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10歳の時に『地球環境を守る国連職員になりたい!』という夢を持ち、地球環境保全活動に取り組む沢田千津子さん

あなたの小学校の頃の夢は何ですか?

今日は、小学校の時に『オゾン層破壊』の話を聞き、地球を守りたいという思いから大学在学中に独学で研究をはじめ、いまでは非営利型の一般社団法人を立ち上げた沢田千津子さんにお話を伺ってきました。

沢田さんの研究所は、企業から商品化して収益にしないのかという話をよく持ちかけられるそうですが、将来、公益社団法人に移行することを視野に入れ、地球の未来のためにお金に換算できない『豊かな文化遺産』、『未来に残すべき自然環境遺産』である“Heritage”をメッセージに日夜、研究開発に取り組むすばらしい女性です。

沢田 千津子 一般社団法人 悪臭除去研究所 WILL NEXT代表理事

出身地:愛知県
経歴:ライフワークとして1996年より環境保全に関する様々な研究開発を続けながら、仕事は「衣・食・住・休(遊)」と様々な職業を経験。
現在の職業および活動:弁護士事務所に勤務。コラムニストとしても活動中。今後は国際映画祭出品映画の制作にも携わる。

平成29年 非営利型一般社団法人 悪臭除去研究所 WILL NEXTを立ち上げ、代表理事を務める。「悪臭除去カウンセラー」

座右の銘:「地位とお金は後からついてくる」・・・もう一人の理事から常に言われている言葉。まず先にすることは「努力」ということ。

守るべきものがあるから強くなれる

記者:研究という分野でどんな心の在り方や認識の変化が今の活躍に繋がっていますか?

沢田千津子さん(以下、敬称略):ひとつエピソードを話すと私どもの研究はなんでも上手くいくわけではありません。上手くいったとしても必ずどこかで壁が来ます。壁だなぁと思った時にもう一人の理事とよく話します。
私が『壁が来たからうまくいかないや』と言うと、彼は『壁が来たのはいいぞ!』と。何で?と聞き返すと『壁が来たということは裏を返せば、動いている証拠だ。動いているから壁にもあたる。だから、それを突破する方法を見つけてまた進んでいけばいい。だいたい動いていない人には壁も来ない。』

壁にぶつかっても発想を転換させ、動きながら次の新しい方法を探してアプローチを変えてみる。それは新しいやり方だったり、発想の転換だったり、いろいろあるのですが、そうした変化をしながら進んでいくということがどんなことにも当てはまることだと思います。
ネガティブになりそうな心をポジティブに転換することもひとつの発想だと思っていますし、これを繰り返していくことが今につながっていると思います。

記者:いろいろチャレンジをしてきたのですね。逆にそれが出来なかった時ってありますか?

沢田:もちろん、たくさんありますよ(笑)

記者:そういう時は、どういう心の状態になられたのですか?

沢田:守るべきものがあったからこそ、頑張れたということが大きいですね。
いま振り返ってみてもそんな時は大変でしたし、本当につらい時代でした。その時は本当に行き詰まっていました。

その中で先に進むわけですから、何か決断が必要になると思うのです。
ひとつの決断をする時はすごく勇気がいるわけですよ。
でも、その決断をしたからこそ出来る交流ってあるんですよね。

例えば、友達が頻繁に応援をしに家に来てくれたり、それを逆に仕事に打ち込める環境だと思ったり、大切に守るべきもののために発想を変えて乗り越えてきましたけど(笑)
悔しいことがあったからこそ逆にそれをバネにという感じですかね。

記者:すごいですね。そういった状況で頑張れる人もいれば、逆にじゃいいやとすねてしまったり、相手や環境のせいにして正面から向き合うことを避ける人もいますが、沢田さんは向き合ったと言うことですね。

沢田:そうですね。自分と向き合う作業は本当に大事ですよ。なぜ、自分は今このような状況になってしまったのだろうか?何が原因だろうって原因を探っていき、解決策を考えるという行動をしていますね。
でも、休むときは休んでいますよ。寝て回復することも多いですから(笑)

どんな思い、情熱、ビジョンを持っているのか

記者:ではこれからAIが活躍する時代だと思うのですが、その時に求められるニーズとはなんだと思いますか?

