ラテン・アメリカ旅行記 - 第13回 (終) (Canaima, Venezuela)
今回は、Canaima, Venezuelaを訪れたときのことについて書きます。Venezuelaは、あまり治安が良くないこともあり、日本人ではなかなかCanaimaまで行く人も多くないと思うので、独立した記事を書いておくことに意味があると思いました。今回がこの旅行記の最終回です。
以下では、どのようにツアーを手配したかをまとめた上、具体的に何をしたかについて写真を使いながら書いていきたいと思います。
ツアーの手配
ツアー以外の選択肢はあるのか?
今回のCanaima訪問では、業者の手配するツアーに参加しました。現地の友人や、デスクトップリサーチの結果、ツアー参加が一番便利そうと考えたからです。
ツアー以外の旅行形態もあり得ないか検討したのですが、結論としては、現地のホテルが主催するオールインクルーシブ(Caracas-Canaima間のフライトや宿泊・食事を含む)のツアーに参加するのがメインになるように思われます。ただ、Canaima滞在中にゲストハウス的な施設を見かけたりもしたので、自分で全部手配するバックパッカー的なスタイルも存在するように窺われます。
ツアーにする場合の選択肢
ツアーを提供している会社は複数存在するようですが、結局、Canaimaまで行くには、Caracasから飛ぶしかありません。[1] そして、Caracas-Canaima間のフライトは、Conviasaという航空会社が飛行機1機だけで賄っていて、それが毎週木曜・日曜にそれぞれ一往復ずつ運行するので、最短で行くなら、①木曜〜日曜の3泊4日か、②日曜〜木曜の4泊5日のいずれかになると思います。[2] もちろん、①②を組み合わせることで1週間超滞在することも可能だとは思います。私が選んだのは、①でした。
具体的なツアー業者とのやり取り
具体的な業者については、友人から紹介してもらいました。JVE Paradise Tourという業者です。この業者は、英語でのコミュニケーションが可能であり、最低限の仕事はしてくれたと思いますが、ツアーの主催者があくまで現地ホテルであることに関する基本的な事前説明が欠けており、あたかも当該業者が主催者であるかのように見えた(実際は仲介しているだけなのに)ので、現地に行ってから混乱しました。
業者からもらった見積もりは以下のとおりです。
Venezuelaの全般的な物価と比べるとかなり高額な印象はありますが、時期的に一番高いシーズンだったというのもあると思います。なお、高額であるため、Venezuelaの人もCanaimaにはほとんど行かないみたいです。
宿泊先はグレードに応じて2つあるようですが、私は安い方 (Canaima Camp)にしました。こちらは、個々のゲストが寝泊まりするロッジが敷地内に散らばっているような施設でしたが、部屋までWiFiが届かないという問題はあったものの、清潔感等の面では概ね満足できました。また、Optional Excursionとして、当初Angel FallへのFull Dayツアーを予約していましたが、現地に行ってから思い直して、滝の麓で一泊するOvernightの方に変更しました。Angel Fallに行くには片道だけで4時間くらいかかったので、宿泊の方がゆったりできていいと思います。
業者は、Venezuelaに所在するようですが、米国の銀行に口座を持っていたので、代金はZelleで送金しました。なお、以上の他に、Canaima空港到着時に国立公園入園料として、USD 40を支払う必要があります。現金しか受け付けていませんでした。
ホテルと直接契約することは可能か?
上記のとおり、オールインクルーシブの主催者は現地ホテルなので、わざわざ業者を通さずに直接契約することも可能だったように思います。直接予約の場合にいくらになるのかは確認できていませんが、原理的に高くはならないはずです。私が宿泊したホテルのウェブサイトは以下のとおりであり、オンラインで予約できるように窺われます。
また、Canaimaにもう1個あるホテルが、Waku Lodgeです。上記のCampamentoからは徒歩で行ける距離にあります。Campamentoよりは少しグレードが高いのかもしれません。
現地に行くまでと、行った後
CaracasからCanaimaまでフライト
Caracas出発の24時間前になったら、業者からフライトのチケットが送られてきました。航空会社はConviasaというVenezuelaの会社です。国内線ですが、空港には3時間前に来いと言われました。
Canaima到着
2時間ほど飛行機に乗ると、Canaimaの空港に着きます。そこからは、送迎のバスがあったり、ホテルに行くとランチが用意されていたり、滞在中に体験できるExcursionの案内があったり、まさにオールインクルーシブといった感じでした。
ただ、私の場合、事前に業者から仕組みの説明を受けていなかったので、やりとりしていた業者が現場に現れるものと誤解し、ややスタートでもたついた感じはあります。特に、その場にいた人たちは皆英語を理解しなかったので。とはいえ、色々もがくうちに段々全体像が見えてきた次第です。
El Hachaへ行く
オールインクルーシブの全体像について整理ができたところで、Excursionに参加しました。すでにその時点で夕方近くになっていたので、ホテルの近くにある滝(El Hacha)で2-3時間遊んでくるというコースでした。
Excursion時の服装ですが、水着はマストで、さらにwater shoesを履くのがいいと思います。シューズがなければ厚めの靴下にしましょう。裸足は危ないです。なお、私は事前のレクチャーが不十分だったこともあり、水着ではなく短パンで行ってしまいましたが。
ホテルに戻る
滝から帰ってきたらディナーです。翌日のExcursionも予約しました。1泊2日でAngel Fallへ行きます。
2日目の朝食
Angel Fallへ向かう前に腹ごしらえします。
いざAngel Fallへ
ついにラテン・アメリカ旅行最大のハイライト、Angel Fallへ行きます。例によって、私のような個人旅行者は、他の団体と組み合わされることになりますが、今回は、Venezuelaにルーツを持ちつつ、今はFranceで暮らしているという家族6人とご一緒させていただきました。家族の中でスペイン語、フランス語を使い分け、私と話すときは英語、という興味深い言語環境でした。なお、2名はローヤーでした。
Angel Fallからホテルへ帰る
早朝に起きて、ホテルへと帰ります。途中、別のスポットに寄ったりしながら。
ホテルの周りの散策
ホテルに戻った後は、動物がたくさん見れるということでWaku Lodgeの方に連れて行ってくれたり、現地の人たちが歓迎のパーティを開いてくれるとかでそれに参加したりしました。
Caracasへ戻る
3泊した後は、往路と同じくConviasaに乗ってCaracasまで帰ります。その後は、友人宅のクリスマスパーティに参加したり、Caracasを観光したりでした。
Canaima滞在前後のCaracas滞在は、別記事をご参照下さい。
以上で、今回の記事は終わりとするとともに、一連のラテン・アメリカ旅行記の締めくくりとしたいと思います。ご参考になりましたら幸いです。質問などありましたら、コメント欄に書いて頂ければと思います。
[1] なお、以下のサイトを見ると、Ciudad BolivarからCanaimaへ向かうフライトもかつてはあったように見受けられますが、私が今回調査した感じでは、今は存在しないのではないかと思います。
[2] このような仕組みなので、同じ飛行機でCanaimaに来て、同じ飛行機でCaracasに帰るという「同士」が相当数いることになります。この「同士」とは、Canaima滞在中も色々なアクティビティで顔を合わせることになるので、帰る頃までには多少仲良くなることができます。なお、2020年12月に訪れた小笠原諸島でも同じような現象がありました。