神様に嫁さんを寝取られてシングルファーザーになった話 その10
こんちわ。
東京で映像クリエイターをしているKENと申します。
先にお断りしておきますが、このnoteは自分自身のメンタル上のリハビリを目的としています。
認知行動療法とかいうやつじゃないかと思います。
養育費の交渉も終わり、その後は離婚届と公正証書の作成になった。
今回は事務的な話。
お膳立ては完璧な離婚届
いつまでも納得がいかずズルズルと記入を避けていた離婚届は、妻が完璧に用意した。
すごい行動力。
離婚には成人している証人二人のサインが2つ必要になる。
これは勝手に出されないようにするからだと思う。
この証人もいつの間にか妻が依頼してサインしてもらっている。
証人は彼女が参加しているヨガ団体のメンバーだ。
僕は完全に蚊帳の外なんだけど、これってどうなんだろう?
僕は見てみぬフリをしてしばらくサインができなかった。
サインをしたくなかった。
結局年末ギリギリになって泣く泣くサインをした。
あーあ。
婚姻届はなんにも気にせずサインできたのに。
離婚届はなんとも気が重いサインだった。
目の前が真っ暗な気分だったのをよく覚えている。
公正証書
家庭裁判所を通す離婚調停ではないので、離婚にあたって公正証書を作成する。
もちろん離婚自体は公正証書を作らなくても可能なのだけど、公正証書は約束事を厳密にするために作成する。
作成には行政書士さんに依頼して、正式なフォーマットをもとに養育費の金額や子供との面会、財産の分配などを明記して公正役場に提出する。
ここで公正役場にて承認された公正証書は法的な効力を持つ。
例えば離婚して養育費を払わなければならない人が養育費の支払いを滞らせたりした場合、通常では家庭裁判所を通して裁判となり、裁判に勝てば相手から強制徴収することができる。
しかし公正証書の作成はこれらをショートカットして、家庭裁判所での裁判を通さずに相手に強制徴収することが可能になる。
これも妻はあっという間に行政書士に依頼を出し、書面を整えた。
それを僕が確認して承認すれば公正役場に提出される。
しかし養育費の考え方に疑問を持った僕は抵抗した。
その時の養育費交渉では月に1万円という形だったが、それは彼女が無職の場合だ。現状では出家先で就職先は見つかっていない。
しかし無職のままというのはあり得ないので、僕は彼女の収入が上がる可能性を見越して、「毎年の年収による算定表に照らし合わせた金額」を求めた。
つまり、最初の年は年収50万円もない状態が、翌年では就職によって300万円になったりする可能性もあるわけだ。
なので毎年市民税のように収入によって金額が変動する形をとりたかったのだ。
当然、就職先の決まっていない彼女の一年目は最低金額になってしまうが、それは当然就職しているであろう二年目からはその年収に応じた養育費を要求したかった。
正直これでも優しい方だと思う。
だって本来なら慰謝料を取ってもいいくらいの暴挙だと僕は思っているのだが、彼女の出家先の生活が安定しないうちは養育費は払わなくても良いとすら思っていたぐらいなのだから。
ところが公正証書ではこのような手続きはできないと断られた。
どうしても、「月に2万円」などときっちりとした金額を提示しなければならないそうだ。
これでは最初の無職状態での計算が今後も続くことになる。
一応、経済状況に応じた変更は可能だが、お布施もしたりするのを優先させる彼女は絶対に金額を変えないだろう。
また、こちらが彼女の収入状況を知る方法もない。
法的効力をもつ公正証書による養育費の固定化は避けたかったので、結局公正証書は提出しなかった。
お互いに交わした念書だけ、ということになる。
妻が独自に依頼した行政書士さんに支払ったギャラは無駄になった。
財産分与
離婚すると、共有財産を分割することになる。
ただし、結婚前からそれぞれが持っている財産は分与されない。
だが、僕の銀行口座は生活用口座と混ざってしまっているため、結婚前までさかのぼって金額を確認するしかない。
ところが、Web通帳に切り替えていために、5年前までの情報が確認できないのだ。
銀行に出向いて過去の残高確認の依頼手続きをしたのだが、なぜか半年以上経った今でも音沙汰がない。
依頼を出しに行った時、3時間ほど待たされて(しかも低血糖で死にそうになった)のでもう諦めている。また依頼しにいこうとは思わない。
これから結婚する方には注意しておくが、結婚前の財産をちゃんと確認し、記録しておいたほうが良いよ。
お金の管理が家庭内で融合していたら離婚のときに面倒なことになりますので。
養育費のことも合わせて色々と話し合った結果
妻は約100万円+50万円(児童手当や学費の貯蓄)+30万円(元々の彼女の貯金)くらいを持っていく事になった。
正確な金額は忘れた。
ちょうどギャラ入金が谷間のタイミングであったのもあって
なんとか半分まで持っていかれずに済んだ。
彼女の暴挙を考えると自分の口座から100万円ほど振り込むのはかなり抵抗があったが、仕方がなかった。
児童手当も共有財産になってしまう
前回も書いたけど、娘の「お年玉貯金」は娘の口座なのでもちろん妻の手は伸びない。
しかし、「児童手当」は違う。児童手当は親が受け取るお金なのでこれも共有財産としてみなされ、財産分与される。
これにも違和感があった。「児童手当」は児童の為に使われるはずだよね?
それなのに子供を養育しない人間が半分持っていくってどういう理屈なんだろうか?
残念ながらこれも法律上、夫婦の共有財産ということになるらしい。
いや、法律おかしくない?
他に細かい話としては以前彼女にプレゼントしたiPad Proは彼女が持っていってもらうことにした。
本人は返そうか?と言っていたが、それはれっきとしたプレゼントだし、彼女自身も必要になるだろうからとそれは遠慮しておいた。
彼女は絵も描くので絶対必要になるだろうと思ったからだ。
ここまで譲歩しても結局は僕や娘に対してなにかをしてくれる意志が彼女からは感じない。
もうとにかく一日でも早くグルの元へ行きたい。
そんな彼女を見て僕はとても徒労感に襲われた。