CWLアメリカ生活最終日
⚠️これから書くことは1人の人間が体験して感じた事です。参考程度に聞いてください。
まさかアメリカに来てまで日本の闇を見るとは思いませんでした。
17日間にも渡る僕の海外野球日記をご覧いただき、誠にありがとうございました😊
毎日のように試合をやり、試行錯誤していく日々は本当に幸せでした。ここまで野球の事ばかり考えて生活できる期間は初めてであり、とても貴重な経験でした。
長い人生において、絶対やりたい事の1つである
「海外で野球をする」
をこんなにも早く達成出来て、本当に良かったです。
お金を貸して下さった親に本当に感謝しています。
今現在日本で野球をしている方の中で、将来自国以外の場所で野球をプレーしたい、と考えている方は少なくないかと思います。
自分も1年前は海外野球はとてもハードルの高いものだと思っていましたし、ビビりまくっていました。
そんな事を思いながら実際に参加し、経験してみて自分が感じた事を、リーグが終わった直後に本音でブチまけてみようかと思います。
⚠️一個人が感じた事です。他の方は違う感じ方をしたかもしれません。
①思ったよりハードルは高くない
前評判では150kmがバンバンきたりホームランバンバン打つトップレベルのリーグ、と聞いていましたが、正直そんなヤバくはなかったです。
守備は日本人含め(自分も)エラーや内野安打がめちゃくちゃ多いです。投手が可哀想なくらいでした。
日本の大学野球1部リーグの方がレベル高いんじゃないかと思うくらいです(自分は関甲新3部です)。
レギュラークラスなら余裕で無双出来るのではないでしょうか。
②英語力あった方が楽しい
自分は英語力皆無の状態で臨みましたが、実際1人で先に来ても死ぬことはなかったです。まぁギリ何とかなります。
ただ、会話を聞き取れるレベルの方がより良い生活や勉強が出来ると思います。ツールとして持っていた方がより充実した時間を送れると思うので、英会話練習はやった方が良いです。
ちなみに野球をやっている外人選手はめっちゃいい奴ばかりなので、自分にも通じるレベルの単語で話してくれます。技術も教えてくれる。
ただもっと踏み込むには英語力が欲しかったなぁ、と言うところですね。
③試合機会は"基本"均等
やはりお金を皆来ているので、日本チーム(大抵ここに集められます)にいれば試合機会は最低限必ず与えられます。野手なら1試合平均2打席程度でしょうか。
ただ、やはり契約を取りにきている選手も多く、成績を残しやすそうな選手はフルイニング出場を多めにもらえます。CWL自体がそれ目的なのでスカウトからの要望もあったりして当然でしょうね。
僕の場合は契約よりも色んな投手と対戦したかったので、8試合で15打席はぼちぼちって感じですね。笑
色んな球が見れて楽しかったです!
しかし、投手の方は大変かもしれません。
基本チームに投手は5、6人いますが、週6試合7イニングやるので、割と毎日投げてる人はいます。早い段階でスカウトに注目してもらえたり、契約を取れば大事に使ってもらえますが、そうでなければ容赦なく連投も全然あり得ます。
本当にケガに気をつけてください。
④生活能力or経済力は大事
アメリカに滞在中はホテルに泊まっていますが、ご飯は出ません。
一応リーグから昼食を球場で貰えますが、ハンバーガー1個程度のものです。
朝食はシリアルや卵、牛乳など貰えますが、栄養を気にする方は辛いかもしれません。
夕食は各自なので、外食をするかホテルの部屋にキッチンがあるので、調理をするか。
経済力があれば毎日外食かスーパーで買えば良いと思いますが、そうでなければ一人暮らしばりにご飯を作る必要があります。
自分は居酒屋でバイトしていたので、対応できましたが、そうでなければしっかりと準備していった方が良いかと思います。
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⚠️ここから先は少しバイオレンス要素があります。
苦手な方はブラウザバック推奨です。
⑤日本の闇も伴ってくる
ホントびっくりしました。
海外で野球をやりたいと考えている日本人は皆、日本の古き良き野球スタイルを払拭したくて来ているのかな?と勝手に想像していたのが良くなかったですね。
実際は真逆でした。
ダウンスインガー、当てに行く打撃、正面捕球なんてもう当たり前のように多くの人がやっています。
スプリットステップすら誰もやっていないのは驚きました。守備位置も打者のスイングやタイミングなどお構いなしに固定シフト。捕手のリードと守備をマッチングさせる気などさらさらありません。
日本で教えられて来たことを無思考でそのまま場所を変えてやっているだけにしか見えませんでした。というか実際そうだと思います。
うちの大学の人や僕が関わってきた人たちは本当に凄いなぁと改めて実感しました。
