見出し画像

#無心タイム①/2月7日

なーんにもしないでいる、ということが、できない。寝る以外。
私は、いつでもと言っていいほど、頭か身体のどちらかを動かしている。そうでないと気が済まないらしい。ということに、気づいた。
仕事のこと、3秒前に見てどうしても気になったこと、どうやって字を書こうかなということ、今日の空は青いなあということ、帰り道に洗剤を買って帰らなきゃということ。真剣なことから、どうでもいいことまで、常に何か考えている。
そうしていると、どうなるかと言うと、脳みそが無駄に疲労する。脳のエネルギーの使い方が下手くそなのである。身体が疲れていなくても、頭が疲れてしまうと、やりたいと思っていることをやる気力が湧いてこない。そしてダラダラとスマホを触ってしまって、さらに膨大な情報を入れることになり、余計に疲れてやめるタイミングを失う。脳の疲労は正しい判断を失わせることになり、時間を浪費させてしまう。これが本当に良くない。もっと効率よく、適切なことに適切なエネルギーと時間を使って暮らしたい。タイムイズマネー。
だけど、脳みそも含めてじっとしていられない系なので、やっぱり「何もしない」ということが苦手。

そこで、「手は動かすけど思考停止でいい」ことを始めようと思い、刺繍(刺し子)にトライしてみることにした。

刺繍は以前、エリナさんのワークショップで体験させてもらって、その楽しさをビビッと感じていた。刺繍柄の大枠の方向性を決めて、あとは淡々と、おしゃべりをしながら、手先を動かして、ってしていると、本当にあっという間に時間が過ぎたのだった(私のクオリティはさておき)。余計なことを頭の中で考えず、無心でいられる時間の、なんと尊いことよ。

それと、字を書くのは好きだけど、人間としておんなじことばっかりしていても、鍛えられる部分が偏る気がして、書く以外の何か別のことをしたいとも思っていたから。

かと言って、裁縫が全然できないので、もう全て揃ったキットみたいなのでいいや!ということで、近所の手芸店で、「ティッシュケース(既製品)に刺繍をしよう!」のキットを購入した。
刺繍針、ティッシュケース、刺繍糸、説明書。全てが揃っている。説明書には、刺繍の図柄も大きく書いてあるし、刺繍の仕方の図解も単純明快。あと必要なのは、私の手先の器用さ(?)と根気のみ。

二度目の緊急事態宣言が出された週の末、一番寒さが極まる頃から、私の寝る前#無心タイムが始まった。

(続く)

いいなと思ったら応援しよう!

書家 ほの花
いただいたサポートで、新しい筆か、紙を買いにいきます。 あなたに新しい表現を還元いたします(^^)