沢田:そうですね。例えば、これは、うちの研究所が開発した天然アンモニアを完全に無臭化することのできる液体なのですが、この液体をどう活かしていくのかは、扱っている人間やビジョンによって変化してくると思います。

AIが出来るのか分かりませんけれど、その人がどんな想いや情熱、ビジョンを持って仕事やモノ(商品、サービス)に向き合って取り組んでいるのかが問われてくるのではないかと思っています。

やはり、人がこの社会をどうすればよりよい社会に出来るのか?どういう想いをもって仕事をしているのかということがものすごく響いてくる。

そういったことはAIにはなかなかできないことかと思います。

計算とか効率というのは、AIの方が優れているのでそこは任せていけばいいと思うのですが、どういう方向性に持っていくのかとか情熱とかそういったことは人間にしかできないことではないでしょうか。

また、同じように臭い(匂い)を判別できる能力も、人間にしかないもので、AIには今のところそういった能力はありません。

色・光・形・音・声などは今のAIの技術で判別可能ですが、臭い(匂い)を判別することが今後のAI技術の一つの課題になると思います。

例えば映像の世界では、臭い(匂い)だけは表現することができません。一つの映画の中に、出てくるシーンによって、何万種類もの臭い(匂い)が存在するからです。

もし、映画でも臭い(匂い)を出すことができたとしたら、観ている人達の世界は大きく変わります。

また、臭い(匂い)が医療現場で活用できたとしたら、痴呆の人もリハビリの回復が早くなるのです。

臭い(匂い)という分野に限っても、AIはこれからの時代に無限の可能性を秘めていますよね。

AIが臭い(匂い)を判別することができる時代が来るのかどうか、それが、私たち悪臭除去研究所から、AIへの22世紀までの宿題であり、テーマです。もし実現したら、まさに、AI革命ですね(笑)

環境破壊が起こる前の地球に・・・

記者:それでは、これからどんな美しい時代を創っていきたいと思っていますか?

沢田:そうですね。やはり、うちは地球環境保全に取り組んでいる研究所なので地球環境に関心があります。みなさん、地球環境について、「このままではまずいな」と思っているとは思うのですが、なかなか具体的アプローチを出来る人って少ないのではないでしょうか。


私たちがこれまで行ってきた研究を表に出すことで、みなさんの意識の変化を促すことが出来るのではないかと思っています。

実は、環境破壊がいつから進んだのかという一つのターニングポイントが1889(明治22)年と言われています。

この年は、パリ万博が開かれた年で、そこにドイツのベンツ社より世界で初めてのガソリン自動車とダイムラー社のガソリン自動車が出展されました。

このパリ万博を境に世界は大量生産・大量消費・大量廃棄の時代へと突入していくこととなったのです。

私たちの研究は、悪臭除去を行っているのですが、悪臭というのは環境にも、人にとってもものすごいストレスになるものです。

大きい意味でとらえた地球環境もそうですし、個人の悪臭問題についてもアプローチが出来る研究所を目指しているので・・・そうですね。美しい時代、悪臭のない時代ですかね。それを目指していきたいと思います。

そういった時代をそれ(1889年)以前から存在した原材料で作っていく。そして、1889年以前の地球に戻っていける地球環境保全に取り組んでいきたいと考えています。

記者:最後に読んでくださった人へのメッセージをお願いします。

沢田:細々とやってきた研究所ですけれど、今も一生懸命やっていますし、非営利組織なので少しでも社会の方々に役に立っていけるように頑張っていきたいと思いますので、どうぞ応援をよろしくお願いします。

記者:本日は貴重なお話をありがとうございました。
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■沢田千津子さんの詳細情報についてはこちら↓
★沢田 千津子フェイスブック
https://www.facebook.com/chizuko.sawada.98
★一般社団法人 悪臭除去研究所 WILL NEXT
https://www.willnext.or.jp/

【編集後記】

記事を担当した進藤と中田です。

沢田さんと話していて感じたのはとにかく明るい!ということです。

一言では話せない苦労や下積みの研究などたくさんあったと思うのにそれらのことをまったく出さずに前に向かって突き進んでいる。

そして、お金ではない美しい地球を取り戻すために貢献したいというすばらしい精神を持った方だと思いました。

これからもいろいろな研究を発表していくと思いますのでみなさん、どうぞお楽しみに♪

そして、今後のさらなる活躍を応援しています!

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この記事はリライズ・ニュースマガジン”美しい時代を創る人達”にも掲載されています。

https://note.mu/19960301/m/m891c62a08b36

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