認定心理士を目指す 3
教科書が届く。
なかなかとりに行けなかったものの、ついに放送大学のテキスト資料が届いた。
さっそく開封しまずは「精神分析とユング心理学」を読んでみる。
まずは精神分析
フロイト先生の生涯、原則、治療態度などが書かれ、その後マーラーやクラインやエリクソン、スターンの発達理論が書かれ、フィレンツィの治療態度などが対比として挙げられ、最後っ屁のようにいきなり間主観性理論がぶっ込まれる。
コフート先生不憫 笑
名前すらあげられずいきなり最新論だけ紹介されておしまい。
一方ユング心理学
「ゼロから読めよ?」と書かれていたので「はい、ゼロから読みます!」と思って進んだが10分後あくび。
総覧的過ぎて、そんなもん知っとるわ、が続く。
「赤の書」が部分的かつ恣意的に引っ張り出されていて「そこちょっと違うんじゃね?」という思いもあったがまあうん良しとしよう。
とりようによってはユングがヴィジョンを得た預言者のごとき印象を持たれてしまう。
「みんなそれくらいは知ってるでしょ?」みたいな感じで日本神話とかギリシャ神話がバシバシ引用されていて「大丈夫かいな」と思う。
さすがユング派。
説明不足とケムにまく感がハンパない。
コンプレックスの話した後に個人の発達と神話は関係があるのじゃよ!
っていきなり言われてもやな。
みんな置いてけぼりだろ、ポカーンだろ。
解ってたけど。
もうちょっと突っ込んで欲しい。
その後、大草原の小さな家を例題にしたり、例え話が多い。
たとえツッコミ芸人か、クセがすごい。
いやね、これもユンギアンの特徴。
しょうがないじゃん。
物語はね、元型の集積場なんだから。
だから俺がロボットアニメとかゲームを例え話をするのは仕方ないんですユング派の宿命であって俺の趣味ではありません。治療的態度なんです。
自分にそれなりに知識はあったんだな、という自信にもなったが目の滑り方がハンパない。
どうしよう。
一冊200ページほどの字間が空いたテキストなので半日あれば読めてしまう。
他のもおそらくそうなのだろう。
「総覧的に書かれてるだけだろうから精神分析とユング心理学が一番余裕っしょ」と思っていたが、教科書的に学ぶ分には一番危ないかもしれない。
気を引き締め直そう。
差分。
ペルソナを土居健郎氏の「オモテ・ウラ」と能の面(おもて)と対比させて語り「ここが精神分析との接点だろう」としたのは感じるものがあった。非常に興味深かったし、甘え、ウチとソト、ハレとケ、精神分析と分析心理学という素晴らしい考察材料をくれた。
クライン派の妄想分裂ポジション/抑うつポジションとウラとオモテは対比出来ないだろうか、それをペルソナと関連づけることは出来ないだろうかという考察をしたくなる。
前言撤回。あくびでない。
ペルソナに関しては同じ感想を持っていたし、それが「能」と親和性がある事は俺も前から言っていたし、ソト、ウチにまで思いが及んでいるのに俺は土居氏の「オモテ、ウラ」にまで意識がなぜ及ばなかったのだろう。
修行不足。
学びとはこういうものだろう。