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1か月予報はどのくらい適中するのか?(その4)気温 1週目予報

1か月予報では、この先1か月(28日間)の予報に加え、気温のみ、1週目、2週目、3-4週目の確率予報も発表されます。今回は2020年に気象庁から発表された1週目予報の適中状況についてお伝えします。

予報確率ごとの発表回数

1/4からの52週、208回の予報確率ごとの発表回数は次のとおりでした。
2020年は気温が平年よりも高い状況が長い期間予想されたこともあって、気温が高くなる確率が60%以上の発表が全体の半数を占めました。
 10:10:80  42回 (20%)
 10:20:70  35回 (17%)
 10:30:60  27回 (13%)

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予報確率ごとの適中率

それぞれの予報確率の発表回数の差こそあれ、当然?ながら、気温が高い(低い)確率が大きければ適中率も高くなりました。

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今回の定義した適中率は、気象庁の季節予報の精度評価方法にある予報確率の出現率の定義のうち、最も大きい予報確率だけを評価しているようなものと思っています。予報確率の中に50(例えば、10:40:50)とあれば、発表回数に対して出現回数がそのうちの50%を見込んでいると。

そして、そういうふうにこのグラフをみると、60、70、80という大きな確率ではその確率以上に出現していて、40や50ではほぼ同程度の割合で出現している。そして、今回評価をしていない10、20という小さい確率では推測になりますがその確率よりも出現しない結果になっていると思います。

2015年から2019年までの気象庁の評価結果がこちらに記載されています。https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kisetsu_riyou/accuracy/index.html

予報区ごとの適中率

全国的にはほぼ適中を含めた適中率は80%を超える結果となりました。予報区ごとにみると、沖縄・奄美が他の予報区と比較すると若干低い結果でした。沖縄・奄美は他の予報区に比べて予報区自体の範囲が広いこともあるかもしれませんが、特に暖候期の年ごとの気温差が小さく、それによって階級区分値も小さい(平年並の幅が小さい)ことによって、適中率低下の要因になっていると思われます。

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予報区分ごとの時系列適中状況

発表回ごとの適中状況をグラフにしました。
全国的に秋口の予報が難しかったことが推測されます。

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次回は、2週目予報について、その次は3-4週目予報についてお伝えしようと思います。

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