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拡散思考や気分変調は置き忘れてきたあの日のあなたの声、、、なのかもよ?

ADHD全開だった頃よくあったのが拡散思考だ。

俺の場合「マジカルバナナ」方式で次々まとまりなく思考が変遷していた。
その副産物で時たま非常に仕事に役立つアイデアが浮かぶんだが99%は脈絡のない、子供の落書きのような内容である。

だがこの拡散思考。

今にしてみれば抑圧していた自我の声だったように思える。
ADHDが緩和した後もいきなりポコンと妙な単語が頭に浮かぶんだが、こいつをちゃんと受け止めて、言った主に「なんでそんな事言ったん?」と聞くと案外次から次へと喋るかイメージが湧く。

自分の内面を幼く未熟でみっともない子供だ、とそれを律しようとしてた頃はその「声」を無視していた。
いや、聞く事が出来なかった。
それゆえに「無意味な単語の羅列」に思えていたんだがそうではなかったのである。

そういえば俺は家に妻がいない時、猫にくにゃくにゃとでたらめな言葉ででたらめに踊る「ふしぎなおどり」をよく披露していた。
ちゃんと自分の声を拾うようになってからはしなくなったな。
あの踊りはきっと俺の主張したいパッションか何かだったのだろう。

思えば俺は「内なる批判者」の声が大きすぎたのだ。
適応的であろう、より社会にマッチングしようと人一倍努力せねばならなかったが故に自分の声をことさら意識的に無視していたのだ。

それが拡散思考であり、ふしぎなおどりだったのだ。

おかげさまで今はめっきり拡散思考はなくなってしまった。
ずっとゴチャついていた頭の中が静か過ぎて寂しい。

もしあなたが妙に頭がモヤモヤしたり、イメージがふわふわと出てきたり、脈絡のない言葉が出てきたり、突然の気分の変調を気に病んでいるならそれを「無意味なもの、不適応なもの」と決めつけず意味あるものと捉えてみて欲しい。

可能であれば、小さな子供に話しかけるように「どうしたんだい?」と優しくそのイメージや言葉に問いかけてみて欲しい。
で、ただただ肯定的に共感して聞いてあげて欲しい。

そうする事であなたの中のあなたは話しやすくなっていろいろ要求をしてくると思う。

そこにまっすぐごまかさず、なるべく肯定的に「あの日して欲しかった」対応をして真摯に向き合えば、拡散思考は緩和されることもあると思う。
少なくとも俺はそうだった。
拡散思考と気分変調がかなりトーンダウンした。

「ため息にもなれなかった名前さえ持たない思い」は気づいてやれば必ずあなたの味方になると思う。

ただし、表現する場所は選びましょう。

でないと出かけているはずだった妻にふしぎなおどりを見られて「なにしてるの?」と乾いた視線を浴びせられ俺のように「猫にこのパトスを受け止めてもらおうと思って」と言い訳をするハメになるので。

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