見出し画像

【大会レポート】第4回タシギ杯にチームけもの道も参戦してきた

本稿は『けもの道 2019秋号』(2019年9月刊)に掲載された記事を note 向けに編集したものです。掲載内容は刊行当時のものとなっております。あらかじめご了承ください。


取材協力|ハンティングエアライフルファンクラブ:
茨城県狩猟者研修センター射撃場
ドローン撮影|サンコー塗料
写真・文|小堀ダイスケ

チームけもの道参戦!

ハンターによるハンターのための空気銃射撃大会、タシギ杯。『けもの道』では2018年秋号で特集レポートをお送りしたが(下記リンク参照)、今年(2019年)も7月6日に茨城県狩猟者研修センター射撃場にて第4回が開催された。今年は長梅雨で7月は気温の低い日が続いており、例年にくらべるとかなり涼しく過ごしやすい状態での進行となった。

昨年は西日本豪雨のため本誌佐茂編集長が急遽参加取りやめとなり、さらに取材ライターの小堀はスコープのトラブルで途中棄権という実にふがいない結果となってしまった。

今年こそはとリベンジを計画していたのだが、なんと今回は佐茂編集長が狩猟免許更新講習会の日程とかさなり、2年連続不参加というまさかの展開に。仕方がないとはいえ、この状況を少しでも挽回するため、本誌でも活躍中のフィールドカメラマン、安藤 “アン” 誠起さんが代打として参加することになった。

得物は所持したばかりの FXストリームライン 5.5mm。いうまでもなく銃の性能にまったく不安はないものの、彼は射撃大会への参加は人生初というバリバリの初心者である。気合い十分の安藤さんだが、はたしてどうなることやら……。

「チームけもの道」安藤カメラマンと小堀ダイスケ。見るからに頼りない2人だがヤル気だけは十分なのだ!

タシギ杯とは?

前回の特集をお読みでない読者のために、タシギ杯の趣旨と内容をざっとおさらいしておこう。

シギを撃ち獲るスナイパーを目指そうというタシギ杯の基本理念が描かれたロゴマーク

主催者はSNSから発生した同好会コミュニティの「Hunting Air RifleFun Club」、通称HARFC(ハーフシー)だ。4.5mmから7.62mmまでの狩猟用空気銃を所持している者なら誰でも参加でき、今回は42名(うち1名が銃故障により棄権)がエントリーした。

射撃距離は50m。「プローン」「シッティング」「ニーリング」「スタンディング」という “4姿勢40分間40発400点満点” で争われるが、スリングのみ使用OKで、射撃コートやグローブは認められない。しかし、スコープやドットサイトなど、照準器はどんな物を使ってもかまわない。銃をレストなどにいっさい依託せず、ポジション射撃の難しさと猟場での実戦射撃術とをミックスさせたような内容が大きな特徴だ。

タシギ杯の標的。これを1回の射撃で40発連続して撃つが、プレチャージ式ではどのタイミングで空気を充填するかも重要なポイント
4.5mm、5.0mm、5.5mm、の各ペレットに、6.35mmのペレットを逆に付けた特製ゲージ
5.5mm弾が命中した弾痕。線にはふれていないため通常は得点にならないが……
ゲージを当てると線にふれるため得点となる。様々な口径が参加するタシギ杯ではそのときの最大口径を基準にするのだ

ここから先は

2,593字 / 21画像

¥ 150

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?