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イシュタルの塔4 黒の剣と「獣」

おそらく俺は前回書いた女性とのイベントにより愛着の葛藤とマルトリートメントの影響で「境界性パーソナリティ障害」を発症した。

飲酒、喫煙、自傷、性的逸脱、境界性パーソナリティ障害を説明する際「自己の空虚さ」と説明される愛着を満たしてもすぐ「空」になる不安定さ。女性への猜疑心、適応的ではない反社会的思考、そして

「もう一人の自分」

思えば幼い頃から居た「囁く声」に人格を与えてしまったのもこの頃だ。

反社会的な思考や性的な逸脱(言ってしまえば刹那的な交際関係を結ぶ事)が起こるための儀式として、俺は「俺の中の本能的な欲求」を行う吠え猛る何かを自分に憑依させ行動や思考を譲り渡した。

もう一人の俺、
「獣」を憑依させた状態の「俺」

「黒の剣」を手にした「もう一人の人格」は胡乱ではなかった。

善意を嘲笑い、空腹で貪欲で、計算高く、迷いがなかった。
その人格に意識を委ねると仕事でもプライベートでも境界性の剣を容赦なく振るう事が出来た。

この頃から怒りや快楽に身を委ねた時、記憶を失っている事があった。「自分が憑依されているのかいないのか、今どっちの自分か」分からなくなっていた。
そしてそんな中で「黒の剣」は振るえば振るうほど、洗練されていった。

そして、そうなる度に悔いたし、自分を呪った。なるべく早く消えるべきだと思っていた。
当時口ぐせのように友人達に話していた言葉がある
「早く刺されて死にてー」
「出来れば後ろからグサっと一撃で」

そして。

今まで憑依させるだけの実態がないものが、ついに喋りかけてきた。

俺のココロのラスボスと以前呼び習わしていた「獣」の誕生である。

◆◆◆

はー、ついに話してしまった。
今まで恥ずかしいから書かなかった「黒の剣」

このように幼児性と不適応な心的状況と「常識人」が同居した奇妙な人格を持っていたんです。

そして、この後妻に出会う事によって、一時「獣」はなりを潜める事になる。

「黒の剣」はその頃には俺の一部のように愛していたのでそのままありました。

次回は一気に時間を進め「獣」と対峙し、「ワンちゃん」に変容した様の再録(某発達支援SNSで書いたものを再構成。)とその後起こった「黒の剣」の変容を書きます。

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