予備試験or法科大学院 どっちを選ぶ?
予備試験と法科大学院
予備試験と法科大学院どちらを目指すべきか。
結論は…
予備試験を目指しつつ、場合によっては法科大学院を選択肢に入れるべきである。
これが結論です。
以前にも記事を書きましたが
受験する属性によって予備試験か法科大学院のどちらを選ぶか異なります。
属性
大学生の場合
大学生の場合は、最終学年でない限り、予備試験を目指すべきです。
仮に、入門講座を受講している段階でも予備試験は受験すべきです。
なぜなら、勉強のペースメーカーになりますし、自分の勉強方法があっているのか確かめることができます。
社会人の場合
社会人の場合も原則として予備試験を目指すべきです。
上記に紹介した記事にも書いてありますが、社会人が法科大学院を目指すのは相当な実力が身に付いている自信がない限りおすすめしません。
法科大学院を受験すべき人
大学4年生
法科大学院を受験すべき層の人は、大学生で最終学年の方(一般的には4年生)です。
この方は、法科大学院を受験すべきです。
なぜなら、大学4年生の段階で予備試験に合格すれば、法科大学院に進学する必要はないですが、予備試験の口述の合格発表が法科大学院入試が既に終わってしまっている2月にあるので、その時期までは予備試験に合格しているか確定しないので、大学4年生は法科大学院を受験すべきです。
現在は法科大学院の最終学年の段階で司法試験を受験することができるので、時間的なロスは少なく済みます。
予備試験に残念ながら落ちてしまい、翌年度予備試験に合格したとしても、司法試験を受験する時期は在学受験との関係で同じ年度になります。
そこで、大学4年生は法科大学院を受験すべきです。
仮に大学4年生の2月の段階で予備試験に合格すれば、法科大学院に進学する必要はないので、受験しない理由はないと思います。
社会人
社会人は予備試験を受験しつつ、上位4つの法科大学院(既修)に合格すれば、法科大学院に進学すべきです。
ここで上位4つの法科大学院は
・東京大学法科大学院
・京都大学法科大学院
・一橋大学法科大学院
・慶応義塾大学法科大学院
です。
ここの4つの法科大学院の既修に合格するレベルにあれば、順調に勉強を継続すれば大学院在学中又は卒業後に司法試験に合格する可能性が高いです。
仮に、法科大学院の受験をしつつ、予備試験に合格すれば、法科大学院に進学せず、翌年の司法試験を受験すればよいだけです。
法科大学院の受験料はかかりますが、法律の勉強では自らの法律の実力を知る機会はなかなかないので、法科大学院入試で自らの立ち位置を確認することもできるので、おすすめです。
まとめ
予備試験に落ちてしまえば、翌年予備試験に合格しても、司法試験を受験するタイミングは法科大学院に進学した場合と同じになります。
法科大学院に進学すればより速い段階で司法試験を受験して合格することも可能です。予備試験だけにこだわらず、法科大学院への進学も検討してみることをおすすめします。
追記
2024年の段階で法科大学院入試は在学受験が始まる以前とは難易度が激変しています。
以前は法科大学院の倍率も上位の法科大学院でも2倍を切ることがありましたが、現在は上位法科大学院では、難易度が上昇しており、ミニ予備試験と化しています。
法科大学院入試では純粋な法律だけではなく、英語やGPAも重視される法科大学院も存在するので、さらに難易度が上昇しています。
2020年以前に法科大学院に進学した方からの意見はあまり参考にならないこともあるので、直近の法科大学院入試を受験した方からの意見を聞くことをおすすめします。
私も在学受験世代ですので、コメントで質問してもらっても大丈夫です。
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