「倍音」とは、何なのかをビックリするくらい適当に話す記事
http://www.fsfsrecord.xyz/
倍音
別名、オーバートーン、ハーモニクス。
・・・それは
録音に携わったものならば・・・
あ、以前と全く同じ文言ですねw
位相に引き続き用語の説明。
すぐ応用できるようにまとめれたら良いな。
結論
いきなりの結論ですが。
倍音とは、基音の周波数に対して、整数倍・偶数倍にあたる周波数を使用する音の事。
下の画像を見て欲しい。
これは、とある楽器の単音を周波数分析したグラフだ。
base と吹き出しがある部分が「基音」と呼ばれる音だ。
基音は 220 Hz 辺り(A2)に位置している。
ここで特筆しておきたいのが「単音」にもかかわらず周波数の山は一つではないということ。
ふたつ目の山は 440Hz(A3)に位置している。
3つめは660Hz(E3)。
基音の周波数を2倍、3倍とした部分にピークがあることが分かる。
このピーク部分の音を「倍音」と呼ぶ。
倍音の効果
倍音が増えた場合の聴感上の効果を、よくある言い回しで表すと「存在感のある音になる」という表現になる。
全くもって・・・
分かりづらいw
「存在感のある音になる」ってなんなんだw
この言い回しは色んな雑誌やサイトで見かけるが・・・;
やっぱり、音を文章で表現するのは難しい。
それでは、みなさん
いい例を紹介しましょう。
ギターを、マーシャル・ディーゼル・5150 と言った、ハイゲインアンプに繋いでみよう。
ハイゲインであればあるほど良いです。
つぎに、目一杯つまみを右に回してフルドライブさせてください。
この時、真空管が飛んでしまっても私は何の責任も負いません。
つぎに、世間のしがらみなど全て忘れて、ギターをかき鳴らしてください。
そうするとどうでしょう。1階からオカンが飛んできたでしょ。
「ともき!!夜中になにやってるの!!!!!!」
あなたが「存在感のある音」を爆音で出したせいですね。
倍音とはその名の通り倍数上の音であり、倍数上の音・高音を付加していくと言う事は「歪みを強くする」と言うことだ。
倍音はどうやったら増えるかな?
どんな時に、歪が付与されるのかな。
・真空管アンプ等、真空管増幅を使用した時
・テープ・レコード等、特定のアナログ回路を使用した時
・オーバードライブ・ディストーション等、意図的に回路を使用し歪ませた時
軽い歪みを「サーチュレーション」と呼ぶ。
真空管や特定のアナログ機材を使用するとサーチュレーションが増す。
デジタル全盛のこの時代でも、真空管アンプやレコード、アナログ機材がなぜ人気なのか、理由が分かるね。
また、音が鋭くなるように倍音付与するエフェクターをエンハンサーと言ったりもする。その名の通り、音をエンハンスするエフェクターだ。
倍音の種類
倍音は偶数倍音と奇数倍音に明示的に区別されている。
偶数倍音はオクターブ違いの音なので、不快な響きにはならない。
たとえば、上に説明したように220Hz(A2)の基音があったとする。
偶数倍音は2倍音目440Hz(A3)のようにのオクターブ上の音となるので、スケールアウトすることがない。
でも、奇数倍音は3倍音目660Hz(E3)のように、オクターブ上の音とならないので、コード進行によってはスケールアウトすることがある。
よって、積極的に使用し過ぎると不協和音となる可能性がある。
ま、これもスパイスだよね。
もし、倍音種別を切り替えられる機材を手に入れた場合は、思い出して欲しい。
バンドアンサンブルやMIXに応用してみよう!
引っ込んだ音や、存在感を出したい音にサーチューレションや歪みを軽く与えてみよう!
どっちの場合も、
歪みを与えるということは、基音の音も大きくするという事でもある。
歪みを与え過ぎると基音の音を潰してしまうことになるからほどほどにね!
今みんなこう思ったでしょ?
お前、そんな事を言うために、このブログやってんのか?死ねよ。
ですよね;では視点を変えて・・・
例えば、10kHz 前後の超高音が欲しくなったとしよう。
この辺りの帯域は、ダイナミックマイク(SM57とか58)を使って録音していれば、僅かにしか集音されてない。
よって、音源が寂しい物になるので、ブーストさせたくなるはずだ。
録音の段階で集音できていないわけだから、トラックにインサートした音源も、10kHz 前後の音はほんの僅かだ。
その僅かな音を持ち上げるために、8〜10kHzをぐいっとEQでブーストする。
そもそもそこに音がないから、期待したような効果が無いはずだ。
情報量が0であれば、何をしようとそれは0でしかない。
今回は情報量が0ではないにせよ、効果が現れるように +6db 程度ぐいっとブーストすれば、4kHz 近辺の位相が崩れて、そこで試合終了となります。(ローカルルールに従えば。)
そこでだ
まずは、サーチュレーションをかけてみよう。
そうすると、オクターブ上にエンハンスされるはずだよね。
音源のエネルギーが右にシフトするようなイメージだ。
すると、どうだろうか。
10kHz 前後には全く情報が無かったはずなのに、サーチュレーションで右シフトさせたことによって、10kHz 前後へも倍音が生成されたはずだ。
そこに音が存在するのであれば、EQも威力を発揮できる。
情報量が多い箇所に使う場合、EQはほんの少しの操作で事足りる。
実際の所は
サーチュレーションの効果は微弱なので、サーチュレーション+EQだけでは、期待したほどは効果が出ない。
だけどもだけど、
前回記載した「位相が揃っていれば共鳴しあう」という話。
共鳴し合った状態+サーチュレーション+EQだとどうかな・・・。
ニッチな部分で面白くなって参りました。
続きはそのうち記載します。
あ!最後に
歪を与えれば、音源のエネルギーが右にシフトできる。
倍音で高音が増えていると言うことだ。
音が少し細い音源があったとする。
コンプで太くしてから、EQで高音をブーストして・・・、
たまには勇気を持って、そのルーティーンをやめる。
軽く歪ませる。
基音はでかくなるし、高音も増える。
そこからでも、EQやコンプを使うのを判断しても遅くはないさ。
ふふふ。。。
また、EQ・コンプを使わずして音源をコントロールしてしまったか :-) b
(五右衛門風)