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【世界で最も貧しい国ケニア】⑩まさか自分が伝説になるとは・・・
この日はマテラ長老のご先祖様のお墓参りに行った。
お墓参りには村の人達とマテラ長老の親族が集まった。
そして、マテラ長老はお墓に着くと親族たちに自分の想いを伝えた後
マサイの戦士ジャクソンさんを呼んだ。
(赤い布をかけてる方がジャクソンさんです)
実はこの旅には多くの日本人が関わっており、この旅のツアーガイドの千晶さん、
アレンジをしてくれた匡哉さん、そしてお手伝いをしてくれている真紀さん。
さらに、なんと真紀さんの旦那さんはマサイ族の男性でこの方が何を隠そう
ジャクソン
さんなのだ!!
ちなみに真紀さんとジャクソンさんのお話は本になっています(私の夫はマサイ戦士)
なぜ、ドゥルマ族のマテラ長老がマサイ族のジャクソンさんを呼んだかと言うと
今から200年前の話
マテラ長老のご先祖様のムゼーマサイはもともとムゼーリュウマという名前だったのだが
ある日、マサイ族の人と牛を巡って戦いその後お互いを尊重して血を交換した事で
リュウマという名前を変えてマサイと名乗るようになったのだとか。
そんなエピソードがあった事なんてジャクソンさんは全く知らずにこの場にいるのだから驚きだ。
導きというモノは本当にあるのだろうか?
真剣な顔付きでマテラ長老の話を聞いているジャクソンさん。
すると、
ヤギがくしゃみをしてジャクソンさんの股間に思いっきりかかった笑
ジャクソンさんは苦笑いをして、まるで日本人の様に空気を読んだ。
話が終わった後、またセンゲーニャが始まった。
どうやらドゥルマの人はセンゲーニャが大好きなようだ。
ひとしきりセンゲーニャを踊ったあと、
ある女性が突然歌いだした。
どういう事か、マテラ長老に聞くと
今彼女に精霊が降りてきて歌わせたのだと。
歌の内容は、日本人達が来た事によってまたセンゲーニャをする事になり一族が一つになった。
という内容でもし次にケニアに来る事があったらこの歌に太鼓が付き、振り付けまでされているとの事だった。
この部族には200個もの歌があるそうだが、全ての歌はこのようにして生まれセンゲーニャの様に引き継がれて伝説となっていたのだと。
つまり、
俺らはドゥルマ族の伝説の歌に出てくる日本人の一人になったわけだ!!
これって、まじ凄い事じゃね!?!?
だってもし俺に子供が産まれてその子がケニアに行った時に
ドゥルマ族が歌ってる歌の外国人って、僕のお父さんです・・・
ってなるって事やろ!?!?
まさかこの旅で自分が伝説になるとは思ってもみなかったな笑
そんなこんなでお墓参りは終わり、村へ帰る事になった。
村へと帰る彼らの姿を見ると
何百年も前からこんな風に暮らしているんだろうな~
と実感がわき、胸が熱くなった。
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