歌ってみたMIXのテクニック02:簡単に芯のある・存在感のあるボーカルを録音する方法
今日は短いですが、ボーカル録音について。
「全然MIXテクニックじゃない!」という苦情は受け付けません!w
先に結論!
すぐ結論書いちゃうYO。
「2つのマイクを使い、2トラック同時録音する」
機材をもっていれば、今すぐにでも実施可能。
マイクのキャラクターが異なれば異なる程よいです。
理由は簡単です
また、2つのキャラクターが異なれば、それぞれ補い合えるんです!
例えば、こういう事です
1〜2万円のコンデンサーマイクは、高音がはっきりしてる。
だけど、なぜかオケに混ぜると細く聞こえる;
ダイナミックマイク(SM58)は、芯がある!
だけど、今一明るさが無くて、オケに混ぜると埋もれちゃう;
じゃあ、2つ一緒に録音すれば〜(ハナホジー)
「はなほじー」・・・だけど適当ではないんだよ
これは、レコーディングの世界では、一般的な話だ。
だけど、今一クローズアップされない。
(一般的が故にクローズアップされないのかな?)
例えば、グーグル先生で「recording vocals」の様に画像検索してみて。
ちらほら2マイク、場合によっては3マイクで録音している人がいる。
僕は確かイギリスが産んだ、レコーディングキチガイのスーパーバンド「Muse」のリリースインタビューの背景に写っていた写真で知った。
でもプロはマイク1本録音しているよ!?
それには色んな理由があると思う。
一つだけ言えることは「使っているマイクや機材のポテンシャルが、とんでもなく高い」ということだ。
例えば、
ROYER R-122V。約40万円ですwwww
もんげーーーーwww
NEUMANN M149 Tube。約45万円ですwwww
もんげーーーーーwwww
そしてケーブルは1メータ1万円なんてザラなわけだから。
これでSM58と同じ音だったら詐欺でしょw
だから「一本でも十分」(な場合が多い。)
2マイクで録音するときの注意
一つだけ注意事項。
2つのダイアフラム(集音する場所)と、口の距離を全く同じにすること。
少しでもずれていると、途端に打ち消し合いが発生して、芯がないボーカルに早変わりしちゃいます。
でもね、やってみるとわかると思うけど
「あれ。。。こんなもんか・・・」
ってなったり、再生環境によっては
「え、全然変わったように聞こえないんですけど;」
ってなる人もいると思います。
ごめんなさいね。
音響の録音・ミックス・マスタリングというのはそういうもんなんです。
「これをやると、少しだけ音源が変化します」
(良くなるとも、悪くなるとも言ってない)
全てそういうもんなんです。
「XXXを使うと・YYYすると、劇的に音が良くなります!」
そんなのは、大抵誘い文句。
話変わるけど、ノイズ除去のエフェクターとかあるじゃないですか。
ノイズ除去のリムーバーは、紙やすりみたいなもんです。
ノイズと一緒に、歌を紙やすりで削るんです。
「これを使うと、ノイズがなくなります!!」
Dear player,
あなたは頑張って、
あなたは苦労して、
「こうしたら皆楽しんでくれるかな?」
「喜んでくれるかな?」
「聞いてくれるかな?」と日夜考えていましたね。
初めてマイクが届いた日、覚えてますか?
興奮ましたね!
毎月歌のレッスンに通った日々。
周りに「うるさいよ!」って怒られながらも、
何回も歌詞を読み返して、言い回しを確認した日々。
雨の日、お気に入りのマイクを濡らさないように
大事に抱えて走って移動した日もありました。
そういった私情や努力は一切無視して、
これから、ノイズと共にあなたの歌も削り落とします
Best, WAVESの高価なプラグインより
俺だったら確実に「やめてーーーー!」ってむせび泣くわw
ピッチ補正もタイミング補正も。
目の前の謳い文句踊らされそうだけど。
どれもそういうもんです。
「適当に録音したからひでーノイズだw」っていう場合は、もちろん実施したほうが良いw
ピッチ補正やタイミング補正は、「ここだ!!」って時に使えば物凄い強力な武器になる。
話を戻しますw
もし、ロックソングやEDM、パワーのある歌を使うのであれば、コンデンサー4:ダイナミック6の比率で混ぜて、ボーカルにパワーを!
透明感溢れるボーカルが使いたくなったら、コンデンサー7:ダイナミックー3の比率で混ぜて、ボーカルに明るさを!
こうやって、自分にあった比率を使っていけば自ずと「芯のある・存在感のあるボーカル」を得ることが出来るんじゃないかな。
もちろん、これはマイクしか使わないので、EQやコンプレッサーといった小難しいもんは、一切必要有りません!!
・・・EQやコンプレッサーが必要ないだと!?
あの迷言の出番か・・・