BadニュースはGoodニュース
企業の不祥事の受け取り方
日本のエンジニアリングは、世界的にもすごいとおもっていて、昨年から重工系の株を物色していました。三菱重工、川崎重工、IHI それぞれ会社を調べていくと知らないことがいっぱいあってもおもしろい。
そして、昨年9月「PW1100G-JM エンジンの追加検査プログラム」が発表され、10月に1541億円の損失が出ることが発表されました。
このニュースから、株価は、ガツンと下がることとなりました。
ニュースの受け取り方は人それぞれ
東洋経済では、割とネガティブな捉え方をした記事がでていました。
https://toyokeizai.net/articles/-/750778
このニュースの受け取り方は、人それぞれですが、エンジニアリングで、「もの」を作っていれば、このようなリスクは、どこまでいってもあります。Microsoft, Apple, Googleなどソフトウェア企業であれば、修正パッチを配布することで、比較的低コストに修正できますが、飛行機のジェットエンジンは、そう簡単にはいきません。
生産した製品の品質に人の命がガッツリかかっているものをちゃんと作る、そして、製造後も品質を担保し続けられる、というのは、そう簡単に真似できる物でないし、その検査を通じて得る知的資産は、はかりしれません。なので、このニュース、自分にとっては、短期的にはBadニュース、でも長期的にはGoodニュースだとおもって現在も保有しています。
前向きな不祥事
最近、昭和からつづく不正などが、明るみになるケースがありますが、まず、その不正がちゃんと公表されたこと、それ自体がとても前向きなことで、認めないと、公に対策をおこなうことも困難です。
なので、テレビのように不祥事を一方的な視点でみるのではなく、「そこに前向きな要素はないか?」、と考えることも、とても大事だなと感じる出来事でした。