vol.3 『行動経済学まんが ヘンテコノミクス』

・アンダーマイニング効果
好きでしていた行動(内発的動機)に、報酬(外発的動機)を与えられることによってやる気がなくなってしまう現象のこと。
・感応度逓減性
全体の母数の大きさによって同じ金額を大切に扱ったり邪険にしたりと勝手にその価値を変えてしまう場合。
・フレーミング効果
同じ情報でも言い方を変えると異なる印象与えてしまう現象。
・罰金による罪の意識の軽減
罰金導入前は社会的なモラルがあったが、罰金と言う具体的なペナルティーが提示されたことでその意識が消滅した。
・心の会計(メンタルアカウンティング)
心の中でお金の価値を計算する。
私たちは無意識のうちに、入手方法や状況に応じて本来の金銭的価値とは異なる独自の優先順位をつけることがある。
・アンカリング効果
私たちは同じ価格の商品でも基準となる情報に左右されて価値の大小判断してしまうことがある。このような非合理な判断をしてしまうことを行動経済学では基準をアンカーに例えてアンカリング効果と呼んでいる。
・代表性ヒューリスティック
私たちは様々な物事を見聞きしたときに、すでに抱いているイメージに囚われてしまうことがある。
・おとり効果
選択肢を生み出すことで市民権を得る。
1つでは価値が決められなかったものでも、おとりとして新しい選択肢が追加された途端、そのものが市民権を得たかのように感じて、どちらの選択肢が良いかと言う問題に置き換わってしまうことがある。
・新近効果
私たちには、複数の情報順番に提示された時に、後に提示された方の印象強く評価してしまう新近効果と呼ばれる心理現象がある。
・極端回避性
私たちは3段階の選択肢を提示されると1番上や下という極端な選択を回避してできるだけ無難な選択、つまり真ん中の選択肢を選ぼうとする傾向があります。
・保有効果
私たちには、1度でも自分が保有してしまうと、実際のそのものの価値よりも高い価値を作り出してしまう傾向があります。そのため、客観的には全く同じような形のものを交換する場合でも自分が持っていたものを手放すことが、大きなそうしたように感じてしまうことがあります。
・プライミング効果
私たちは事前に与えられる情報を持って、同じものを見ても、解釈ががらりと変わってしまうことがある。
・ハロー効果
表面的な特徴に引きずられ、全体の評価をしてしまう心理効果をハロー効果と呼ぶ。
・ハーディング効果
多くの人が同じ行動とっていると、ついつられて自分も同じ行動とってしまうこと。
・上昇選好
私たちの心にはだんだん良くなることを好む、心理傾向がある。
・目標勾配仮説
私たちはゴールに近づくほどモチベーションが高くなったり動きが早くなるなど、特別な行動を見せることがある。
・同調行動
私たちは集団とは異なる価値判断したときに、集団の意見が明らかに違っていたとしてもみんなの意見に自分の意見をゆがめてしまうことがある。
・認知的不協和の解消
希望が叶えられない時に生まれる心の中の不快感を心理学では認知的不協和と呼んでいます。私たちは自分の心には湧き起こる不協和を解消するために、時折心にもなかった言動して心のバランスを取ろうとすることがある。
・バーナム効果
私たちは実際はどんな人にでも当てはまる性格に関する記述を、提示のされかたによっては、自分のためのものとして解釈してしまうことがある。
・損失回避の法則
私たちは目の前の損をとにかく避けたいと言う気持ちが強いため損失が少なくなる可能性を最優先に判断してしまう。
・参照点依存性
私たちは何か物事を評価する際、その物事の絶対的な価値ではなく、基準となる状態(参照点)との相対的な比較によって価値を決めてしまうことがある。そのため、同じものでも参照点が変わると価値が全く変わってしまうことがある。
・錯誤相関
私たちは、たまたま自分が遭遇した2つの出来事に対して、勝手に結びつけて2つの間には何か関係があると思い込んでしまう錯誤相関と呼ばれる現象がある。
・無料による選好の逆転
私たちは、合理的に考えればこれ以上出費すべきではない状況にもかかわらず、一度無料と言う言葉を見せられてしまうと、たとえ合計金額が上がったとしても、どうせ必要なものだからなどと、様々な理由をつけて、なりふり構わず無料になるための選択肢を選んでしまうと言う心理傾向がある。
・プラセボ効果
効果や変化もないものでも、効果があると偽ったり高い値段をつけることによって、正当性を感じさせて信じ込ませることで、実際の感覚にまで影響を及ぼしてしまうことがある。
・双極割引
近い将来の変化の方が、遠い将来の変化に比べて大きいと感じてしまう心理傾向。親密さや物理的な距離に関しても同様。
・サンクコスト効果
将来においても回収する見込みが全く立たない場合でも、既に使ってしまった費用(サンクコスト)に引きずられて非合理な決定をしてしまう心理現象。
・デフォルト効果
初期値からわざわざ変えようとしない心理現象。
・フォールス・コンセンサス効果
自分の意見を一般的で適切なものであると、それに以外の判断をする人を非常識な人だと思い込んでしまうことを言う。
・ピークエンド効果
私たちは過去のある体験を思い出すときに、その体験の中で最も印象の強い瞬間と最後の終わった瞬間の印象を、平均しまうという興味深い傾向がある。
・確実性効果
ほとんど完璧に近いものから不備を見つけ出し、さらに完璧に近づける事は、そうでない場合に比べて大変な労力を要する。
私たちは、完璧さに対して過剰に反応するあまり、費用対効果を無視して100%にすることに固執してしまうことがあり、このようなことが働きを確実性効果と呼ぶ。
・確証バイアス
私たちは通常、まず直感で楽しそうな答えを発見すると、その答えに飛びつき、さらに固執し別の答えを可能性を頭から排除してしまう。
・決定回避の法則
多数の選択肢を持つ事は、一見。自由さの象徴のように思うが、実際には多すぎる選択肢が決断を遠ざけてしまうことがある。
・少数の法則
時によって私たちは少ないサンプルによる偏った結果を、なぜか正しいと思い込んでしまうことがある。例えばコイントス。
・プロスペクト理論
私たちは、実際どのような価値判断を行っているかを説明する理論。
<価値判断>
私たちは同じ量の得と損を比較したときに、損の方を約2倍も重要に感じてしまう傾向がある。
<確率加重関数>
発生する確率によってリスクを回避するか積極的に追求するか変化してしまうという考え方。
本来、確率と言うものは30%であれば30%以上でも以下でもない、客観的なものですが、利得と損失が関わる状況になると、主観的な評価が入り非合理的な判断をしてしまうことがある。
・利用可能ヒューリスティック
私たちは、ある物事が起きる可能性を判断する際に、たまたま自分がそれ以前に見聞きして頭に思い浮かべやすかった事柄に影響されることがある。
自分が思い出しやすい記憶、言い換えると利用可能な記憶による直感や印象だけで物事を歪んで判断してしまうこと。
・ナッジ
行動経済学は、普段の生活の中で、非合理的な行動を起こしそうな時に、私たちをナッジ(注意を引くために人を肘でちょっと小突いて知らせる)するためのものになっていくべき。

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