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父、幼稚園の卒園イベントでピアノ伴奏をする。その4

昨年、娘の幼稚園のお別れ会(卒園イベント)でピアノ伴奏をすることになった私(父)の記録。続編に次ぐ続編に次ぐ続編の最終回(もう、新年度ですね!まさかこんなに長くなるとは…)。

↓前記事はこちら↓

【前回のあらすじ】
「いったいなぜ…」
お別れ会(卒園イベント)で、園児合唱「にじ」の伴奏をやることになった私。
子ども達の練習用音源も作り、そして電子ピアノとキーボードアンプを購入。さて準備は出来た、といったところで先生方の入場曲として、一人ピアノ演奏(ソロピアノ)をすることになりました。

【What the World Needs Now Is Love】

とにもかくにも選曲を。
ということで、一人ピアノ演奏に選んだ曲はこちら↓

言わずと知れたバート・バカラック氏の名曲「What the World Needs Is Live」

みなさんも、カラオケで曲を選ぶ時には「誰と一緒にいるか」によって歌う曲って変えませんか?(私はあまりカラオケに行かないのですが)

そう…選曲って悩むんです。
今の流行りの曲にするのか、子ども達が知ってる曲か、親御さん世代が知っている曲か、はたまた先生達が知っている曲か。

そして感情的な部分はどうなのか。自分らしい選曲とは何か。
しばらく考えたところ、私は古き良き音楽が好きだ! という事もあり、
この曲にしました。

曲のバージョン違いの多いこと!!
曲のKey、展開、演奏方法すらも違います🙃
(それだけ世に知られている曲という事ですね)

上記にこの映画「ボス・ベイビー」の曲を載せたのは、この映画がきっかけで選曲を思いついたからです。

この「ボス・ベイビー」、ディズニー映画ということで家庭で観ている方も多いのでは、ましてや子育てに関する映画でもある。

そしてコロナ禍。それぞれの感情も複雑。ただ明るいだけの曲では宜しくないのでは?
と、少し世界への希望も願って。そして歩きやすいテンポ感。

そういった考えから決定しました。

バート・バカラック自伝もあるくらい好きです。

【アレンジを考える】

「入場曲」ということで、先生方の入場が終わるまでは約3分〜4分。
曲の展開をこの分数にするアレンジを考えました。

Aメロ→Bメロ→Aメロ→Bメロを繰り返し、転調は無し。
もし時間が余ったら、1オクターブ高くしてAメロ→Bメロを。

しかしこの時点で伴奏(歌の後ろで弾くピアノ)は出来ますが、ソロピアノは10数年ぶり。

ソロピアノとはつまりメロディを弾きながら伴奏を弾くことになりますが、
ただ単に左手で和音、右手で単音のメロディを弾くだけ…にはしたくありませんでした。

ということで探り探り。
忘れてしまうといけないので、DAWというソフトで打ち込みながら。
そして音を確認しながら。

お恥ずかしいですが、これが当時のピアノ打ち込みデータです↓

DAW画面

こうして打ち込んで、修正しては聴いて練習するということをしていました。

【いざ本番】

こうして色々と乗り越えてきましたが、いざ本番。

体育館へ会場入りして初めてキーボードアンプを鳴らす。

十分な音量感!思わず「ビクッ」とするくらい大きい音でした!バッチリ!

セッティングもバッチリ!

入場もバッチリ!!

様々な出し物が終わっていよいよお世話になった先生に捧げる合唱「にじ」

お別れ会の本番は一度きり。果たして子供たちは歌を練習してきてくれたのか・・・。


はい、バッチリでした!!!!!!👏👏👏👏👏👏


びっくりするぐらい、皆大きな声ではっきりと歌ってくれました!

いや〜…練習してくれたんだなと。
そして保護者の方々にも協力して頂けたことが伝わってきて、ジーンとしました。

会自体もとても順調で、
合唱「にじ」では先生、保護者の方々から感動のお声をいただきました✨

最後になるのでもう一度載せておきます。

【終わりに】

ふと思ったのですが、こういった卒園イベントで子ども達は泣いていないんですよね。一体どういった感情なのでしょう🤔

先生方と保護者の方々はもう…😭ですね。

純粋さなのかなんなのか、子どもの声には凄い力があります。


今回、こうして自分のことを書いてきましたが、
主役であり、頑張ったのは子ども達。
そして園の方々、当日まで準備をして下さった方々、ここまで育ててきた保護者の方々。

私がしたことはそれを引き立てるための役。
「自分を主張する」とは違ったアプローチでした。

ピアニストではない私に依頼が来ることから始まり、ピアノが得意ではない私に出来ることは何なのか。技術以外でカバーできることはなんなのか。

バンドでステージに立つ」という経験から会場の音響や、演奏前の雰囲気作り。
「作曲をしている」という経験から、子ども達が歌いやすい伴奏の作り方。
「子育てをしている」という経験から、子ども達に練習をしてもらう為の工夫。

全て掛け算。やってきたことは何一つ無駄じゃない。いや、無駄にしない。

家族ができ、子どもを育てていく中で、
昔の自分とはやり方も、考え方も変えざるを得ないことがありました。

でも、それでも今の自分にある物。
それらを組み合わせて、誰かに感動を与えることは可能なのだ。

そう思うことができた貴重な経験でした。

「いったいなぜ…」と始まったピアノ伴奏でしたが、依頼を下さって感謝しています。

さて、これは去年の話。卒園した娘も小学2年生です。

息子はいよいよ幼稚園。今週は入園式。

立派になったね。


全4回に渡りましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

ではでは。

KEN

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