★八幡平の7月はお花畑だった
八幡平は日本百名山の一つである。百名山と聞くとさぞかし登山が大変のように思えるが、なんと八幡平は駐車場から頂上まで日本一近いと、初心者には大変ありがたい山なのである。
しかも山というより、その名の通りに平らなので余計に歩きやすい。
そんなありがたい山のもう一つ魅力は季節とりどりの花の種類が豊富であること。
今回は思い立って登山したら偶然にも多数の花が見頃を迎えていて、とても恵まれていたというお話です。
イワカガミ
いきなり出迎えてくれたのはイワカガミ。鮮やかなピンク。
ドラゴンアイ
かの有名なドラゴンアイこと鏡沼。すっかり真ん中の雪が解けてまわりの雪は氷山のようだ。今年は黄砂が多くていつもの澄んだドラゴンアイとはいかなかったようだ。来年はお目にお目見えできるかな。
ハクサンチドリ
細部まで見ると花弁に赤紫のドットが入っているのが愛くるしいと思うのです。ハクサンチドリは道すがらずっと咲いてました。
めがね沼
ドラゴンアイと比べて人気はないが、こちらも雪をかぶって空の色を映していることに青く澄んでいることに変わりはない。やや奥側に見えるのが鏡沼。
シラネアオイ
こちらも木道の脇のいたるところで咲いてました。
シラネアオイは葉から直立した茎から咲くのが特徴的だ。
チングルマ
白い花弁に黄色の雄しべ雌しべというコントラストがよいですね。
あたり一面に咲いていて、イワカガミとのコラボときた日にはファンにはたまらない。
ヒナザクラ
愛らしくて好きな花の一つ。これも辺り一面に咲いてて贅沢な光景でした。
ガマ沼
ガマガエル?が鳴いているからガマ沼なのかな。こんな標高1600mの地でどうしてカエルは鳴いているのだろうか。不思議でならない。
ショウジョウバカマ
ショウジョウバカマがこれから咲くものと思われる。ガマ沼を右に見て八幡沼が見えてきたあたりで、左に登山路を変えるところに生育していた。
イワイチョウ
花びらがよれていて愛らしいのである。
このあたりはイワカガミとコバイケイソウが咲き誇るランドであった。
コバイケイソウ
今年は恐らくコバイケイソウの当たり年だ。数年に一度咲き誇ると聞いたことがある。
こんなふうに木道を覆い尽くすところなどもあった。八幡沼を抜けて登山口へ向かうあたり。
コバイケイソウの花はどうやって咲くのかしっかり観察してみた。トウモロコシが何個も束になっているようです。実に面白い。
この黄色い花はなんだろうね。ミヤマキンバエ?
ワタスゲ
今日とても良かったのはこのワタスゲ。ホワホワした綿がぎっしりと咲いていた。ムーミンが出てきそうな幻想的な世界に浸りました。
風向きで綿毛があちこち向くのですかねえ。結構なくせ毛です。
再びコバイケイソウ
再びイワカガミ
再びショウジョウバカマ。真紅ですね。
色を変える成長期があるのだろうか。
ヒメシャクナゲ
白いつぼ状の花が下を向いていて可愛いのだ。
寄ってみたら、逆さになった桃のよう。
番外編
イワカガミは花を一度に全部脱落させるのだね。
コバイケイソウを細部まで観察してみた。
ヤマザクラ
満開を迎えていた。ヤマザクラの満開は今頃の時期なのかね。
キヌガサソウ
大きな葉を大きく広げた中心に気品のある花が一輪。花のエッジがシャープで凛としている。
薄ピンクの色違いもあった。
サンカヨウ
初めて知る花。蓮のように大きな葉に白い花が複数モコモコと咲いているのが特徴的だ。
帰ってきたら岩手山が雲を従えてお迎え
山に沿ってできた雲も山の形になっていた。天気は面白い。いい雲だ。
連なる山々のさらに奥には山々が連なる。八幡平から岩手山の山並みは実に奥深く魅了され続けるのだ。今度は夏にもう一度、夏の花を見に来よう。
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