレー事件の真犯人の心情を想像することがよくあります。
真犯人にとって、林死刑囚が自分の身代わりにされたことは奇跡的な幸運ですが、真犯人も人間ですから、林死刑囚が自分の身代わりにされていることに罪悪感をまったく覚えていないわけでもないでしょう。
そう考えると、真犯人は林死刑囚について、「やってもいないカレー事件の犯人とされ、死刑になっても仕方ないほどにヒ素を使った悪事を重ねてきた人物」であることにしておきたい思いが大変強いのではないでしょうか? そうであれば、自分の身代わりにされた林死刑囚に対する罪悪感が和らぐからです。
あなたは、どう思いますか?
今後ともよろしくお願いします。
頂いたサポートは記事を充実させるために使わせて頂きます。