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私が建築構造『力学』の最初につまづいたもの

あけましておめでとうございます。
二級建築士学科の勉強進んでいますでしょうか?

私は、法規と平行して、ちょうど正月の期間に、建築構造の『力学』の基本分野をやっていました。
初学者だったこともあって、最初からいろいろなものが取っ付きにくい内容で、苦手意識がありました。

苦手意識というよりも基礎の基礎からわからなかったため、基本テキストの目次に従って地道に意味を理解する方法をとりました。

モーメントがわからなかった

私が最初に分からなかったものに『モーメント』がありました。
初学者かもしれないあなたはいかがでしょうか?
矢印と「kN」という単位も出てきて、最初から「???」となりました。

『モーメント』の意味は、『物体を回転させようとする』効果のことです。
簡単な例としてシーソーが一般的です。

シーソーとモーメント

手描きのシーソーですみません。
「A」と「B」がシーソーに乗っている図です。
三角形の部分を支点としてシーソーで「A」と「B」がバランスをとるには?
を考えてみましょう。

まずは、
「A」によるモーメント
反時計回りに3kN×2m=6kN・m
となります。
何とか大丈夫でしょうか?

次に、
「B」によるモーメント
時計回りに6kN×Xm=6XkN・m
となります。

「A」と「B」のモーメントが等しいので、
6kN・m = 6XkN・m
X = 1(m)
となります。

いかがでしょう?
たぶん、イメージはつかめたと思います。

モーメントは「向き」と「大きさ」をもっています。
「向き」とは「時計回り」「反時計回り」という表現が一般的かと思います。

これまで書いたシーソーのモーメントはこれから過去問を解いていくときにとても重要です。

では、ちょっと解いてみましょう。

モーメントの基本的問題

〈問題〉
上記のような平行な二つの力P1、P2によるA、B、Cの各点におけるモーメントMA、MB、MCの値を求めよ。ただし、モーメントの符号は時計回りを正とする。

〈解き方の例〉

MA=+3kN×0m-3kN×(1.5m+3m)=-13.5kN・m

MB=-3kN×1.5m-3kN×3m=-13.5kN・m

MC=-3kN×(1.5m+3m+2m)m+3kN×2m=-13.5kN・m

となります。


モーメントがわかると、力学に対する苦手意識が少し取れると思います。
こんな感じで、「基本テキストの目次毎に理解する→対応する過去問を解いてみる」を繰り返し、最終的は全範囲を終わらせていきましょう!


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