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司法試験予備校論争 伊藤塾編

序論


司法試験に向けて勉強を始めよう!

上記の記事のように予備校を利用するとしてどこの予備校が良いのか?

結論

どこの予備校でもよい!

理由

人それぞれの状況に合わせて予備校を選ぶ必要があります。

そこで、これから各司法試験予備校の特徴とどんな人に合うのか完全なる独断と偏見でお伝えします。

なお、これからの情報は私自身がすべて受講したものを基に感想を記載しています。ですので、私自身が受講していない予備校は記載しない又は記載してもその旨をちゃんと記載します。

また、各予備校の基本的な情報は各予備校のHPを参考にしてください。私自身が受講していたときとは状況が異なることがあります。

今回は伊藤塾についてです。

伊藤塾

司法試験といえば伊藤塾!老舗の司法試験予備校ですよね!

私自身も司法試験の勉強を始めるとき入門講座から受講していました。今思えば、最初に伊藤塾に入塾したのは間違ってはいなかったと思います。
しかし、伊藤塾にもデメリットもあります。

メリット①

・初学者にもわかりやすい

伊藤塾のすごさは初学者にもわかりやすい講義を行うことです。上記の記事にも書きましたが、法律用語は難解でイメージを掴むのが非常に難しいです。

そんな難解な法律用語を様々な例えを使って何回も何回も説明してくれます。

授業では新しく学ぶ法律用語について手を変え品を変え説明してくれます。

その結果、授業を受けていると自然と法律用語が身に付くようになります。

仮に、分からないところがあっても講師に直接聞くことができるので疑問点もすぐ解決することができる点がとてもよかったです。(オンラインの講座は受講していないので、断定はできませんが、質問はできると思います。)

メリット②

・多くの人が受講している

現在は様々な予備校が登場していますが、司法試験受験者のシェアはトップクラスに近いと思われます(具体的な統計はないので、感覚ですが。)。

司法試験も相対評価の試験なので、全員が分からない問題はできなくても合否に大きな影響はないと考えられます。伊藤塾で学習していないことは多くの受験生もできないと考えられるからです。多くの受験生ができないのであれば、試験的に解けなくても痛手にはならないと思います。

メリット③

・教室で受講すれば同じ司法試験を目指す仲間に出会える

試験勉強は最終的には個人による戦いですが、一緒に勉強する仲間はとても大切です。試験勉強時間も他の資格に比べて圧倒的に多いです。(最低でも数千時間は必要)

そんな大変な試験を一人で乗り越えるのはとても大変です。そんなときに話せる勉強仲間がいるのは心強いです。分からないことを聞いたり、勉強方法を聞いたり、おすすめの本を聞く等々。

そんな仲間に出会えるのが、教室受講がある伊藤塾のメリットだと思います(他の予備校も教室で受講できるとは思いますが。)。

デメリット①

教材が古い
現在2024年の最新情報までは分かりませんが、とにかく教材の情報が古いです。旧司法試験のときに問われていたようなことが堂々と教材に登場します。

また、新しい判例も掲載されておらず、古い学説があたかも通説として登場したりもします。
(司法試験では通説を念頭に問題が作成されているので、少数説や反対説で答案を書くと当てはめが少なくなるなど支障が生じます。とにかく、「試験委員が想定していない説を採用すると点数下がるかも??」ぐらいに捉えてもらえばよいです。)

さらに、教材の訂正も多く授業中に訂正の文言を追加したり、レジュメが増えたりと。さっさと教材を作り直してくれと言いたくなります。

デメリット②

網羅性に欠ける
ほとんどのことは伊藤塾のテキストに載ってはいますが、試験に出ること全て掲載されているわけではありません。

入門講座(基礎マスター)の知識だけで司法試験合格レベルの知識が身に付くわけではありません。

私も伊藤塾に入塾した当初は講師の方々から基礎マスターは試験の最後まで使う。基礎マスターで司法試験は合格すると何度も聞きましたが、自分の実感としては基礎マスターだけでは司法試験の合格は厳しいと思います。
(もちろん優秀な方で基礎マスターだけで合格する人もいると思います。しかし、周りで見てきたそのような人たちも基本書、演習書解いたり、大学の授業を受けたりして理解力を深め応用できるように訓練を積んでいました。)

したがって、「入門講座だけで」というのはなかなか難しいと私自身は考えています。

デメリット③

教材の更新がしにくい

最新の情報(特に判例や学説)など試験において重要な知識が入門講座を受講した段階で止まってしまうことです。

特に、法律が改正されれば使用していた教材が使えなくなる可能性もあるため、この点がデメリットだと思います。

もちろん、入門講座を再受講したりすることはできますが、基礎マスターを受講し直すのは金銭的にも時間的に大きな負担となりますから、入門講座を再受講するハードルは高いなと個人的には思います。

デメリット④

受講料が高額

2024年現在の伊藤塾のプレミアムコースだと一番安いコースでも120万円を超える受講料かかります。

大学に入学して、予備校に通うから大学の学費とは別に120万円を出せる家庭は決して多くないと思います。また、社会人の方も預金等をしているとは思いますが、120万円を出すことに躊躇してしまう人も少なくないのでは?と思います。

デメリット⑤

総講義時間が長い

これはデメリットであると同時にメリットかもしれませんが、授業の時間が膨大にあります。時間がある学生ですら、すべての講義を受講し終えるのは大変な労力がかかると思います。また、時間が少ない社会人の方なら尚更です。

総講義数からすれば、一日1コマ講義を受講するだけでも、2年以上かかることになります。

自分自身も大学生の時に時間があったにも関わらず、全て受講し終えるのに2年以上かかりました。(基礎マスター・論文マスター等すべて)

これから受講する人は勉強時間とれそうですか?


まとめ

これまで伊藤塾について述べてきましたが、伊藤塾は難解な法律用語を講師による分かりやすい例えや図も用いて授業が展開されます。

法律は最初につまずいてしますと、法律を勉強することが嫌になってしまいます。

伊藤塾は法律を何も知らない人が法律を使いこなすまで橋渡しをしてくれる予備校です。

この点が、どの予備校にもない素晴らしい点だと思います。

伊藤塾にたくさんの講師陣がいます。どの講師を選べばよいのか悩むかもしれません。今後、どの講師がよいのか記事にしようと思います。





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