ボーカルMIXのテクニック04:リバーブをかけるタイミングを変えて仕上がりをコントロールする。
今日もめシンプルなチップスをまとめるでございます。
LA在住の結構有名なエンジニアが、インタビューで披露してた方法。
下手なプラグインを使うより、俺はこれで行くっていうやつ。
今回は
リバーブをONにするタイミングを変えるだけで、ボーカルの雰囲気を変える
※ONするタイミングによって、ボーカルの印象が変わる
という、プラシーボ宜しくなチップスです!(ドーン!!
ONにするタイミングを変える
ONにするタイミングを変えるっていうのは、
「プラグインの順番を変える」
と言う意味ではないでございますので、重々御注意を。
言葉の意味の通り、ONにするタイミングを変えます。
そう、MIXを開始する前にReverbをONにするか、
粗方音作りができてるからReverbをONにするか、
その違い。
シンプルなエフェクトチェイン
もし、「俺MIXやっとるでー!」って人のシンプルなプラグインチェインを再現すると図のようになる?(まぁ、詳細は置いといて。)
この時、もちろんReverbを使うわけだけど、いつReverbって有効になるかな。
最後にONにする場合
EQで音を作って、コンプで叩いて持ち上げて、ディエッシングして。
ようし、粗方ボーカルの音作ったから、Reverbかけようかな。
ふむ、ベストプラクティスだね!
最初にONにする場合
Reverbをかけて、奥行き感を出そう。
ちなみに自分の場合、使うReverbは4種類位なので。
きらめき感、ボディー感も、異なるReverbでプラスする。
その後、本体の音作りだなぁ。
うむ、これもベストプラクティスだね!
・・・はて?
何が違うのかって?
感がいい人ならもう気付いている。
これは、卵か先か鶏が先かなんていう哲学的な現象でも無ければ
「この文は偽である」みたいな、自己言及のパラドックスでもない。
これは、ゲームのキャラクターデザインで言えば
・キャラクター本体から作るのか(EQ・CMP)
・キャラクターの衣装から作るのか(Reverb)
建築で言えば
・外装から決めるのか
・家具や内装から決めるのか
(ちょっと違うかなw)
例えば
ゲームのキャラクターデザイン。
フリフリの付いたドレスを選択したとして。
中身のキャラクタがロドリゲス宜しくな
ムキムキなタフガイにはならんでしょw
それと一緒で、
Reverbで緩い空間を演出しておけば、
攻めたEQやcompressorでパッキパキのボーカルには
仕上げない。否、無意識的に仕上げれない。
という事。(だと、僕はインタビューを読んで理解した)
UseCase01:最後にON
EDMやハウスやトランス、ゴリゴリのロック。
奥行き感よりも押出感が欲しい時。
パッキパキに音作りしてから最後にReverbを。
なんなら、Reverbを使用しない事も辞さない覚悟w
ショートディレイだけで行きます!みたいな。
単発のMIXの時は、この方法が多いかな。
やっぱり、1曲だけの時は迫力とか明瞭感が要求されるし。
UseCase02:最初にON
ポップスやバラードの時。
まずは、Room感、雰囲気、空気感、各々Reverbで作成。
Reverbでフィールドを先に作成したら、
そのフィールドにあった音作りを施せば。
きっとまったりしたMIXになるだろうね!
この方法は
どの楽器にも応用可能!
また、最初か最後かっていうくくりもない。
徐々にReverbの量を多くしてもいいわけだし。
ONにするタイミングで
自分のイメージしている目的地に簡単に舵を切ることが出来るのだ!!
(でも、Reverbをかけるっていう行為は、やっぱり難しい!w)
そういえば・・・
この2文、どう思います。
ちなみに自分の場合、使うReverbは4種類位なので。
きらめき感、ボディー感も、異なるReverbでプラスする。
ふむ、Reverbで部屋鳴りを演出すれば、低音が増えるよね。
だから、「なんか細いなぁー」っていう音源には
先にReverbをかけるて様子を見てみるのも有りなんでないかなぁ。
あとは、高音がすごくよく出る plate Reverb。
「少しだけ高音が足りないかも」って言う音源に最初にかけとけば・・・
・・・ふふふ。