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【中小企業オーナー必見】中小企業の収益性改善のポイント③固定費の削減施策

乾いた雑巾を絞るように経費を徹底的に削減していきましょうか。
税理士/財務コンサルタントの清原です。

短期的な収益性改善を達成するために必要なアクションを考えていきましょう。
今回のポイントは「短期的」です。

収益性改善を検討する上でベースになってくる情報は損益計算書、いわゆるP/Lです。
固定費に目を向けていきましょう。
固定費とは?今回はザックリ、販売費及び一般管理費だと思ってください。

人件費、福利厚生費、水道光熱費、地代家賃、交際費、通信費、旅費交通費、支払手数料etc.

固定費の削減は収益性改善に直結します。
例えば、年商1億円くらいの会社のイメージで考えてみてください。
粗利益率20%の会社で経常利益を200万円増やしたいと思ったら1,000万円の売上高を新規に獲得しなければなりません。
(200万円÷20%=1,000万円)
年商10%アップは決して現実離れした数値ではありませんが、ハードルは低くないですよね。

一方で固定費の削減に目を向けてみましょう。
役員報酬を減額              毎月70,000
役員報酬の減額により法定福利費減額    毎月10,000
交際費を減額               毎月50,000
不要なサブスクリプションサービスの解約  毎月20,000
その他の見直し              年間200,000

いかがでしょう。ハードルが結構下がりませんか。

年商1億円の会社で200万円の経常利益の増加となると、当たり前ですが経常利益率が2%増加しますので、とても大きな改善と言えます。
例えば、役員報酬をなんとなく決めている社長さんも多いですから、役員報酬の検討はしてみるべきです。
年間1,000万円を超えるような役員報酬をもらっている方は、毎月70,000円の役員報酬を減額したところで、可処分所得は大して変わりません。
社会保険料、所得税、住民税など考慮すると、せいぜい毎月の手取り額が30,000〜40,000円程度でしょう。(状況によってばらつきはありますが)

そして、コロナ禍で色々考えさせられますね。交際費、本当に必要でしょうか。
領収書や総勘定元帳を見て、確認してみてください。
経費の確認をする際は、下記の3つに分けてみると良いです。
・×冗費
・○投資
・△維持管理費
冗費は完全に無駄な費用、投資は将来の売上獲得に貢献するような費用、維持管理費は取引先との良好な関係を維持するための費用です。

総勘定元帳を見ながら交際費の内訳を○△×など印をつけて振り返ることをオススメします。
びっくりするほど無駄な費用が出てくるかもしれません。
交際費の見直しで大きく収益性が改善した例は決して少なくありません。

少し長くなりましたので、次回は、間違った収益性改善の施策を考えていきましょう。

このnoteでは実際に中小企業オーナーの財務コンサルティングに従事している私が、実例をもとに、わかりやすく解説していきます。
取り上げてほしい内容などあれば、コメントなどいただければ幸いです♪

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