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BPDは安全地帯を作る事が難しいのかという命題。

マガジンの方で「境界性パーソナリティ障害」になった者は安全基地を作るのが難しい、という旨を書いたがそれに関してのアンチテーゼ。

ちゃんと自分でそのヒントまで提示しているのになんで思いつかなかったのよ、という。

トラウマ記憶は手続き記憶に記憶される。
だが「安心だ」「快い」という記憶もまた然りだ。

どんなトラウマ者でも安心で安全だった記憶が一つもない、という事はない。
例えば風呂に入っていたり、好物を食べていたり、という「快」の記憶はある。

だったらそれを元に安全基地は作る事が出来る。

俺にとってのそれがたくさんの物語の中の虚構の世界であったように。
だから俺は「ここではないどこか」に故郷、つまり心から戻りたい安全基地を見出したのだろう。

そしてイマジネーションを活性化させるユング心理学が馴染むのだろう。

たった一つでいい。
真っ先に思い出せる「快」の記憶、心地よい記憶さえあればそれを補強する形で安全基地は作っていける。
優しい記憶たちを繋ぎ合わせる事が出来る。

安全基地とは心地よい感覚と優しい記憶が交錯した場所だ。
そこにいつでも戻れるという安堵であり確信だ。
自分だけで作れるものだ。自分じゃなきゃ探せないものだ。

そんなものは思いつかない、というなら自分の投稿を見返してみて欲しい。案外人間は自分の安心や快を反芻したい生き物だから。

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