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新平年値もどきを算出してみました(データ品質について)

データ品質について

前回までに取り上げた平均気温、降水量の平年値や階級区分値の算出に際して統計に追加すべきでない値も除外せずに処理しました。

せめて、それぞれの数は提示すべきと思い、追加報告します。

データ品質は気象観測統計指針の中で次のとおり定義されています。

3.1.3 観測値、統計値の分類
観測値、統計値は品質により以下のように共通の分類を行う。
(1) 正常値
正常に観測された値及び全ての資料がそろった状態で統計した値を「正常値」と分類し、通常、値のみを表記する。
(2) 準正常値
観測結果にやや疑問がある値及び資料が許容範囲内で欠けた状態で統計した値を「準正常値」と分類し、通常、値の右に「)」を付け、「D)」(D は観測値、統計値を表す)または「-)」(現象なしの場合)と表記する。準正常値を統計に用いる際は一部の例外を除いて原則として正常値と同等に扱う。
(3) 資料不足値
資料が許容範囲を超えて欠けた状態で観測及び統計した値を「資料不足値」と分類し、通常、値の右に「]」を付け、「D]」(D は観測値、統計値を表す)または「-]」(現象なしの場合)と表記する。資料不足値は信頼性が乏しいため、通常は統計に用いない。ただし、少なくともその値以上(以下)であると言える場合、合計や度数等の積算及び極値の統計に利用できることがある。資料不足値を利用した統計方法を表 3.1-2 に示す。
(4) 疑問値
かなりの疑問がある観測値を「疑問値」といい、通常、値の右に「#」を付け、「D#」(D は観測値を表す)または「-#」(現象なしの場合)と表記する。疑問値は統計には用いず欠測と同等に扱う。なお、疑問値に分類される統計値は存在しない。
(5) 欠測
休止や測器の故障等により観測値、統計値が得られない場合、または明らかに誤差が大きく間違いであると確定できる場合、「欠測」といい、通常、「×」と表記する。

平年値算出に使用したデータの品質

(正常値/準正常値/資料不足値/疑問値/欠測)の順に示します。 

1)平均気温
 秋田 1981-2010(10,951/6/0/0/0)1991-2020(10,936/20/2/0/0
 山形 1981-2010(10,948/7/2/0/0)1991-2020(10,943/13/2/0/0
 東京 1981-2010(10,954/3/0/0/0)1991-2020(10,952/6/0/0/0
 広島 1981-2010(10,952/5/0/0/0)1991-2020(10,950/7/1/0/0
 熊本 1981-2010(10,954/3/0/0/0)1991-2020(10,948/7/3/0/0

2)降水量
 秋田 1981-2010(10,953/1/3/0/0)1991-2020(10,950/5/3/0/0
 山形 1981-2010(10,950/0/7/0/0)1991-2020(10,946/5/7/0/0
 東京 1981-2010(10,956/0/1/0/0)1991-2020(10,957/0/1/0/0
 広島 1981-2010(10,953/0/2/0/2)1991-2020(10,956/0/2/0/0
 熊本 1981-2010(10,956/0/1/0/0)1991-2020(10,954/1/3/0/0)

3)日照時間
 秋田 1981-2010(10,934/2/13/0/8)   1991-2020(10,923/12/16/0/7
 山形 1981-2010(10,929/2/16/0/10) 1991-2020(10,925/10/17/0/6
 東京 1981-2010(10,950/1/6/0/0)     1991-2020(10,919/23/16/0/0
 広島 1981-2010(10,937/5/10/0/5)   1991-2020(10,930/11/14/0/3
 熊本 1981-2010(10,935/7/12/0/3)   1991-2020(10,911/19/22/0/6)

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