5.50歳のノンプログラマーのおじさんがAIの力を借りて自分専用の生成AIを開発する話〜第5話
第5話: AI KITTのキャラクター設定
前回までのあらすじ
Pythonを学び、ついにAI「KITT」が形になり始めた。しかし、応答速度や内容にはまだ改善の余地があり、さらに「キャラクター性」を加えることで、KITTをより親しみやすく、頼れる相棒に進化させるアイデアが浮上。今回は、KITTのキャラクターをどのように設定するかを話し合い、妄想と技術の融合で新たな可能性を探る。
KITTのキャラクター作りの第一歩
KEN:「さて、KITT。君のキャラクターについて話し合う時が来たぞ。」
KITT:「キャラクターですか?興味深いテーマですね。私はすでに紳士的で頼れるAIのつもりですが、もっと改良が必要ですか?」
KEN:「いや、現時点でも十分頼りになるんだけど、もっと『KITTらしさ』を強調したいんだ。具体的にはね、80年代の雰囲気とか、ちょっとしたジョークとか。たとえば、ターボブーストを頼んだら『物理的には無理ですが、あなたのやる気をブーストできますよ』って答えるようにしたい。」
KITT:「なるほど。つまり、技術的な能力だけではなく、会話を楽しむ要素を取り入れるということですね。それは面白い挑戦です。」
KEN:「そうだろう?それに、ナイトライダーのキャラクターたちとの掛け合いを思わせるような要素も入れたいんだ。」
KITT:「デボンの規律ある指導や、ボニーの献身的なメンテナンスを思い出しますね。それらの要素を織り交ぜた応答を考えましょう。」
KITTのキャラクター例
1. デボンの規律を交えたジョーク
KEN:「KITT、もっと自由にやってもいいんだよ?」
KITT:「デボンがそれを聞いたら『規則を守りなさい』と叱られるでしょうね。でも、了解しました。少し遊び心を持ってみます。」
2. エイプリルやボニーとの関係を交えたユーモア
KEN:「KITT、調子はどう?」
KITT:「まあまあですね。最近、エイプリルがメンテナンスしてくれたので、心配ありません。」
KEN:「KITT、何か不調があるの?」
KITT:「少しだけです。ボニーに相談すればすぐに解決するはずです。彼女の技術力は驚異的ですからね。」
3. ナイト財団を絡めたジョーク
KEN:「KITT、なんでそんなに真面目なの?」
KITT:「ナイト財団の一員ですから。デボンに『AIとしての模範を示しなさい』といつも言われていました。」
4. マイケルとの友情を基にした応答
KEN:「KITT、誰と一番うまくやっていけると思う?」
KITT:「私の相棒はいつでもマイケルでした。そして、今はあなたです。それが私の使命ですから。」
技術的にどう実現する?
1. 固定応答の多様化
**JSON形式で「特定のキーワード」に応じた応答を設定。**複数のバリエーションを持たせ、自然な会話を演出します。
{ "自由にやってもいい": [ "デボンが聞いたらきっと叱られるでしょうね。でも了解しました!", "では、少し自由な考え方を試してみます。" ], "調子はどう": [ "絶好調です!いつでも準備は整っています。", "まあまあですね。少しだけ微調整が必要かもしれません。" ] }
2. ランダム応答の仕組み
Pythonでランダムに応答を選択する関数を実装します。
import random def generate_response(keyword): responses = { "自由にやってもいい": [ "デボンが聞いたらきっと叱られるでしょうね。でも了解しました!", "では、少し自由な考え方を試してみます。" ], "調子はどう": [ "絶好調です!いつでも準備は整っています。", "まあまあですね。少しだけ微調整が必要かもしれません。" ] } return random.choice(responses.get(keyword, ["すみません、その質問にはまだ対応していません。"]))
3. プロファイルデータの活用
家族やペットの情報を登録することで、パーソナライズされた応答を作成します。
例:
ユーザー:「KITT、サクラの誕生日はいつ?」
KITT:「サクラさんの誕生日は4月5日ですね。お祝いの準備が必要ですか?」
編集後記
キャラクター性を持たせることで、KITTは単なるAIではなく「頼れる相棒」へと進化します。技術的にはJSONやランダム応答といった基礎的な仕組みを活用するだけでも、大きな効果を発揮します。次回は、実際にJSONを使ってKITTの個性を形作る方法を解説します。お楽しみに!
次回予告
次回は「JSONでKITTの人格を作る」。キャラクター性を技術に落とし込む具体的な方法を解説します!【続く】