ドラムの音作り スネアのチューニング編
突然ですが
仕事帰り電車の中、その日はたまたま遅くなったので周りは大学生のカップル?と自分の三人だけだった。
そしたら、その子達が文化祭の話をし始めた。
女の子「今日、アツシ(男の子の名前)、頑張ってたよねー!」
atsushi「まあな」
女の子「うん!あそこであーしてこーして、凄かった!なにげにかっこよかったしw」
atsushi「好きな子の前ではカッコつけたいって言うか。俺お前の事好きだからさ。明日も頑張ろうな。」
女の子「・・・え?///」
atsushi、サラッと告白後、いいタイミングで電車降りて電車が発車。
女の子唖然。
車内、俺と女の子のみ。
いやー、あの時は気まずかった。
用意する物
ゴム付きの軍手・チューニングキー二つ・ガムテープ。
チューニングキーは二つ!
一つか二つかで、仕上がりに差がある。
あったほうが時短にもなるしね。
ガムテープ必須!!!
これがないと、サスティーンを調節出来ない。
スネアのチューニング準備
まずファーストステップとして、ヘッドが外してあるスネアのシェルの周りを、優しく手の平で叩いてみる。
その時、出ている音(または、それより少し高い音)が、そのシェルのストライクゾーン(かもしれない)。
一部だけではなく、2周分くらいぐるっと回しながら叩いてみる、
音にばらつきがある場合は、ダメなシェルだと判断する様にしている。
そう思っているだけで実際の所はしらん。
とりあえず、パコパコ叩いて音程を覚えておく。
楽器屋でこれを必要以上に行うと怒られたりする。
次にヘッドのエッジが当たる部分をグニグニと指で押してならしておく。
これも、2周分くらいぐるっと回しながら。
これは意味があるかどうか分からないが、皆んなそうしているので、おまじないと言う位置づけで行っている。
ヘッドのエッジ部分が破損していた場合は見つけることができる。
ボトムヘッドの取り付け
まずはボトム側(裏側)からヘッドを取り付ける。
ボトムは割といい加減に取り付けてしまっている。
と言うのも、ボトムのチューンをシビアに行って、「おぉ!良くなった!」と効果を実感できた事がないからだ。
また、サスティーンに関わる部分なので、後で何度も調整する必要がある。
時は金なり。自分は時短を選ぶ。録音当日に張り替える事もあるしね。
でも、時間があるならきっちりやるに越したことはない。
後述の打面側の取り付け方法を参照されたし。
自分はスナッピーが歯切れよくパシっとなってくれた方が好みなので、打面よりも高いチューニングにする。
よってチューニングの高さは
・ボトム側
・打面側
・ストライクだと思われる音程
の順としている。(自社比)
もちろん、バスっとさせたいなら3つ全てを近いチューンにするも良し。
打面側のヘッドの取り付け
ある程度の所までテンションボルトを回す。
そこからはひたすら指で締める。
回らなくなるまできっちりとだ。
その後、体重をかけながらフープを押して、更に指で締める。
例えば2番のテンションボルトを締めるときに、親指とそれ以外の指で赤いポイントに体重をかけながら行うと上手くいく。
この時に、ゴム付き軍手を装備していないと、手が痛すぎて次の作業を行う気力を完全にロストする。
指で締めたら、次はチューニングキーだ。
二つのチューニングキーを対角線上に配置し、同じ分量締めていく。
1番を締める時は、5番も同時に締める。次は7・3と言った感じだ。
チューニングキーが2つあれば、作業時間が半分で済むし、それなりに均等に締めることができる。
ある程度締めてストライクゾーンの音程に近くなったら、打面側を手の平でそれとなく体重をかけて満遍なく押していく。(全体重ではない。)
ボトム側はそもそも薄いのでこの作業は必要ない。
やって、ボトム側を破った時がある。
押してならすと、若干チューニングが下がっているはずだ。
なので、
「二つチューニングキーで目的のピッチにする」
「体重をかけて押してなじませる」
を何度か繰り返す。多分2回位行えば大丈夫だと思われ。
目的のピッチより上げない事が重要だ。
ここで、ハイピッチにすると大体失敗する。
打面側のチューニング
ようやくチューニング。
まずは、テンションボルト付近のヘッドを指やスティックで叩いて、各テンションボルトの様子を見る、というお馴染みの作業を行う。
この作業は、至る所で行っているので、以下省略。
この作業は「各ボルトのテンションを均一にしよう」と思ってやっていない。
また、この作業でチューニングを進めようとしてる訳でもない。
「現状どうなっているかを把握するため」に行う。
この作業でテンションを均一しようと頑張った所で、人間の手で行っている以上、完全なるフラットなど未来永劫訪れるはずもなし。
あとは、最後に「秘密のスパイス」を投入するのであまり意味が無い。
なので、ある程度把握できたら、すぐに次の作業に移る。
打面側を、色々なストロークで叩いてみる。
叩いていると、馴染んで来る。
もし、チューニングが下がるようなら、もう一度2つのチューキングキーでチューニングしてみる。
ボトム側のチューニング
先ほど、いろんなショットを試した。
その際、嫌なサスティーンがないかチェックしておく。
バキーーン、と高音が残るのであれば、少しだけボトム側のテンションを下げつつ、ガムテープを少し貼っておく。
バォーーン、と尻下がりな音であれば、少しだけボトム側のテンションを上げる。
バズ音。要するにスナッピーから発せられる、サスティーンが長いと感じたらスナッピー周辺にガムテープをちょっとだけ貼る。
あまりにも共鳴しすぎる時は、ヘッドとスナッピー自体にガムテープを少し貼る。※ただ、そこまでやってしまう時は、違う楽器と共鳴している事が多い。
バズが短かったら、スナッピー周辺のテンションボルトを調整したり、スナッピー自体のテンションを調節してみる。
自分の場合、この段階になると殆どスナッピー周辺のテンションボルトしかいじらない。
再度打面側のチューニング
もう一度打面側。
まずは、自分の好みのピッチになっているか確認した後、
サスティーンを調整する。
目的は一つだけ。
「美味しいサスティーンなのか」
「美味しくないサスティーンなのか」
を判別することだ。
後者であるなら、ガムテープを貼るんだ!!!
叩くところではなくて、リムの近くにね。
デッドな音作りにして、後からおいしくなるようリバーブをかけてもらうほうが、よっぽど音楽的だ。
また、美味しいサスティーンでも長過ぎるのは問題だ。
その場合もミュート。
秘密のスパイス
ここで「秘密のスパイス」登場。
ミュートしたことによって、サスティーン等は整理されたが、若干味気なくなってしまったというパターンもある。
そういう場合は、手前の6・5・4の位置のテンションボルトを締めてみる。
オープンリムショットを多用しているなら、6・5・4を締めるのは効果絶大だ。
目立つ倍音やサスティーンをいい感じに引き出せる。
逆に、ミュートするほどでもないんだけど、なーんかサスティーンが長いというか、うまいことデッドな音にならないなぁ。
そういう場合は、5だけ緩める。(もしくは6・5・4)
そうすると、謎のバスバス感が増え妙にデッドになった気分だ。
仕上げに1を軽く占めるのも面白い。
ただ、6・5・4はリムがよく当たる場所なので、叩いているうちに緩んでいってしまう場合があるので気をつけて。(まぁ、それが良かったりするが。)
・・・おっふ
流石に、バスドラムまで書く気になれない。
また次回に・・・