社会保険の公文書を簡単PDF化!XML/XSLをバッチ処理で一括変換する方法

割引あり

1. はじめに

社会保険の手続きに必要な公文書が、電子申請システムから XMLファイルXSLファイル の形式でダウンロードされることが一般的です。この形式ではそのまま閲覧できないため、PDF変換が必要になります。

多くの社労士事務所では、この変換作業が意外と手間になっていませんか?本記事では、バッチファイル(.bat)を活用して、簡単にPDF化する方法をご紹介します。

少しでも興味あればぜひ!

外字はPDFで発行されますので詳細は省きます。

わたしはpythonのanaconda環境ですので、anaconda環境をあらかじめ構築しておいてください。

また、XMLとXSLセットで公文書なので、PDFにすると通知書ではなく単なるお知らせになりますので、そのへんの大人の事情は自己責任で。
(三六協定を電子したときに顔写真付きの提出代行を消して納品する感じ)

2. XML/XSLとは?

  • XML (Extensible Markup Language): データを構造化するための汎用フォーマット。

  • XSL (Extensible Stylesheet Language): XMLデータを見やすく整形するためのスタイルシート。

これらを組み合わせることで、ブラウザ上で人間が読みやすい形式に変換されます。しかし、ブラウザでの閲覧は不便なうえ、保存には向きません。そのため、PDF化が必要になります。

3. なぜバッチファイルなのか?

  • 手間削減: 毎回手動でツールを操作する必要がなくなります。

  • 一括処理: 複数のファイルを一度にPDF化可能。

  • 簡単導入: Windows環境で簡単に実行可能。

これらのメリットにより、業務効率を大幅に改善できます。(T_T)

作ったものが動く環境は、同じフォルダ内に
・7140001.xml など
・7140001.xsl など
・今回後半に記載するexeファイル
・今回後半に記載するbatファイル
の4つが置いてある想定です。


まず下記のサイトからhtml形式のXMLをhtml拡張子に変換するソフト?をあらかじめインストールしておきます。

winの32bitを、C:\programfilesに保存しておいてください。
(x86)にはおかないで


exe作成のため、pyinstallerをanacondaに追加しておいてください。

conda installよりもpip installでしました。
pipとcondaが競合するとよく聞きますが、そんなに難しいものを書いているわけでもないのであんまり自分はいいかなと・・・(自己責任で)

batファイルは下記のとおりです。

このbatをxmlたちと同じフォルダに置いておきます。

exeを実行したあとにhtml公文書をPDFに変換してくれます。

なおフォントは明朝ではなくゴシックになります。(あんまり細かいことは気にしない)

次は有料記事にします。

pythonコードなので、anacondaでもほかの開発環境でも書いてみてください。

なお、.pyを.exeにするためにpyinstallerを入れておいてください。

仮想環境をつくるとexeが軽くなるそうなんですが、そのへんはプロの記事を探して試してみてみください。

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