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ハレの日だったはずの日に/2月6日


友達、っていいなと思った。

もう人生で、友達をいう存在が自分の一番近くに居続けることって、ほとんどないんじゃないかと思う、多分。学校の授業で、帰り道で、部活で、サークルで、遊びに行って、あんなにみんなとべったりだったのに。あっという間に遠い過去の話になってしまった。たまに思い返して、時間の流れの速さに気づく。

それぞれが、それぞれの道に進んでいく。あの時ほど、お互いの存在を間近に感じて生きることって、そうない。
私が日々打ち続けた点、あの人が打ち続けた点。点が繋がって線となり、偶然か必然か、別々の線同士が重なる。それはシャープペンシルで書いた細い線かもしれないし、マッキー太字でギュギュっと書いたような分厚い線かもしれない。出会いの数だけ様々だ。
その線はずっと重なり続けるわけではなく、その先が分岐して、また離れていく。そして新しい線と交わる、重なる、また離れる。この繰り返しが人生だなあ、と、大人と言われる年齢を生きながら思う。

過去に友達だったからと言って、その線同士が再び交わるとも限らない。無理に、交わらせる努力をする必要もないと思っている。力を加えなくても、何かの縁でふわっと戻ってくることもあるし。
だけど過去に強く線を重ねた友達と、それこそマッキー太字ぐらいの、太くて濃い線を重ねた友達と話すのも、いいもんだ。時間によって風化して、角が取れて磨かれまくったピッカピカの宝石みたいな思い出を持ち寄って、盛大に笑いあえること、純粋に幸せだ。
その宝石を、決して人生の頂点に掲げない友達同士だからこそ。これからまだまだ増えていくであろう、人生の引き出しの一つに、そっとしまっておける人たちだから。
みんな、今を生きている。


どうやら、顔がぐっちゃぐちゃになるまで、ぐちゃぐちゃになるのなんて気にしないで、お腹を抱えて笑ったのは久しぶりだったみたい。

笑いすぎて、こめかみの奥がかすかに痛い。

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