1か月予報はどのくらい適中するのか?(その5)2週目予報 気温
今回は2020年に気象庁から発表された2週目予報の適中状況についてお伝えします。
予報確率ごとの発表回数
1/11からの51週、204回の予報確率ごとの発表回数は次のとおりでした。
2020年は気温が平年よりも高い状況が長い期間予想されたこともあって、気温が高くなる確率が60%以上の発表が全体の37%を占めました。
10:10:80 21回 (10%)
10:20:70 23回 (11%)
10:30:60 33回 (16%)
1週目予報よりも不確実性が増すこともあってか、気温高くなる確率が60、70、80と予想する回数は減少しましたが、それでも気温が高くなるとする予報が多く出されました。
予報確率ごとの適中率
全体的には1週目予報と同様に気温が高い(低い)とする確率が大きければ適中率も高い傾向がみてとれます。
2週目予報で発表回数の多かった20:30:50や20:40:40についてみると予報確率なりの適中率だったといえるのかと思います。(予報確率別に集計する意味はないのでしょうけど・・)
20:30:50 37回/20回/54% (発表数/適中数/適中率)
20:40:40 33回/30回/91%
1回ごとの発表に対して、利用する側はその中で最も大きい確率になるのだろうと期待することが多いと思います。一方で気象庁は20:30:50の予報確率に対して単純に考えれば10回のうち2回は低かったとなれば予報は適切と評価するでしょうから、利用する側からすると、外れたのに適切なの?なんて思ってしまいそうです。
気温が低くなるとする予報については発表回数が少なくて評価が難しいと思います。今年は気温が低くなる予報が多く出されることに期待したいと思います。
今年は平年値が更新される年になります。これまで平年値は1981-2010年までの30年間の結果から算出されたものでした。これが1991-2020年までの30年間の結果から平年値が算出されるということですから、気温の平年値も最近の高温傾向を反映して高くなる方向へシフトすると見込まれます。その分、気温が低くなるとする予報の回数も増えるかもと思っています。ちなみに10年前は5月18日から新しい平年値を使用し始めていました。
予報区ごとの適中率
ほぼ適中を含めた適中率は70%前後の結果となりました。
予報区分ごとの時系列適中状況
発表回ごとの適中状況をグラフにしました。
あくまでも昨年の天候状況においてこうだったということに過ぎないのでしょうが、梅雨時や季節の変わり目は数日先の予報ですら難しいのですから、予報の難しい時期ほど予報が外れやすいのかなと思わせる結果のように感じました。
次回は3・4週目予報の結果についてお伝えします。
正直、研究者でもなんでもない者が科学的な事象について書き物をしていることに、これでいいものかと自問自答があります。一方で、興味をもってくださった方には「そーなんだ」と思ってみてもらえればいいですし、仮に気象業務従事者の方が見たときに何か役に立つのであれば、それもありかなとも思っています。
気象業務の花形はやはり予報することでしょうし、時は止まらないので日々次の予報に向けて検討を繰り返していることと思います。自ら出した予報に対しての検証はあっても、全般的な事象に対する検証に時間を割くことはなかなか難しいのではないかとも思います。
そんな部分で少しでも役に立つならいいな。そんな感じです。初稿から間違いを連発しましたが、間違いが起きにくいよう私自身も検証ができるようにデータ整理し、しっかりチェックしたうえでお伝えするようにこころがけますので、ご愛読いただければ幸いです。