練習時間も、海外は全体練習は短く、個人練も必要なことを短時間で確認するようにしていると聞いていましたが、確かに外人選手はその通りでした。
30分だけ来ていつのまにか帰っている選手も普通にいます笑
しかし、日本チームの多くは違いました。
朝は試合の3時間前くらいに来て打ち込み、試合後も打ち込み、ノック…。
僕はここまで過密日程で野球をした事が初だったので、正解はわかりませんが、ここまでやる事に意図は理解出来ませんでした。
試合期に入り、結果が出ない事に焦って練習、練習、練習。
練習をする事を否定する気は全くありませんが、その場限りの無意図な練習は、長期間のリーグに必ず影響が出るため、僕はやるべきではないと思います。
無思考な努力は普通に裏切ると思ってます。
ただ誤解しないでいただきたいのは、僕はダウンスインガーや正面捕球、長い練習も本人が色んなものを試した結果、ベストな選択だと考えて遂行しているのであれば全然良いと思っています。
問題なのは、
それしか道はない
と思ってやっている選手が多い事です。
そして、
それが必ず正解なんだよ、と伝えている指導が存在した事
に激しい憤りを感じています。
野球に正解は1つではないと思います。なのに、それを妨げる強制は存在すべきではないと思います。
ただ、確かにこのCWLにはあった事を皆さんにはお伝えすべきだと思い、ここに書かせていただいています。
選手が考えなくなったら野球だけでなく、その後の人生において支障をきたすケースが増えてくるはずです。
指導者はそのくらいの責任を感じなくてはなりません。
⑥無意味なチーム内でのギスギス感
これは⑤の後半で話した事も関わって来た結果かもしれません。
このCWLはある意味自分たち選手はプロ選手と同じ扱いを受けています。なので、結果が出ても出なくても個人の責任、と説明を最初に受けています。
しかし、それぞれが違う会社の紹介で来ているため(自分は大学の留学サポートで来ました)、コーチや監督に配属された方(斡旋会社の方が兼任)の指導を初めて受ける人、それよりもずっと前から受けて来た人の違いはありました。
そのため、ある意味派閥というか軋轢があったように感じます。
残念ながら選んだ会社によってはチームでの起用や期待感は変わっている事も少しはあるかもしれません。
実際、前から指導を受けて来た方を見ていると、期待がある分、厳しい指導や扱い(超精神論など)を受けているなぁと僕は感じました。
アメリカに来てまで日本の闇を感じるかぁ、、と思ったのも事実なので仕方ありません。
その実情はもちろん事実ですが、それにつけ込んで試合機会の少なさや待遇に文句を言い、不満を持つグループが出来てしまったのもまた事実です。
それはそれで何者かにいいように操作されている事に気付いていない、人間をすぐ信じてしまうのも問題だなぁ、と感じています。
どちらにせよ本来の目的完全に忘れてそうだな、と思った部分もあります。
これらの外部派閥と内部で分厚い壁やいがみ合いが感じられたのも事実なので、チームは勝てないし成績も残らなくて当たり前だろうな、と感じた2週間でした。
人を少しは疑い、色んな視野を持ち、考える力を身につけて来る事を皆さんにぜひオススメします。
※繰り返しますが、これは僕の個人的意見です。
⑦最後に
最後らへんは言葉が悪くなり申し訳ありません。
ただ、これが僕の感じた本音です。
野球の技術や知識はもちろん、英語力、生活力、思考力、客観的視点など、人間としての能力が試される場としては最高のステージだと思います。
海外契約を求める以外のメリットとしてこのような目的で参加するのもアリなのではないでしょうか。笑
その場合はここで僕がお話した事を一度忘れて参加した方が良いかと思います。
想像よりもアホらしいことは沢山あります。
しかし、忘れてはいけないのはenjoy baseball !!!
プレー中は自分たちの自由です!
そこにすら余計な思考を入れては本来の野球の楽しさを見失ってしまうでしょう。僕も一時期陥ってしまいました。
せっかくのステージなので、学んで身につけたことを存分に発揮することを意識し、異国の地で野球を皆さんに楽しんでもらいたいと思います!!
そういった意味で僕は楽しんでこれたので素晴らしい2週間だったと思います笑
今後CWLへの参加を考えている方は、
・1人でどうにか出来る英語力
・振り回されない思考力
・野球を楽しむ覚悟
これらの準備をしてから臨んでほしいと思います!!
このnoteはアメリカ滞在中の日記的感覚でやってきましたが、帰国後も、不定期ですが学んだことをまとめるかもしれません(未定)。
今後とも、よろしくお願いします😏
17日間、見ていただきありがとうございました!!!
またお会いしましょう👋
長野大学
ケンナカジマ
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