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ハンサムがへのへのもへじになった話

むかしむかし、
(結婚→離婚してしばらくたった20代後半ごろ、今から20年くらい前)
同期と先輩に誘われて飲み会(合コン?)へ行きましたとさ。

同期と先輩とわたしの女性3人に対し、
お相手の男性は2人だったような…。(いや、3人いたかも…)

そのひとりがちょっと福山雅治似の、人によってはハンサムだったと思う。
(わたしのタイプではなかったです)

その人に序盤で『いいお母さんになりそうだね』と言われモヤモヤ。
(今なら絶対しないけど、料理の取り分けでもしてたんだっけ?)
それからの記憶がほぼない。

何料理を食べて何のお酒を飲んで何について話したのか、よくわからない。
どうやって帰ったんだろうか?
ハンサムだったろうはずのその人の顔は「へのへのもへじ」になった。

特に深い意味はなかっただろうし、
ほめ言葉のつもりだったのかもしれないけれど、
なんだかすごくモヤモヤした。
モヤモヤしたことだけ、いつまでも執念深く覚えている。

そのあとはモヤモヤが更にもやもやしてひとり脳内会議。
(いいお母さんってどんな感じ?)
(なんで奥さんすっ飛ばした?)
(結婚願望があるかどうかも話してないのに…)
(女性はみんなお母さんになりたいと思ってるんだぁ)
(こういう場に参加しているから、そう思われても仕方ないかぁ)
(言われた女性がみんな喜ぶとでも思ってるのかな?)
(「いいお父さんになりそう」って言われたら嬉しいのかな?)
(お前が産むわけでもないのに…)
グルグルぐるぐるしてしまって、ただただ疲れた。

今ならなんとなくわかる。
気づいてしまったんだ、前提に当てはまっていない自分に。

わたし自身うっすら感づいていて、自覚するのを先延ばししていたけれど、
「お母さんになりたい」と思っていないことに。
「結婚(再婚)したい」と思っていないことに。
その違和感だったんだ。
(それだけでもない気もするけど…)

当たり前のように、女性の多くが結婚・出産を望むのに
そうじゃないわたしはおかしいのかな?
愛情とか何かしらの感情が欠落してるのかしら?
いつか、そういう気持ちが芽生えるときが来るのかな?
(まだ来てないけど、ガジュマルが話し相手じゃ来ないか…)

いやいや、もっと他にいろんな生き方があっていいだろうが。
わたしの愛のかたちはそれじゃないってだけ。
(はてさて、愛とは何ぞや?)

誘われて予定が合えば、とりあえず参加してしまう人間でした。
(断るのが苦手だった)

こっちが頼んでもいないのに、
身近にいる独身男性を紹介しようとしてくる知人たちに腹を立て、
疎遠になる。

「kemocoさんには幸せになって欲しい」と言われて、
『わたし、そこそこ幸せなんですけどっ!』って思う。
(結婚生活末期なんて世界滅亡を願うくらい暗黒だったよ~💀)

「(妊娠・出産)まだ大丈夫だよ」とか「もったいない」とか、うるせぇ。

悪気なく良かれと思ってるところがやっかい。
(自分も過去に似たようなこと何気なく言ってそうで、深く反省と後悔)

そういう話題しか思いつかないなら、沈黙のほうでお願いします。
(天気、旬の食べもの、植物や動物の話は平和よね🍀)

結婚に興味が無い女とわかると、不倫相手にちょうどいいと解釈できる
図々しいポジティブ思考で気持ち悪い空気をまとって距離を詰めてくる
既婚ゲス野郎には気を付けよう!

半世紀近く生きてると、もうそういうことはない。
むかしむかしより少しずつ環境や価値観が変わって生きやすくなったかな。
(まだまだ地域差あるよねー)

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